デイトレードで退場が近そうな人って結構わかりやすいです。自分が勝てなかった時期やXやブログなどで退場していった人を思い出しながら、退場が近いであろうデイトレーダーのサインを紹介しています。もし当てはまっていることがあればご自身のやり方を見直してみてください。
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ハインリッヒの法則
デイトレードをする上でハインリッヒの法則が僕はとても好きなんですよね。別名1:29:300の法則とも呼ばれています。ハインリッヒの法則とは労働災害の分野でよく知られている、事故の発生についての経験則です。
1件の重大事故の背後には、重大事故に至らなかった29件の軽微な事故が隠れており、さらにその背後には事故寸前だった300件の異常、いわゆるヒヤリハットが隠れているというものです。デイトレに言い換えると、デイトレードでの大損の背後には29回の損失があり、さらにその背後にはルールを守らないことで逆に儲かった・もしくは同値で逃げられた300回のトレードがある、と言ったところでしょうか。
デイトレードで大損した人がたまに言う「運が悪かった」という言葉を聞いたことはありませんか?あれ、運が悪かったんじゃなくて、逆に今まで運が良かっただけなんですよね。所詮株なんて上がるか下がるかの2択なので適当な売買しても勝率は5割です。また、ナンピンを繰り返していけば大抵は同値で撤退できます。
でも、そんなトレードが当たり前になると稀にくる暴落で、今までの利益を吹き飛ばす損失を計上してしまうわけです。誰もが一度は経験しますよね。負けた時こそ成長の機会なので、そのタイミングでデイトレードと真剣に向き合える人は今後勝ち続けるデイトレーダーになれる可能性は高まります。そこで学ばずまた同じような損失を一度でも計上してしまう人は、ずっと負け続けますし、いずれは資金が枯渇して相場の世界から退場することになります。
勝つことを目的にしていない
「そんな人いないでしょ」と思うかもしれませんが、勝つこと目的にせずデイトレードをしている人、意外と多いです。マーケットの魔術師に登場するエド・スィコータの名言「勝っても負けても、皆自分の欲しいものを相場から手に入れる」という言葉が僕は好きです。相場で負けている人は、お金を失う引き換えに何かしら別のものを得ています。
本当にデイトレードで勝ちたいと思っていますか?勝つ為の、勝つことだけに徹したトレードをしていますか?それ以外の目的を持っちゃっていませんか?
- ギャンブルみたいな高揚感を求めている
- トレードを通じての友達作り
- 暇つぶしでトレードをしている
- 承認欲求を満たす(負けたトレードは同情を集めたり説教されたりと注目されます)
- 負けて相場に文句を言ってストレス発散
- 負けたネタを繰り返しての広告収益
どれか1つでも当てはまっていたらヤバいです。勝つ為のトレードって、お金は増えるけど面白みは少ないです。いわゆる”作業”みたいなトレードになってしまうからです。
デイトレードで負け続けている人は、本当に勝ちたいと思ってトレードと向き合っているかを真剣に考えてみてください。そして本当に勝ちたいと思っているのであれば、自分自身のトレードを見返してみて勝つことに徹したトレードができているのかを見直してみてください。
ナンピンが当たり前
全部のナンピンが悪いわけではないんですが、無計画なナンピンは退場への近道です。ハインリッヒの法則でも話したように、ナンピンは平均購入単価を下げられるのでナンピンした後に少しでもリバったら同値撤退ができます。
これを繰り返してしまうと、勝率は99%にはなるけどたった1%の負けを引けばそれまでの利益以上の損失額を計上することになります。ナンピンを繰り返しても一切リバらなければ、ロットは普段の数倍となっているはずです。なんならフルレバになることもあります。そんなポジションが一切リバらず、例えばS安となればたった一日で資産が10%以上は軽く減ってしまいます。
ナンピンが当たり前になってしまっている人は、ナンピン前にもし損切りになった場合の損失額はどの程度になりそうか?を考えた上でポジションを作りましょう。そしてその損失額が普段の利益額と全然違う金額の場合、リスクリターンがあっていない可能性が高いです。
デイトレードではすべてのトレードで勝つ必要はありません。勝率6割程度もあれば日単位での負けはほとんどなくなります。すべてのトレードで勝とうと思いナンピンを繰り返してしまっている人は、やり方を見直してみてください。
勝率が8割超え
先ほどのナンピンと被りますが、専業トレーダーの勝率は5~7割あたりの人がほとんどです。7割を超えると逆にちょっとすべてのトレードで勝とうと意識しすぎで、どこかのタイミングで負けられない戦いに陥ってしまうことがあります。なので勝率が8割を超えている人はちょっと勝ち過ぎだと思ってください。
ただ、日単位での勝率であれば8割どころか9割を超えていても問題はありません。1つひとつのトレードでの勝率が8割を超えている人が問題です。僕自身がデイトレードをメインとしていた2016,2017年は1つひとつのトレードの勝率は6割~7割くらいでした。ですが日単位での負けは2016年は8営業日、2017年は7営業日と、どちらの年も日当たりでの勝率は約97%となっています。
すべてのトレードで勝たなければ、と思っている人は僕のこの結果を見て、「そんな必要はまったくない」ということをわかっていただければと思います。デイトレードはトータルでプラスを残せればいいんです。
煽り屋推奨銘柄を触っている
煽り屋が推奨する銘柄でデイトレードをしても勝てなくないですか?煽り屋が推奨する銘柄は板薄銘柄が多いです。煽り屋がXでポストした後のチャートを見ると確かに値上がりしているように感じます。ですがそれは煽り屋が購入したことでの上昇と、ポストしたことでそれを見た投資家が購入したことでの上昇がほとんどです。結局煽り屋が触らなければ株価は動いていない可能性が高かったわけです。
そして稀に”大口の煽り屋”という言葉が適切かはわかりませんが、本当に資金を持った人が特定の銘柄を煽ることがあります。この場合はしばらくボラも大きくなりますし、株価が上昇することも多いです。ですが、価格が上昇している理由が煽りの影響であれば、その銘柄の難易度は非常に上がります。
例えばその煽り屋が”もう売った”とポストをするだけで株価は暴落します。他にも大口の煽り屋なんですから、煽る前に大量に仕込んでいるはずです。ある程度価格が上がったところで売り抜けるわけですから、それ以降は新規買いはほとんど入ってこなくなります。それに気付かず買いポジションを持ち続けていると、大きな損失を計上してしまいます。
また、値動き自体も非常に複雑になってしまうので、ギャンブル要素が強くなってしまうことも特徴です。デイトレードではもっと簡単な銘柄がいくらでもあるので、わざわざ難易度の高い煽り屋推奨銘柄を触っている人は違う銘柄に目を向けてみてください。
現状維持で成長していない
今日まで勝ち続けていたとしても、明日以降勝てるかどうかはわからないのが勝負の世界。ほんの少し歯車が狂えば専業トレーダーでも簡単に負ける側の立場となってしまいます。
「今勝ってるから」という理由で新しい手法を探したり既存のトレード手法を改良したりせず、現状維持に甘んじている人はいずれ勝てなくなってしまいます。多くの人が勝とうと努力している中で現状維持のままで勝ち続けられるほど甘い世界ではありません。
意識高いなんて思われるかもしれませんが、新しい手法がないか、既存の手法を改良できないか、そんなことを常に考えながら相場の世界と向き合っていく必要があります。
フルレバ倍々ゲームで大儲け
フルレバレッジでのトレードは嚙み合えば短期間で資金が数倍になります。億り人になった人の何割かはどこかのタイミングでフルレバトレードで資金を一気に増やしている人が多い印象です。
ですがリスクとリターンは表裏一体。フルレバだとほんの少し裏目ると簡単に資金すべてを失ってしまいます。たまにXでフルレバで倍々ゲームで資産を増やしている人を見かけますが、絶対に真似しないようにしてください。
例えばフルレバで購入している銘柄に急な悪材料が出てS安張り付きになった場合、3倍のレバレッジ・株価20%下落とした場合資産は6割減です。常にフルレバだとどれだけ資産が増えていても、たった一度でもこういう銘柄を持っていると簡単に振り出しに戻ってしまいますし、銘柄によっては振り出しどころか資金がすべて吹き飛んでしまいます。
資金が少ない間はフルレバトレードもありかもしれません。ですがある程度資金が増えてきたらフルレバは辞めて、リスクを取り過ぎないトレードを心がけてください。
先物やFX・商品にも手を出す
株で勝っているからと言って幅を広げようと先物やFX・商品にも手を出す人がいます。しかし個別株式と先物・FX・商品はゲーム性がまったく違うので、株で勝っているからと言って他で勝てるとは限りません。
事実、誰とは言いませんが株で億り人になった人が先物に手を出して退場した人を見たことがあります。資産1億達成後に会社を辞め専業となり、先物に手を出したことがきっかけで負け続けて就職。といった姿をX(当時はTwitter)でリアルタイムで見ていました。
先物やFX・商品は株とはゲーム性も違うし正直難易度も高いです。その世界で勝つ為には株とは違った向き合い方が必要です。トレードの幅を広げていくことは安定して勝ち続けるためには必要なことです。でもその幅の広げ方を間違えると痛い目にあうので、気を付けてください。
負けられない勝負をしている人
負けられない勝負をしてしまう人は、絶対にいつか資金をすべて失うか借金するかの大負けをすると断言します。いわゆる0か100のリスクを取る場合、勝率が99%であろうといつかは絶対に1%を引いてしまいます。それまでどれだけ勝っていたとしても、その1%を引いたら今までの勝ち額だけではなく種銭もすべて吹き飛びます。
トレードでは勝率を100%にすることは絶対にできません。なのでゼロヒャクのリスク取って今まで上手くいっている人は、”たまたま”上手くいっているだけです。どこかで必ず大負けをする日がくるので、一度でも負けられない勝負をしたことのある人は今後二度としないようにしてください。
決めたトレードルールを守らない
言うまでもないことですが、自分で決めたトレードルールを守れない人は負け続けていつか退場します。トレードルールはトレードで勝つ為に作るものですよね。それを守れないということは期待値のないトレード、いわゆるギャンブルしているのと変わりありません。
トレードは専業の人だと大体勝率は5~7割くらいです。例えば勝率6割だった場合、10回トレードをして4回も損切りするわけです。後1回損切りが増えたらもう勝率は5割で、利益と損失額が同じならとんとんです。専業と勝てない人の差ってその程度でして、ほんの少しの差だと僕自身は考えています。なので専業の人でもほんの少し歯車が狂うだけで簡単に負けが続いてしまいます。
トレードルールは1,2回破っても大抵痛い目にあうことはありませんし、なんなら目先は上手くいくことも多いです。でもそれが何度も続くといつかは倍返しをされます。記事の最初に言ったハインリッヒの法則を思い出してください。「1件の重大事故の背後には、重大事故に至らなかった29件の軽微な事故が隠れており、さらにその背後には事故寸前だった300件の異常、いわゆるヒヤリハットが隠れている」といったものでしたね。トレードルールが守れなくてもすぐに痛い目にはあいませんが、いつかは1件の重大事故が発生することを覚えておいてください。
負けたことをネタにしている
ブログやXで意外と見かけるのが負けたことをネタにしている人。本人からしたらそうでもしないとやってられないかもしれませんが、傍から見ていると負け癖がついて絶対いつまでも勝てないし近々退場するんだろうな、と思ってしまいます。事実大抵負けをネタにしている人は気付いたらいなくなっていることが多いです。
そもそも負けたことをネタにしちゃっている人は本当に勝とうと思ってトレードに向き合うことが難しくなります。どうせ何やっても負けるんでしょ…というメンタルでトレードすることになるので、真剣になれないからです。
しかも本来なら負けて悔しいはずなのに、それが恥ずかしいのか何なのかネタにして、少しでも気分を紛らわそうとしているのもダメです。しっかり負けを受け止めて、自分のトレードと向き合って何がダメだったのかを探し出し、次のトレードまでに改善しなければいけません。
ちなみにXで長年負けた詐欺を連発している人も中にはいますが、そういう人は本当はめっちゃ勝っているので騙されないようにしましょう。この見極めは結構難しいんですが、本当に負けている人はXから消えていきます。ずっと負けた詐欺連発してXに残っている人は、仕事せずともご飯食えているわけですから、実はめっちゃ勝っていることが多いです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
自分が勝てなかった時期や、Xやブログで退場していった人たちを思い出しながら退場が近い人を11のサインとして紹介しました。勝っている人でも勝率は6割で、勝者と敗者に差なんてそれほどありません。日々のほんの少しの積み上げが大きな違いとなります。
今回の記事で紹介したことに1つでも当てはまっていることがある人は、ご自身のトレードや相場への向き合い方をぜひ見直してみてください。
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