ROA(総資本利益率)とは、会社がどれくらい収益を出しているかを判断する指標です。…と書いたら、ROEと全く同じ説明になってしまいますね。笑
実はROEとROAは似ています。
ROE(株主資本利益率)は株主が出資している資本でどれくらい利益を出しているか、
ROA(総資本利益率)は会社にある全ての資産でどれくらい利益を出しているか。
総資産と言うと、株主からの出資金以外にも銀行からの借入金があります。似ているようで、少し違いがありますので、間違えないように気を付けてください。
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ROAを求める計算式
ROA(総資本利益率)=当期純利益 ÷ 総資産 × 100
当期の利益を全ての資産で割ることで、資産にたいしてどれくらい利益を出しているかわかります。ただ公式を暗記するのではなく、式の意味を理解してくださいね。そうすることでこの指標の意味が更にわかってきます。
大体5%くらいあれば上手く経営が出来ている
ROAは大体5%くらいあれば経営はうまくいっていると言えます。ただROAを見るときは、ROEとセットに見るようにしましょう。
少し具体例を出して考えていきましょう。
ROEとROAの関係性
4つのパターンで考えていきましょう。
①ROEが高く、ROAも高い会社
いわゆる優良会社です。どちらも5%以上であれば、文句なしでしょう。
②ROEが高く、ROAが低い会社
こちらは借入金が多い傾向にあります。ROEが高いのにも関わらず、借入金を含めたROAが低くなるという傾向は、借入金がたくさんある事が多いからです。会社としては問題無く、優良会社ではあるのですが、もし事業が上手くいかなくなってしまった時に一気に借入金の負担が重くのしかかってきます。このパターンの場合は事業の将来性をしっかり考えて投資をしましょう。
③ROEが低く、ROAが高い会社
無借金経営の会社によくあるパターンです。会社としては借金無く経営出来ているので良いのですが、株主からの資本を上手く経営に扱えてない事もあります。カネ余りをしていないかをチェックしてみましょう。
④ROEが低く、ROAも低い会社
一般的にあまり宜しくないパターンです。株主の資本を上手く扱う事が出来ず、そもそも利益率が悪い経営状況です。薄利多売の会社にありがちです。将来的にそのままの経営でやっていけるかどうか、しっかりチェックしてみましょう。薄利多売の商売は疲弊していくかもしれません。
⇒口座開設する証券会社を選んできた理由と現在の使用用途について
一つの指標だけでいい会社かどうか判断は出来ない。
PERやPBRでの指標の時も言っていますが、一つの指標だけで、会社がいい会社かどうかはわかりません。ROEやROAだけで見るのではなく、他の指標であったり会社の事業内容なんかもチェックしながら、投資するかどうかを判断していきましょう。
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