三嶺は高知県と徳島県にまたがる山で標高は1,893mあり高知県最高峰の山です。さまざまな登山口から登れますしいくつか山小屋もあるので楽しみ方の多い山でしょう。今回は光石登山口からフスベヨリ谷コースで三嶺を目指しました。
光石登山口から三嶺山頂は標高差が1,000mありフスベヨリ谷コースは登山道も悪い為、こちらのコースは三嶺を目指すには一番厳しい登山道だとも言われています。暑い中往復8時間近くかけて三嶺を登った記録を残しました。
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名頃登山口から三嶺山頂を目指す場合は3時間半あれば山頂に到着するでしょう。
Contents
光石登山口のアクセスや登山道のルートについて
登山地図・登山コース・コースタイム
登山した日:2018年5月27日
登山口から山頂までの標高差は約1,000m
7時10分 光石登山口より出発(登りはフスベヨリ谷コース)
8時10分 八丁ヒュッテ(山小屋)
11時40分 青ザレ水場(水飲み場)
12時10分 三嶺山頂到着
12時30分 三嶺山頂より下山
13時30分 カヤハゲ
14時50分 さおりが原
15時45分 光石登山口に下山
登山レベルとしては中級者向けのコースだと思います。標高差1,000mありますし登山道の状態が悪いので想像以上にきついコースでした。5月下旬ということもありとても暑かったのもきつい要因の一つです。名頃登山口から三嶺を目指すコースは初心者でも登りやすくおすすめです。
地理院地図の地図を印刷して山へ持って行っています。YAMAPアプリをスマホでインストールしておくと、登山中にマップが表示されるので道迷いのリスクをほぼゼロにできます。
地理院地図で磁北線の印刷方法は↓記事で解説していますが、【ツール】⇒【その他】⇒【磁北線】とクリックすれば磁北線が引けます。
【車】高知駅から光石登山口までのアクセス
光石登山口はGoogleマップで登録されているので、登山口の行き方はわかりやすいでしょう。高知駅からだと1時間48分かかります。
登山口では車が何台か停められるのでよっぽど混まない限りは問題ないと思います。登山口にトイレもあります。
光石登山口付近の住所⇒〒781-4531 高知県香美市物部町久保影
フスベヨリ谷コースの難所
光石登山口からフスベヨリ谷コースで三嶺山頂を目指し、カヤハゲ・さおりが原ルートで下山をします。このコースで一番の難所はフスベヨリ谷です。
三嶺登山に用意しておきたい登山用品
ツェルトは登山用の小型軽量テントで山でビバークする時に雨風や低体温症を防ぐために必要なもの。山では何が起こるかわかりませんので日帰り登山であろうと自分の命を守るために必ずツェルトは用意しておきましょう。遭難時くらいしか使用頻度はないのでほとんど使うことはありませんが、重量は100gくらいですしお守りと思ってザックの隅っこに入れておいてください。
光石登山口からフスベヨリ谷コースで三嶺山頂までの登山記録
実際に登山した日の記録を残していきます。

光石登山口から八丁ヒュッテまで
登山口にはベンチやトイレがあります。準備して登山スタート。
トイレ横から登山道を歩いていくと20分くらいで分かれ道があります。左側を行くとフスベヨリ谷コース、右側を行くとさおりが原・カヤハゲを通って三嶺を目指すコースとなります。今回はフスベヨリ谷コースで登りカヤハゲ・さおりが原を通ったルートで下山しています。フスベヨリ谷コースを目指して登っていきます。
標高はまだ900m…三嶺山頂の標高は1,893mなのでまだまだ登山は始まったばかりです。
分岐から少し先へ進むと次は綱附森と三嶺の分岐点があります。
登り始めて1時間くらいで八丁ヒュッテに到着。鍵は空いており誰でも使用可能です。部屋中は意外と綺麗なので快適に宿泊もできそうです。
八丁ヒュッテからフスベヨリ谷コースを登り青ザレ水場まで
八丁ヒュッテまでは登りもほとんどなく楽な登山でしたが、八丁ヒュッテからは沢沿いを延々と登っていきます。わかりずらい道も多いので注意が必要です。見上げると山頂が見えるのですが、まだ200~300くらいしか登っておらず、ここから700~800mを一気に登っていきます。フスベヨリ谷コースは道がわかりづいらいので必ずコンパスを持っていきましょう。
フスベヨリ谷コースにはこれでもか!というくらいのトリカブトがありました。人間はもちろん鹿にとっても毒でして、このあたりは鹿の食害が酷いと言われている地域なのですがトリカブトだけはたくさん生えていました。ヨモギと似ているので間違っても食べないように気を付けてください…
山椒もたくさんあってとてもいい香りでした。手に取ってすこし擦ると香ってきます。
沢沿いは鹿の食害の影響で倒木がとても多かったです。20~30年前は倒木はほとんどなくもっと登りやすい登山道だったみたいです。
青ザレ水場から三嶺山頂へ
沢が終わってもまだまだ登りが続きます。
周りが笹だらけになったら山頂が近づいてきている証拠で、山頂付近に水飲み場があるので水分補給ができます(生で飲めますが自己責任で)。暑い日だったので冷たい水が気持ちよかったです。
水飲み場から山頂までは約30分。縦走されている人を見かけてとても気持ちよさそうで、縦走もいつかしてみたいなと思いました。とはいえこの時は4~5時間近く登っていてへろへろになっていたのでそんなことを思う余裕はありませんでしたが…。
三嶺山頂に到着
登山中には誰とも会いませんでしたが、山頂に到着すると10~20人くらいの登山客が休憩されていました。どこから登ったんでしょうね。
すぐ近くに山小屋もあります。今回は山小屋に寄っていませんが、名頃から三嶺に登った時に山小屋へ一度訪れました。無人ですが中は綺麗ですし近くにトイレもあるので中々便利な山小屋です。
山頂から見える景色。
【下山】三嶺山頂からカヤハゲまで
登りに時間がかかりすぎていたので20分くらいでご飯を食べて下山します。下山では登りとはコースを変更して、カヤハゲ-さおりが原を通るルートで下山していきます。下山し始めは急勾配なので設置されているクサリやロープを上手く使いながら下山していきましょう。
上に見えるのが山頂。少し下ったところで一枚撮りました。

カヤハゲ-さおりが原コースはフスベヨリ谷コースとは違い一本道でわかりやすい登山道です。さまざまな場所にリボンも設置されているのでよっぽどのことがない限りは道迷いすることはないでしょう。
カヤハゲに到着すると大きな分岐点があるので方向を間違えることはないでしょう。ここからさおりが原に向かって下山していきますが、別の分岐に進んで15km歩けば剣山へ到着するとのことでいつか挑戦してみたいです。
剣山に登った時の記事です。
カヤハゲからさおりが原まで
しばらく歩くとさおりが原に到着。自分はもう既にヘロヘロで膝が痛くなっていました。さおりが原の時点では標高が1,170mなのでまだここから下山までは300mも下らなければなりません。さおりが原にはトイレや小屋があるのでキャンプやBBQができそうな場所でした。
さおりが原から光石登山口へ無事下山
さおりが原から1時間弱あるいてようやく下山できました…トータル8時間歩行したので本当に疲れました。三嶺は他の登山口からも登れますしコースも色々と設定できるので、今後も違うコースで何度も登っていきたい山です。
今回実は山岳会のイベントで山のごみを拾いながらの登山でした。いくつかの山岳会で三嶺周辺のごみを拾いながら登山をして、トータル6.9キロものごみを拾っています。普段は登山中にごみが落ちているかなんて気にせず登山していますが、ごみが落ちていないか意識して登山をすると結構落ちていることに気付きました。清掃登山の時だけではなく、普通に登山へ行く時もゴミがあれば積極的に拾っていき、山を綺麗にしていきたいです。
名頃登山口から三嶺へ登った時の記録です。
必ずコンパスを持って行くようにしましょうね。