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投資は冷蔵庫?
株式投資は冷蔵庫!と言ってもわけがわかりませんね。
なのでまずご自身の冷蔵庫を開けて見てみましょう。一見して、汚いですか?綺麗ですか?入っている食品はバランスよく栄養が取れそうですか?…何となく、「株式投資は冷蔵庫。」の意味が分かって頂けたと思います。
冷蔵庫の中は常に綺麗にしておく。
冷蔵庫の中身は、株で言うところのポートフォリオ。ポートフォリオとは、自分の投資資金を何の銘柄に割り振っているかを表す言葉です。本来は自分の資産ベースで考え、債券や銀行預金、投資信託や株式資産にどのくらいの資産を割り振っているかで考えるのですが、今回は「株」だけでのポートフォリオでお伝えをしていきます。一つひとつの銘柄にどのくらいの資産を投資しているかで考えます。
例えば1000万円の資金があったとします。
30% 7203 トヨタ
20% 8604 野村
15% 1821 三井住友建設
15% 4565 そーせい
20% ミニ先物 売り
買いポジだけではなく、売りポジも持って、資金を割り振り、そして買っている株は当然ながら自分がこれから株価が上がりそうな株を買う…これらはきれいな冷蔵庫と言えるでしょう。もちろん銘柄は適当ですので、僕が持っている銘柄ではありません。あくまで例なので銘柄に関しては参考にしないようにしてください。冷蔵庫も同じ食品ばかりだと栄養が偏ります。腐りやすい食品が多ければ食べきれずに腐らすこともあるでしょう。このように、ポートフォリオをどうするかはとても大事な事です。
ではここでインベスターZ2巻で出てきた会話を見てみましょう。
インベスターZ 2巻より
神代(K)「代々……先輩から後輩へ伝えられている言葉がある。投資はこれ……冷蔵庫と思え。」
財前(Z)「冷蔵庫?」
K「この部室の冷蔵庫は……俺たちの飲み物とアイスクリームぐらいしか入っていないが……一般家庭の冷蔵庫は食材で一杯だ。なのに大抵の人は在庫を忘れて冷蔵庫がギチギチでもついスーパーで食材を買い過ぎてしまう。これでは美味しい料理を作るのは難しい。投資もこれと似たようなところがある。保有してる株の管理ができていないのについまた買ってしまう。そうすると現在の自分の投資状況がわからなくなってしまう。そこで財前、俺たちは美味しくて繁盛するレストランのシェフにならなくてはいけない。」
Z「美味しくて繁盛する……レストランのシェフ。」
K「繁盛しているレストランほど冷蔵庫は綺麗だ!優秀なシェフは毎日の食材の在庫管理が上手い!つまりはそもそも仕入れが上手い食材が常に新鮮でメニューも偏りがなく飽きがこない!評判になり客は入るし売上も伸びる!投資はレストラン経営と考えるべし!」
インベスターZ 2巻に出てくる内容です。
ポートフォリオはバランスが大事
インベスターZでも出てきましたが、ポートフォリオは何よりバランスが大事です。全てをバランスよく、分散投資をしていかねばなりません。
⇒口座開設する証券会社を選んできた理由と現在の使用用途について
⇒空売りのリスクとは?下手なやり方をすると一発退場!買いは家まで売りは命まで
⇒倒産しそうな株には手を出すな!買ってはいけない銘柄の見極め方
同じ業種だけに資金を入れるのは危険
例えば資金を一つの業種に全部投資をしたとします。
同じ銘柄に資金を全て投資する事は言うまでもなく、同じ業種に資金を全て投資するのもとてもリスクがある行為です。
ここではわかりやすくバイオ関係の銘柄にします。
4565そーせい、4572カルナバイオ、4583カイオム、4591リボミック。などなど色々とありますね。こういったバイオ関係に資金を全て入れたとします。
どの業種でも大体同じですが、同じ業種内だと、上がる時も下がる時もどちらか一方に動く傾向があります。例えばそーせいが大きく下落をすれば、他のバイオ関連の銘柄も同じように下がる事が多いのです。これでは資金を全て一つの銘柄に入れているのとあまり変わらないですよね。上がればいいですが、下がれば全ての銘柄が下がりやすくなるので、大きく資産を減らしてしまう可能性があります。
買いポジだけも危険
同じように資金を全て買いポジションだけで構成しているのも危険です。
理由は様々ですが、相場では年に数える程ですが、暴落する時があります。そんな時に買いポジだけで構成をしていると、大きく資産を減らしてしまう事があります。
すぐに損切をする事が出来ればもちろん大丈夫なのですが、相場は何が起こるかわかりません。15時に引けて、翌日に朝の9時には日経平均が1000円安から始まるかもしれません。ほとんど無い事ですが、絶対に無いとは言い切れません。もし1000円安で始まる事があれば、すべての銘柄が大きく売られる事になるでしょう。こういった時に買いポジだけだとこの暴落をまともに受け止めてしまうことになります。しかしこんな暴落でも売りポジションを持っていれば、買いの損失が出たとしても、それを売りポジの利益で賄えます。相場によって買いポジと売りポジの比率は考えていかねばなりませんが、買いポジだけでやっていくのは中々リスクが高い事です。
空売りのポジションはリスクが高い事でもあるので、どういうものなのか知っておきましょう。
⇒年に数度訪れる暴落で大損失を出さない為に準備しておくべき事
銘柄を多く持ちすぎない
後は管理できないほどの銘柄を持ちすぎない事も大事です。
専業でも兼業でも、銘柄が増えれば増える程、自分が持っている一つひとつの銘柄に関しての意識が薄くなっていきます。どこで利食い、どこで損切り、IRが出た後にどう動いているか、持っている銘柄の日々の動きを全てチェックするのは中々時間のかかる事です。
5銘柄や10銘柄程であれば、本業がありながらでもチェックは可能でしょうが、30とか40銘柄を持っていれば、中々難しいでしょう。自分がチェックできる範囲内で銘柄は持つようにしましょう。多すぎると、一つひとうの銘柄への関心度が少なくなり、結果的に損をしやすくなります。
食品は腐ったらすぐに捨てる。
最後に腐った食品(銘柄)はすぐに捨てる事について。これはいわゆる損切りですね。腐った食品はすぐに捨てていかねば、他の食品にも伝染していき、いずれすべてが腐っていきます。腐った食品はまた食べれるようになりません。株も同じです。とにかくすぐに捨てる事を意識していきましょう。
腐っているのはすぐに捨てる
株での話をすると、とにかく損切りを早くする事。
「株は大きく下落したとしても、損切りせずに我慢していればまた株価が戻る可能性がある。」
こんな意見をお持ちの人も中にはいるでしょう。その通りです。大体損切りせずにいたとしても、10回あれば9回くらいは、下落したとしても買値あたりまで戻ります。そうやって多くの人が損切りのルールを無視して、損切りをしなくなります。
「どうせ買値に戻るだろうし、戻ってから売ればいいや。」
なんて考えます。
⇒大負けしたくないから株のしくじり先生を読んで勉強してみた。
しかし、腐らした株を一度でも放置すれば、いずれどこかで持っている全ての銘柄が腐ります。そしてその腐った株は元通り(買値)に戻ることはありません…。10回中9回戻るとすると、後の1回は戻らないのです。その戻らない時に、恐ろしい額の損失が出る事になります。そしてもうどうしようもないくらいの損失になっているので、更に放置をする事が多いです。そうすると他の持っている銘柄も腐っていきます。そして一つ腐らして放置をしていれば、その人はほかの銘柄も放置していきます。そうして次第に全ての銘柄が腐っていき、残る道は相場の世界からの退場になります…。
怖いですね。
こうならない為にも、腐っている銘柄はすぐに捨てる事が大事です。これを習慣づけておけば、退場することはほとんど無くなるでしょう。そしてすぐに損切りする事でまた新たな投資銘柄があれば投資をする事が出来るのでチャンスが増えます。
美味しそうな食品だけを入れる
冷蔵庫には美味しそうで腐っていない健康的な食品だけを入れる事を意識して、これを株式投資にも当てはめていってください。
腐ればすぐに捨てる。
美味しそうは良い具合まで食べる(利食い)のは我慢。
そして常に冷蔵庫の中はきれいにしておく。
意識してみてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました(^^)
漫画インベスターZから学ぶ!株式投資とは?
次はこちらです。
⇒投資信託とはどういったリスクがあるかについて、考えてみた。 |
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