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株なんてやらなければよかった
”株なんてやらなければよかった”と考えている兼業投資家は今たくさんいると思います。自分の大切な大切な資金がたった2週間で溶けてしまい、無気力な日々を過ごしている人も多いでしょう。泣きたくなったり、死にたい気持ちになったり、自暴自棄になったりと、株で許容範囲以上の損をしてしまうと情緒不安定になって普段の生活で経験した事のない様々な感情が出てきます。
下落相場では実力がはっきりとわかる
上昇相場ではどんな株でも大体上昇するので大きな失敗をしない限りは大抵の投資家が儲かります。しかし、下落相場では実力がはっきりと分かれます。上手い投資家は下落することを察知して早めにポジションを縮小して小さな損失で済ませたり、逆に空売りをして大きな利益を手にしたりする人もいます。
でも大抵の投資家は上昇相場から下落相場に変わったことに気付かず、”買い場だ!”と勘違いをしてどんどんナンピンをして加速度的に損を膨らまし、上昇相場で儲けた以上の損失を計上します。あまりにも損失の額が大きすぎて証券会社の口座をしばらく開かず思考停止してしまっている人もいるでしょう。
株で儲かる人は統計的に1~2割くらいと言われていますが、上昇相場では7~8割くらいの人は勝てると思います。でも下落相場では1割前後の人しか勝てず、ほとんどの投資家が上昇相場で儲けた以上の損失を計上する為、結局長い目線で見れば株で勝てる人は1割~2割くらいの人しかいないんだろうな、と思っています。
損をせず上手くなった人など存在しない
じゃあ今回のコロナショックでほとんど損をしていない人や、寧ろ利益を残している人は昔から上手かったのか?と言われるとそれは全然違います。僕自身の話になりますが、僕は株式投資を始めたのが2012/12、ちょうどアベノミクスが始まった時からでした。この頃からずっと上昇相場が続いていて誰もが簡単に勝てる相場だと言われますが、部分的に見るとショック的な急落は何度も来ています。
2015年末から2016年2月にかけて日経平均が5,000円くらい下落
2016年にトランプ大統領当選(一日で1000円くらい下げた)
2018年末の急落
ここ数年でも思い出すだけで3つはあります。特に2016年1月の下げは2か月くらいと期間は長かったですが5,000円近く日経平均が下げているので今回のコロナショック同様、厳しい下げでした。細かい急落を見ていくと他にも更にあるでしょう。指数ではなく個別株で見ると暴落なんてそれこそたくさんあります。
僕自身は2015年9月より専業投資家として投資で生計を立てていますが、証券ディーラーをしていた2014年~2015年8月は全く勝てず、上昇相場では空売りでやられ、下落相場ではナンピンをして損を膨らまし大底で投げて…投資初心者みたいなやられ方を何度も何度も嫌というほど経験をしています。儲かった覚えなどほとんど無く、毎月損失を出していました。こちらの記事の冒頭に書いた”株なんてやらなければよかった”というのは、実は過去に全て自分が経験した感情を書き出しています。
証券ディーラーの仕事内容を知りたい人はこちらで記事にしています。
なぜ負けたのかを分析することで上達していく
もう自分には株なんて向いていない、株から足を洗って普通の仕事をして生きていこう…なんてことは何回も何十回も思いました。でもそう考えつつも諦めきれない自分がいて、もう少しだけ努力してみようと思い、
”今回はなぜ損をしたのか?”
”どうやれば今回の損は防げたのか?”
等を自分なりに分析をしました。相場ノートを作って、日々反省の毎日でした。負けた理由を全てノートに書きだして、次回はどうやれば同じ損失を出さないようにできるかをルール化して、次の相場に挑みました。もちろんこれは今でも継続して行っていることです。
持論ですが、株式投資では勝つことは一切考えなくてもいいと思っていて、損失を出した時に損を出した理由を分析し、同じような損を出さない為のルールを作っていけば、損する可能性が減るので必然的に儲かっていくと僕は考えています。だから、株で負けた時って一番成長出来る時です。今回損をした人は損をしたままでいるのではなく、なぜ損をしたのか?を自分なりに分析をして、次同じ相場が来た時に絶対同じ損をしないようなルールを作ってください。それだけで相場で勝てる確率がグッと上がります。
投資をしている人全てに読んでほしい本の一部をご紹介します。
トレーダーとして成長するには、
心底トレーディングをやめたくなるような日を耐え忍んで
明日を迎える経験が不可欠である
この本を何度も読んでいたからこそ、途中で諦めずに努力をし続けて、今では株で生計を立てることができるようになったと思っています。
結局株は資金管理が全て
今回のコロナショックで大損をしている人は資金管理が上手く出来ていない人がほとんどだと思います。レバを1倍未満にしておけば銘柄にもよりますが大きくやられても指数の下げを考えると20%程度のやられで済んでいる可能性が高いでしょう。信用でレバを2倍3倍にしている人や先物やETFを売買している人は軽くそれ以上の損をしているでしょうし、人によっては投資資金の大半を失っている人もいると思います。
株式投資というのはどれだけ儲かっていてもたった一度のミスで資金を全て失う可能性があります。その為、常に最悪の場合を想定しておき、その想定の上でポジションを作る事が大切です。僕はデイトレードではレバは掛けますが、ポジションを持ち越す場合は絶対にレバは掛けません。後は1銘柄に大量の資金を投資することもしません。今は短期投資で個別株を持ち越すことはなく、ETFやETN・先物だけですが、過去にETNが上場廃止に伴ってたった一日で96%値下がりしたこともあり、その辺のリスク管理は徹底しています。もちろん96%も値下がってしまうと最悪の場合が起きた時には投資資金の半分くらいは失ってしまいますけどね…^^;
ETNが96%値下がりした件についてはこちらの記事をどうぞ。
自分はポジショントレードの優位性が見つからずデイトレと裁定取引と長期投資をメインに
自分は過去にありとあらゆるトレードをしてきましたが、結局今手元に残っているはデイトレードと裁定取引と長期投資の3つです。長期投資は最近始めたばかりなので、デイトレードと裁定取引がメインですね。裁定取引は似非ですが、一応利益は出せています^^;
裁定取引(アービトラージ)とは、同一の価値を持つ商品の一時的な価格差(歪み)が生じた際に、割高なほうを売り、割安なほうを買い、その後、両者の価格差が縮小した時点でそれぞれの反対売買を行うことで利益を獲得しようとする取引のこと。機関投資家などが、リスクを低くしながら利ざやを稼ぐ際に利用する手法です。
ポジショントレードにも手を出していた時期はありましたが、トータルではプラスを残せていますが、大きな優位性が見つからず資金効率があまり良くないと判断し、今は撤退しています。資金がたくさんあればまた始めたいとは思いますが、投資資金は限られているのでデイトレや裁定取引の方が稼ぎやすいのでそちらに力を入れているといった状態です。ちなみにFXも過去にやっていましたがトータルではマイナス収支です。
何が伝えたいかと言うと、投資には人によって向き不向きがあります。自分自身の性格によって向いている手法や向いている市場は違うので、1つの市場や1つの手法で大きな損をしたからと言って投資そのものが向いていないということにはなりません。僕は色々と手を出したことでデイトレや裁定取引が向いていることがわかりました。
先程もお伝えしましたが大損した時こそ一番成長できる時です。コロナショックで大損をした人は損を損のままで終わらすのではなく、損をした理由を分析し同じような損をしない様に自分のトレードルールに組み込んで、次回のトレードに是非活かしてください。
デイトレードについて記事にしています。
⇒初心者がデイトレードで儲けるために学ぶべき全てのこと-手法,リスク管理,資金,証券会社,PC環境,銘柄選定,心構え-
長期投資について記事にしています。
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