プロスペクト理論という言葉は投資をしている人でもあまり聞いたことがない理論かも知れません。
実はこれ、知っていると知らないだけでめちゃくちゃ投資の成績が変わります。知っている人はそれだけで損切りがとても早くなるからです。その理由はプロスペクト理論の意味がわかれば理解できます。
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プロスペクト理論とは?
人は誰でも損切りする事が嫌ですよね。お金が減るなんて誰でも嫌に決まっています。しかしだからと言って損切りしないとどうなるかと言えば、更に損失が膨らむ可能性があります。こんなこと経験したことありませんか?
”損切りしないとなあ…と思いながら、損切りをせずにどんどんと損失が膨らみ、あまりにも損失が膨らみすぎてもうどうでもよくなって、しばらく相場を見ないようにする。”
投資を経験している人は誰でも1度は経験してしまいそうな心境ですよね。笑 損が膨らみ過ぎると、もう損失が大きすぎてどうでもよくなっちゃいます。この精神状態を少しだけ分析してみると、「損切りしないとなあ…」と考えている時が一番精神的にしんどい時です。しかし「あまりにも損失が膨らみすぎた」時には、もうどれだけ損失が膨らんでもどうでもよくなっています。小さな損失が出た時が一番精神的にしんどく、損失が膨らめば膨らむほどどうでもよくなっていく。これが、プロスペクト理論と呼ばれる理論です。
塩漬け銘柄が無くなる
この意味をしっかりと理解し、そして実践する事が出来れば、塩漬け銘柄は無くなります。自分の精神状態を分析し、いつ損切りしないといけないかがはっきりとわかってくるからです。
インベスターZ2巻より
富永(T)「損は「し始めたとき」よりも、「より酷くなる時」の方が苦痛は少ない。具体的に説明すると、最初に50万円損した時の危機感に比べて、追加で50万円損した時の危機感は麻痺してしまう。失う金額は同じでも追加で損した50万円から受ける精神的ダメージは少ないということだ。これはプロスペクト理論と呼ばれる行動経済学の理論の一つね。」
財前(z)「プロスペクト理論。」
t「この心理が働くとどうなるか?一度損した際に、「これ以上損をひどくしたくない!」と株を売ってしまうことよりも「利益が得られるかも……」と株を持ち続けることを選択してしまうんだ。」
—–
インベスターZ 2巻より
小さな損で終わらす事は実は難しい
プロスペクト理論の意味を知り、一つ分かった事がありますね。
それは、小さな損で終わらす事は難しい事だ、と。当然です。損をし出した時が一番精神的に辛く、損が膨らみ過ぎると精神的に辛くなくなるからです。要は自分の中で一番損切したくない時に損切をしなければいけません。こんなに辛い事はないです。しかし、逆に考えてみてください。株で勝つ事が出来ない大半の人が、小さな損で終わらす事が出来てないんです。だからこそ、損失が膨らみ、大きな損を出してしまい、資金を失って相場の世界から退場をしてしまうんです。
損切のルールを必ず作る
やるべき事は、一番精神的に辛い時に強制的に損切をできるよう、ルールを作る事です。
自分が一番損切をしたくない時に損切をしなければいけません。
・3万円の評価損が出ると損切をする。
・株価が買値から5%下がれば損切をする。
ルールは人それぞれ違うでしょう。ですがこの損切のルールを作り、小さな損で終わらす事が出来れば、投資の世界の少数派である2割以下に入ることが出来ます。
損失の多くは、損をし始めた時より、より酷くなった時
そして最後に大事な事です。
実は損失の多くは、損をし始めた時よりか、より酷くなった時が大半なのです。
損をし始めた時に損切をしておけば小さな小さな損で済んだのにも関わらず、損失を出すのが嫌だという理由で放置をし、損失を膨らませ、もともとの小さな損の何倍も何十倍も大きな損失を最後に出しているのです。実にもったいない事です。これはギャンブルでも同じ事なのですが、「どうでもいいや」って思ってしまうと、損失は爆発的に膨らむことを忘れないでください。プロスペクト理論を知っているだけで、全ての損切は小さく済ませる事ができます。
⇒大負けしたくないから株のしくじり先生を読んで勉強してみた。
最後まで読んで頂きありがとうございました(^^)/
漫画インベスターZから学ぶ!株式投資とは?
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