月3万円を無理なく貯める仕組み作りの方法
僕は社会人1年目の頃、とあるメーカーに就職し普通のサラリーマン生活を送っていました。社会人1年目の年収は約300万円。寮ではありましたが一人暮らしをしていたにも関わらず年間で100万円の貯金を作っていました。
無駄な支出を抑えてはいましたが、毎月2万円ものお金を書籍に使っていたこともあり、無理をしていたか?と聞かれると全然無理なく貯金生活を楽しんでいました。あれから数年経ち、当時ほどはストイックな貯金生活はできていませんが、当時とは違い今は無駄な支出を減らす手段が様々あります。こちらの記事では僕自身が実際に行っている支出を減らして貯金を増やすコツ、そして増やした貯金を投資・運用で更に増やすコツについてお伝えしていきます。
老後に2000万円が必要だともいわれている時代。毎月の支出の中から無駄な支出を省いていって、貯金をしていき、そしてその貯金を投資に回して老後に必要な2000万円をクリアしていきましょう。
貯金の一番のコツは固定費の見直し
貯金ができない人の多くは変動費を節約して貯金をしようとしています。変動費とは、食費や日用品、衣服費、趣味娯楽費などのことです。変動費を抑えれば簡単にお金は溜まっていきますが、ストレスも同時に溜まっていきます。そして我慢の限界が来れば結局貯金をする前と同じようにお金をどんどん使ってしまいます。その為、変動費の見直しはおすすめできません。
まず見直すべきは固定費です。固定費とは家賃や保険、光熱費、通信、など毎月自動的に掛かってくるお金のことです。これらは見直すのが面倒で大変ではありますが、一度見直しをして支出を減らせば、勝手にお金が溜まり続けていきます。変動費と違いストレスも溜まらないのでまずは固定費の見直しをしていきましょう。
必要なモノは我慢せず使い、無駄な支出には100円でもケチる
もう一つ。
貯金をしていくとは言っても、必要なモノがあれば我慢をせずお金を使いましょう。貯金が趣味になってしまうと、終わりのない趣味になってしまいます。ただし、無駄な支出に関しては100円であろうとケチってください。
例えば自販機で購入する飲み物なんてめちゃくちゃ勿体無いです。500mlのペットボトルが160円で売られていますが、スーパーに行けば同じ飲み物が2Lで100~150円で売られています。それを水筒に入れて持ち歩くだけで支出額は全然違ってきますよね。
要は貯金をするにしてもメリハリをつけていくことを意識して欲しいです。必要なモノにはケチらず、無駄な支出はケチっていきましょう。

固定費の見直し方について
固定費で真っ先に見直して欲しいのは通信費、主に携帯代です。
続いて保険代と家賃の2つです。
通信費、保険代、家賃の3つを見直すだけで人によっては月3万円くらい支出が変わってくる可能性があります。
携帯代に月額7000円以上支払っている人は格安SIMを検討
携帯代に毎月いくら払っていますか?
2019年5月30日にヤフーニュースでこんな記事が出ています。
⇒大手キャリアの月額料金は平均12,300円、格安SIMユーザーは約3,549円で3.5倍の差(※記事は削除されています。)
⇒Zaimの利用データによると、docomo、ソフトバンク、auの大手3キャリアの月額利用料金の平均は約12,300円、格安SIMと呼ばれるMVNOの平均は約3,549円となり約3.5倍の差が出る結果となった。大手3キャリアの料金が高い理由には、基本プランの金額はもとより、機種代金の分割や家族割による複数人の代金を一括払い、などが考えられる。(記事より引用)
僕は楽天モバイルを今使っていて、毎月2,450円の携帯代金しか支払っていません。しかしdocomoやau、ソフトバンクと言われる3台キャリアを使っている人は毎月8,000円近くの携帯代を払っています。どうしても3台キャリアを使わないといけない理由があれば使うべきですが、理由もなく3台キャリアと契約している人は格安SIMに乗り換えをするべきです。
キャリアから格安SIMの乗り換えは面倒ではありますが、実際にやってみると意外と簡単です。一番見直しやすい支出が携帯代ですので、貯金を増やす為には見直し必須科目です。必ず見直してください。”携帯代を見直してみよう”とも思えない人は貯金をすることは無理ですので、ここから先の記事は読む必要はありません。
保険代の見直しについて
保険代と家賃の見直しは少しハードルが上がります。
保険は人によって契約内容が全然違いますし、料金も変わってきます。料金体系も複雑なので自分一人での見直しは難しいです。まずは契約担当以外の人に一度見直しをしてもらうことをおすすめします。
僕個人の考えですが、保険という商品は基本的にはいらないモノです。自分に貯金さえある程度あれば、何が万が一のことが起こっても貯金で賄えるからです。しかしそのお金を用意できない人は、保険に入るべきです。ここで言う保険とは生命保険、医療保険、火災保険など、どの保険にたいしても言えることです。今自分に万が一のことが起きた時にどの程度貯金で賄えるのか?それを考えた上で保険に入りましょう。もしある程度の貯金があるにも関わらず、毎月多額の保険料を支払っている場合は保険の掛け過ぎの可能性もあります。
独身から結婚した人や結婚後に子供ができた人などは、保険に入った当時とは大きく状況が変わっています。必ず一度見直しをするべきです。独身の人も昔と違い状況が変わってきている場合は見直しをするべきでしょう。
家賃の見直しについて
家賃に関しては大体収入の3割前後がベターだと言われています。それ以上支払っている場合は家賃を支払い過ぎの可能性があります。これらも保険同様人によって変わってくるので、もし今の家賃が収入の3割以上支払っている場合は、本当に今住んでいる家でいいのかどうか?家賃にお金を掛け過ぎではないか?を検討してみてください。
家賃を支払いすぎ…と思った人も、引越しにはある程度の費用もかかりますので、その辺も計算した上で引越しは検討しましょう。
変動費を無理せず節約する方法
変動費に関しては我慢して貯金をしていくこともできますが、貯金が増えると一緒にストレスも溜まっていきます。しかし、変動費も色々な手段を活用してストレスを貯めずに貯金を増やすこともできます。
変動費の貯金をする上でのコツは”クレカ”、”まとめ買い”、”ポイントサイト”、”楽天経済圏”の4つがキーワードです。変動費の出費を減らして貯金をしていくコツについてお伝えしていきます。
楽天での購入はポイントがつくのでお得
楽天市場を使ったことはありますか?楽天はポイント還元率がとても高いネット市場です。楽天市場を上手く活用することで購入した金額の10~20%くらいのポイント還元を得ることができます。これまで家の近くのお店で購入していた商品や食費などを楽天市場に切り替えるだけで年間数万円は変わる可能性もあります。

ポイント還元率を上げるには色々と条件があります。ポイント還元率を上昇させ、そしてセールの時や5のつく倍数の日、楽天がスポンサーのプロチームが勝利した翌日の日などは更に還元率が上昇するのでそれらを組み合わせて楽天で賢くお買い物をしてください。

同じ商品を購入するならネットでまとめ買いをする
僕はウィスキーや炭酸水、コーヒーなどまとめ買いができる食費に関しては近場のスーパーではなく楽天市場で購入するようにしています。まとめ買いをすれば送料含めても近場のスーパーより安くなることが多いですし、そしてプラスポイント還元があるので更にお得になります。
何度も言いますが、楽天市場を活用するだけで食費だけでも年間数万円は貯金できるようになるでしょう。支出の見直しをせずとも、購入する場所を変えるだけで支出が減り、貯金できるのです。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。
⇒楽天市場を使って毎月の食費と酒代を節約する方法!年間数万円は出費を減らせる
旅行や買い物、登録などはポイントサイトを経由する
ネットで旅行の予約や買い物をする時や、なんかしらの登録をするとき等はポイントサイトを経由するだけでポイントがどんどん溜まっていきます。
おすすめはハピタスと呼ばれるポイントサイト。
例えば僕はキャリアを楽天モバイルに乗り換える時、ハピタスを経由して楽天モバイルの登録をしました。ハピタスを経由するだけでなんと2,300円のポイントが付与されます。物凄くお得ですよね。
会員登録は無料ですし年会費ももちろんかかりませんので、何かする前にはハピタスを経由できないかどうか?を常に考えるだけで年間で数千円のポイント還元は得られるでしょう。

クレカは還元率の高いモノで作る
買い物をする際に現金ではなくクレカを使うのも大切です。クレカは使うだけで様々な特典があります。現金でのお買い物は勿体無いので使わないようにしましょう。僕が使っているのは楽天のクレカです。

楽天は無料のクレカを作ると楽天市場での買い物還元率が2%上昇、年会費2160円のゴールドカードならば更に+2%還元率が上昇します。年会費は掛かりますがそれ以上のポイント還元のメリットが大きいので僕は楽天ゴールドカードを作っています。こういう細かな違いでも年間で見るとポイント還元額が大きく変わってきます。そのポイントで様々な商品を購入をすることで現金の支出を減らし、そして貯金ができます。
ちなみに楽天ゴールドカードもハピタスを経由すれば2,500円のポイントが付与されます。

外食を減らし半径20kmまでは自転車を使う
・コーヒーはコンビニで買わずに自分で淹れる。
・夜の飲み会の頻度を減らし、スーパーで購入して家で飲む。
・電車はなるべく乗らずに、自転車で移動する。
・お金の掛からない趣味を持つ
これらは細かな部分ではありますが、小さな節約になります。僕は社会人なりたての頃はとにかく無駄なお金を使うのが嫌だったので、コーヒーは必ずインスタントを購入して家で飲んでいました。コンビニで100円も出して購入するとか勿体無いと思っていました。自分で家で用意すれば数十円なので、月に20日コーヒー飲むなら1000円以上の節約にはなります。
お酒も好きなのですが、自分一人ならば居酒屋などでは絶対飲まずに、家で飲んでいました。居酒屋に行けば最低でも1000円はかかりますからね。家でお酒2,3本飲むだけなら200~300円で済みます。
大阪に住んでた時は半径20kmくらいまでは電車は絶対使いませんでした。運動にもなるしお金も掛からないので、1時間くらいかけて自転車に乗って向かっていました。もちろん自転車だけは良いモノに乗らないと…って事で6万円くらいするクロスバイクを購入しました。自転車への6万円の投資は電車代を考えると1年くらいで元は取れました。良い投資ですね。
趣味に関しては人それぞれなので何とも言えませんが、僕の趣味は登山、読書、ランニング、麻雀、ダンス、ゲーム実況を見る、あたりです。どれもこれもそこまで大きなお金はかかりません。まあ趣味まで変更しちゃうと何のための貯金?となってしまうので難しい部分ではありますが、一度新しい趣味を模索してみるのもありだと思います。
〇〇ペイを活用する
2018年頃から〇〇ペイという電子決済が話題になっています。〇〇ペイを上手く活用すればそれだけで20%くらいの還元があります。面倒だからと言って使っていない人は驚く程多いのですが、20%の還元率って異常な数値です。
自分自身の年収が20%も上がるってあり得ないことですよね。でも、〇〇ペイを活用するだけで20%もの支出を削ることができるのです。これは使わない意味がわかりません。同じモノを買うのに現金で買うのか〇〇ペイを使って買うのかで20%も支出が変わるわけですから。これまで面倒だからと言って一度も使った事無い人は、必ず今後は使っていきましょう。それだけで支出が大きく変わります。
月3万、年36万円、30年で1080万円…少なくない?
さて。
ここまでの貯金のやり方を全て実践すれば月3万円くらいならば貯金ができるようになっているでしょう。毎月3万円も貯金できると物凄く気持ちにゆとりができますよね。ただここで知っておいてほしいのは、月に3万円の貯金を30年続けても1080万円しか溜まらないことです。いや1000万円の貯金って大金ではありますよ。でもこれだけのことをやって、しかも30年間継続しても1080万円しか溜まらないと考えると、少し物足りないですよね。老後2000万円問題もクリアできていません。
ここで必要になってくるのが投資です。”貯蓄から投資へ”という言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。貯金だけではお金は増やせません。そこに投資を組み合わせることで大きな資産を作る事ができるのです。…もちろん、逆にお金を減らしてしまう可能性もありますが。
リスクの小さな投資について学んでみる
投資には様々な商品や手法があります。リスクの小さな投資もあればリスクの高い投資もあります。知っておいてほしいことは、ハイリターンを求めればハイリスクになりますし、ローリスクでやっていきたいならリターンも少ないです。ローリスクハイリターンといった投資は存在しないということです。
そのことを知った上で様々な投資手段について学んでいきましょう。
サラリーマンにおすすめしたいのは最近流行りの個人型確定拠出年金(イデコ)です。投資しつつ節税効果も大きいので、老後資金を貯めるのであれば持ってこいの手段です。投資したお金は60歳まで引き出すことができないのがデメリットですが、計画して積立て投資していけば老後の資金問題はイデコだけで解決できるかもしれません。
詳しくはこちらで解説しています。
配当金や株主優待を活用したリスクの小さな投資もあります。配当金は会社によっては年間5%くらいの利回りがある銘柄もあるので、銀行預金と比べたらあり得ない利回りとなっています。もちろん投資をするわけなので値下がりリスクはありますが、業績に良い会社に投資をしていれば長い目線で見ると値下がりリスク以上に配当金の収益が上回る可能性が高いでしょう。
株主優待も同様に考えることができて、中には5%近い利回りのある株主優待もあります。配当金と合算して考えると5%を超える利回りも存在します。配当金と株主優待の2つを活用した投資はローリスクローリターンですが、リスクを小さく長い目線で少しずつお金を増やしていきたい人にとってはおすすめの投資です。
詳しくはこちらで解説しています。
⇒株式投資手法|面白味も夢も無いけれど銀行預金よりかはお金を増やしたい人へ
投資信託という手段もあります。こちらは個人型確定拠出年金(イデコ)と似ていますが、イデコとは違い節税手段はありません。その分、辞めたい時はいつでも辞められますし、お金を引き出すこともできます。とにかく手数料の小さなインデックス投資をすることが一番良いと歴史的に証明されているので、アクティブファンドなどには手を出さず、インデックス投資に毎月決まった金額を積み立てていく手段が一番良いと考えています。
詳しくはこちらで解説しています。
⇒投資信託とはどういったリスクがあるかについて、考えてみた。
まとめ 貯金は難しくないが手間が掛かる
いかがだったでしょうか?
ここで紹介したことを実践すれば月3万円くらいの貯金であれば高い確率でできるようになります。しかし、どれもこれも少し手間がかかるようなモノばかりです。格安SIMであれば乗り換えの手続きをしなければいけませんし、楽天市場で買い物をするならポイント還元の知識を学ばなければなりません。面倒なのは最初だけなんですが、ここまで記事を読んで頂いた方の9割は結局実践せずに終わってしまうでしょう。
でも考えてみてください。サラリーマンの方であれば毎月の収入を3万円増やすってほぼ不可能ですよね。転職して収入の高い会社に勤めれば可能かもしれませんが、今いる会社にいても月3万円も収入増やすのって5年か10年くらいずっと勤めていればようやく増えるくらいのレベルだと思います。でも、自分の固定費や変動費を見直すことで月3万円程度であれば減らすことができるかもしれません。こう考えると、面倒だけどやってみようかな…って気になりませんか?ならないですかね…。笑
”老後2000万円問題”と考えると規模が大きすぎて思考するのを辞めてしまいたくなりますが、日々の小さな積み重ねをすることで数十年後に来る老後2000万円問題をクリアできるかもしれません。まずは小さな一歩から。上記で紹介したどれか一つだけでいいので実践してみてください。
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