Aさん「デイトレードをはじめてみたいけど何から勉強していいかわからない。」
Bさん「実際にデイトレードをやっているけどまったく儲からない。」
元証券ディーラーで2015年10月から専業トレーダーとして生計を立ててきた経験を通して、デイトレードの始め方から儲け方まで徹底解説しているよ!
デイトレードは知識なく始めてしまうと早ければ一か月で投資資金をすべて失ってしまいます。デイトレードはもちろん、短期投資・中長期投資と幅広い投資をしてきた経験を通じて、デイトレードを始めたい人ややっているけど中々儲からない人に向けて伝えたいことを記事にしています。
デイトレードの始め方や基本知識はもちろん、手法や銘柄選び、心構えなどデイトレードに必要な情報をすべて記載しているので、気になるところから読み始めてください。
この記事の内容を動画で観たい方はこちらをご覧ください。
Contents
デイトレードの始め方
まずはデイトレードの始め方について解説していきます。
- 証券会社の口座開設をする
- 30万円以上を入金する
- 信用取引口座を開設する(この時点でデイトレはできる)
- デイトレード環境を整える
- トレードツールをデイトレ仕様に設定する
以上の5つをこなせばデイトレードは始められます。一つずつ説明していきます。
信用取引は30万円以上がないとできません。デイトレードでは現物取引ではなく信用取引口座が必須となります。現物取引では手数料がかかりますし回転売買ができません。デイトレード(一日信用取引)であれば売買手数料が完全無料の証券会社が多いですし、回転売買が可能なので資金を効率よく使えます。
証券会社の口座開設をする
まずは証券会社の口座開設をしなければいけません。証券会社へとアクセスして必要書類の提出と必要な情報を入力すれば、審査を経て口座開設が完了します。口座開設完了後にIDとパスワードが記載された手紙が届いたら証券会社の公式サイトへログインできるので、入金後に株式投資ができます。
- マイナンバー(個人番号)確認書類
- 本人確認書類(運転免許証、各種健康保険証、各種年金手帳、パスポートなど)
- 金融機関口座
これらの書類や情報が口座開設する際に必要になります。また口座開設は郵送とネットどちらでも手続き可能です。郵送だと口座開設まで時間がかかるのでネットで手続きを完結するのがおすすめです。
口座開設する際は、【特定口座】かつ【源泉徴収あり】を選択してください。一般口座や源泉徴収なしを選択した場合、確定申告をしなければいけない可能性が出てくるからです。
デイトレードでおすすめの証券会社
デイトレードでおすすめの証券会社はずばり松井証券です。松井証券のトレードツール、ネットストックハイスピードはデイトレーダーに特化したトレードツールとなっており、他のどの証券会社よりもデイトレードがやりやすいです。また、松井証券ではデイトレードの売買手数料が完全無料となっているので、デイトレにおけるコストは一切かからないのも魅力です。
楽天証券もデイトレードする上であったら更に便利なので、この機会に口座開設をしておいてください。楽天証券のトレードツール、マーケットスピード2ではフル板が4つも表示することができます。フル板とは、ストップ安からストップ高までの注文件数をすべて閲覧できるツールでして、デイトレードをする上では必須のツールです。ちなみに松井証券では1つしか表示できません。
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デイトレード資金30万円を入金する
口座開設をして証券会社から手紙が届いたら、記載されているIDとパスワードを入力して証券会社の公式サイトにログインしてください。まずは信用取引をやる上で最低金額である30万円を入金してください。ただし、30万円だと少しでもお金が減ったら信用取引ができなくなるので、50万円は入金したほうがいいです。
松井証券公式サイトから、【口座管理】⇒【ネットリンク入金】をクリックします。
ネットリンク入金は振込手数料が無料かつリアルタイム入金ができるので、手続きが終わればすぐに証券会社にお金が入金される便利なサービスです。利用可能金融機関から自分が使っている金融機関をクリックし、流れに沿って手続きをすれば入金ができます。
地方銀行などを使っている場合はネットリンク入金ができない可能性が高いです。その場合は【口座管理】⇒【登録情報】とクリックし、下の方へいくと入出金先金融機関の【入金先銀行】の口座が記載されているので、そちらへ振り込みをしてください。
信用取引口座を開設する
入金したら信用取引口座の開設申し込みをします。【口座管理】⇒【各種口座開設状況】をクリックしてください。
信用取引口座が未開設でしたら【開設する】と記載があるのでクリックをしてください。その後は流れに沿って申し込みをすれば、審査後に信用取引口座が開設されます。
- 申し込み前に30万円は入金しておきましょう
- 投資経験が浅ければ審査に落ちる事があります
- (だからと言って)申し込み時に嘘は書かないようにしましょう
- 投資歴が浅い人は信用取引のリスクを調べておいてください
- 審査の際に証券会社から電話がくることがあります
- 申し込みは何度もできるから落ちても再申し込みをしてみましょう
信用取引のリスクについても言及しておきます。こちらに記載していることを理解しておけば問題ないかと思います。
- 信用取引は預けた資金の約3.3倍の取引ができます。(30万円預けたら約100万円の株を購入できます)
- 現物取引に比べると信用取引は手数料が安いです(デイトレードなら無料の証券会社が多い)
- 信用取引は借金して株を買うので、信用取引で購入した場合は「金利」のコストが毎日かかります
- 空売りする場合は「貸株料」と呼ばれるコストが毎日かかります
- レバレッジをかけて購入した銘柄が連日ストップ安をつけると借金する可能性があります(空売りした銘柄がストップ高した場合も同様)
- 特定の銘柄を空売りしている人が多ければ逆日歩と呼ばれるコストが発生します
デイトレード環境を整える
2024年8月現在のデイトレ環境・トレードルームです。
信用取引口座を開設した時点でデイトレードはできます。しかし、デイトレード環境を整えていなければ勝つことは不可能です。デイトレード環境を整えてトレードツールをデイトレ仕様に設定した上でデイトレードを始めてください。
デイトレード環境を整える上で必要なモノは、
- パソコン
- モニター
- 机
- 椅子
- キーボード
- マウス
- ネット回線
等があります。この中で買い替えを検討した方がいい可能性があるのは、パソコンとモニター、そしてネット回線です。
デイトレード用におすすめのパソコン
証券会社のトレードツールはパソコンのスペックがある程度要求されます。価格でいうと15~25万円くらいのパソコンであれば、基本的には問題なくデイトレードができます。初めてのデイトレードなら15~25万円を目安にデイトレ用のパソコンを探してみてください。
さまざまなトレードツールを立ち上げて複数モニターでデイトレをするのでしたらハイスペックPCが必要です。その場合20万円前後のPCだと満足にデイトレードをすることは難しいです。トレード環境を揃えてがっつりデイトレードするならば30~50万円を目安にトレードPCを探してください。
デイトレード用PCのおすすめはデイトレに特化したBTOパソコンを販売している”勝ち組デイトレパソコン販売”さんがおすすめです。僕もトレードPCの購入でお世話になっています。
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モニターはサイズと解像度を要チェック
モニターを選ぶ際はサイズと解像度を重要視してください。サイズは27インチか42.5インチがおすすめです。27インチでしたら縦型にできるモニターを使用すれば、デスク上の限られた空間をうまく使うことができるからです。42.5インチは単純に大きいのでたくさんのトレードツールが設置できます。
解像度はWQHDや4Kなどの高解像度モニターを選んでください。一般的な解像度であるフルHDと比べると、例えばWQHDであれば同じモニターサイズでも1.8倍も作業スペースが変わってきます。大画面モニターでも解像度がフルHDであればトレードツールがあまり設置できず非常に使いづらいです。
おすすめの42.5インチモニターと27インチモニターです。
ネット回線は100Mbps未満なら対策必須
デイトレードではネット回線もとても大切です。無線は回線が不安定なので必ず有線を使ってください。無線だと急にネット回線が切れることもあり、その度にツールを再度立ち上げる必要があります。そもそもデイトレードは数秒で売買判断を迫られることが多いので、不安定な回線でデイトレードはできません。
回線速度のテストをしてみて100Mbps未満であれば回線会社を変更してください。ネット回線で一番のおすすめはSONYのNURO光です。SONYブランドなので安心安全ですし、通信速度が最大10Gbpsとデイトレをする上で最速のネット回線です。残念ながら自分が住んでいる四国にはない回線ですが、一番使いたいネット回線です。ちなみに我が家はフレッツ光を使用しています。
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トレードツールをデイトレ仕様に設定する
デイトレード環境やネット回線を揃えたら、最後にデイトレード用にトレードツールを設定します。僕自身はデイトレードで、
- 松井証券のネットストックハイスピード
- 楽天証券のマーケットスピード2
- SBI証券のHYPER SBI2
と3つのトレードツールを使用しています。各トレードツールの立ち上げ方です。
- 公式サイトにログイン後、左にあるネットストックハイスピードをクリックします。
- 下の「ダウンロード」をクリックしてインストールします。
- 「起動する」をクリックするとネットストックハイスピードが立ち上がります。
- 公式サイトにログインします。
- 右上のマイメニューをクリックして、取引ツールをクリックします。
- マーケットスピードをクリックします。
- サンプル画面へをクリックします。
- 今すぐダウンロードを開始するをクリックします
以上でダウンロードが完了するのでマーケットスピード2を立ち上げられます。
- 公式サイトにログインします
- ツール・アプリをクリックした後、ダウンロードをクリックします
以上でダウンロードが完了するのでHYPER SBI2を立ち上げられます。
3つのトレードツールを使用して実際にトレードしている最中をスクショしてみました。
デイトレードで使用しているツールは、
- 板(売買するため⇒松井証券)
- フル板(板情報を見るため⇒楽天証券)
- チャート(日足と5分足をチェック⇒松井証券)
- ランキング(デイトレ銘柄を探すため⇒SBI証券)
- 指数一覧(日経平均やマザーズ指数をチェック⇒松井証券)
- 歩み値(約定数量をチェック⇒松井証券)
以上6つのツールを使用してデイトレードを行っています。一つひとつを解説するとそれだけで大変な文字数となるので、別記事で詳細に解説しています。僕自身はデイトレードでも少しマイナーな板読みデイトレードと呼ばれる手法を使っています。
デイトレードの基本
長くなりましたが「デイトレードの始め方」でした。ここからはデイトレードをする際に知っておいた方がいい基本について紹介していきます。
デイトレードとは
デイトレードとは一日で売買が完結する取引のことです。デイトレードは略してデイトレとも呼ばれています。株を持ち越すことなく、朝の相場が始まる9時~15時までに取引を完結させ、日々の値動きから利益を得ます。トレードの回数が多い人だと一日に100回以上の売買をすることもあり、デイトレードには素早い決断力が必要です。
労働時間の短さからデイトレードに憧れる人は多く毎年たくさんの人が参入してきますが、多くは資金を失い退場していくという現状があります。逆に数億円を稼いでいわゆる”億り人”となる人も存在し夢のある世界とも言えます。ちなみに自分のスタンスとしては毎日2万円を安定して稼ぎ続けるようなデイトレードを意識しています。
個別株式やFX、先物、CFDとさまざまな市場でデイトレードはできますが、こちらでは個別株式に絞って紹介をしています。デイトレードのことを”スキャルピング”と呼ぶ人もいます。明確な定義はされておらず、買ってから売るまでの時間が数秒~数分で完結する場合はスキャルピング、数分~数時間で完結する場合をデイトレードと呼ぶことが多いです。
最低限知っておきたいデイトレード用語
デイトレードをする上で最低限知っておきたい用語を紹介します。
買った株が買値より値下がっている状態で売却し、損失を確定することです。損失確定、ロスカットなどと呼ばれます。多くのトレーダーは損切りを嫌がりますが、損切りをすることで損失額が更に膨らまないようにすることはデイトレードで儲ける上でとても大切なことです。
買った株が買値より値上がっている状態で売却し、利益を確定することです。利益確定、利確ともいわれ、損切りとは逆の意味です。デイトレードでは損切りを減らし利食いを増やすことで利益を積み重ねていくことが大切です。
ローソク足はローソクの形に似ていることから名付けられました。ローソク足はデイトレードをする限り毎日必ず目にするモノで、株価の値動きやトレンドをチェックする時に使われています。ローソク足が右肩上がりであれば価格は上昇傾向、ローソク足が右肩下がりであれば価格は下落傾向と判断することができ、売買判断のタイミングを見極める為にも使われています。
時間足とは、 1本のロウソク足を何分で描くのかを表したものです。5分足なら5分間の値動きが、1時間足なら1時間の値動きが一本のローソク足で表されます。デイトレードでは1分足~15分足を使うことが多いです。
移動平均線とは一定期間の価格から平均値を計算し、折れ線グラフで表したものです。使っていない人はいないと言ってもいいくらい代表的なテクニカル指標で、他のテクニカル指標と応用して使われることも多いです。さきほど紹介したローソク足と組み合わせることで価格の値動きがより明確になり、売買タイミングを判断する時に使われています。
現在価格より安い価格に並んでいる注文を買い板、高い価格に並んでいる注文を売り板といいます。買い板や売り板は人や機械(アルゴリズム)がさまざまな注文を出すことで常時増えたり減ったりしていて、この増減の動きを分析して株価は上がりそうか、下がりそうかを判断することを板読みといいます。中長期投資で板読みは必要ありませんが、デイトレードで板読みはとても大切な技術です。
過去の株価の推移から未来の株価を予測する為に使います。テクニカル分析の大前提として同じパターンは今後も繰り返されるといった考え方があります。過去に10回中9回「A」というパターンになった後「B」というパターンになったとします。そうすると、次にまた「A」というパターンがきたら「B」になることを見越して株を買えば(もしくは売れば)儲かりそうですよね。さきほど紹介した移動平均線も代表的なテクニカル分析の一つです。
デイトレードのメリット・デメリット
デイトレードと聞くと条件反射でリスクが高いと思う人も多いですが、デイトレードにもさまざまなメリットがあります。
- 売買が一日で完結するので持ち越しリスクがない
- 夜に悪材料が出ようとアメリカが暴落しようと気にしなくていいのでゆっくり寝れる
- デイトレードは売買手数料が完全無料
- 保有期間が短いのでやり方次第では低リスクの売買が可能
- 予測できない材料に対応する必要がない
- 少額資金でも始められるので資金効率がよい
- 毎日トレードを何度も行うことで実力は向上していく
- どんな相場でもやり方次第では利益にできる
- 労働時間が短い
- 一人で完結する仕事だから嫌な人と関わらなくて良い
- リスク管理のできない人がデイトレードをすると物凄いスピードでお金が減っていく
- 早い人はわずか一か月でトレード資金の大半を失うこともある
- 労働時間としては短いものの集中力が必要
- 毎日勝ち負けがはっきるするので精神的な負担が大きい
デイトレードで一番稼ぎやすい時間帯について
デイトレーダーにとって一番の稼ぎ時は寄り付きの9時から9時半で、参加者も多くボラティリティも大きいので効率よく稼げる時間帯です。兼業デイトレーダーの多くは寄り付き30分だけデイトレードをしてから本業の仕事をされている方も多いです。
次に稼ぎやすいのは14時45分~15時の引け間際。この時間帯は自分が得意としている時間帯で、寄り付きと違って引け間際はボラがある割に難易度も低いのでデイトレード初心者でも比較的簡単に稼げる時間帯です。
デイトレードは9割が負ける世界
デイトレードは安易に参入する人が多いこともあって、ほとんどの人が負ける世界です。資金をすべて失い退場する人も少なくなく、早い人だと一か月でトレード資金の大半を失う人もいます。だからこそ、デイトレードを始めようと思っている人は最低限の知識とリスク管理を学んだ上で始めるようにしてください。知識として持っているだけで防げる損失は多々あります。
デイトレードの勉強方法・上手くなり方
デイトレードの勉強方法は主に3つあります。
- 本やブログ・Twitter”X”から学ぶ
- 実戦経験しながら学ぶ
- 過去のトレードから学ぶ
この3つのどれかをやる…というよりかは、すべてをやることでデイトレードは上達していきます。
本やブログでデイトレ手法やメンタル面を学ぶことができます。デイトレードの勝ち方は人それぞれ違っていて、多くのデイトレーダーの手法を学ぶことで自分の性格にあった手法がわかります。
デイトレードにおけるメンタル面に関しては最初はピンとこないかもしれませんが、デイトレードをする上でとても大切です。正直デイトレード手法よりもメンタル面を学ぶことの方が優先順位は高いです。
デイトレードは実践経験が何より大切です。デイトレード中に自分の大切なお金が増えたり減ったりしている時の感情は勉強で身に付けることはできません。実践経験を通して自分のお金が増減しても平常心でトレードするメンタルを身に付ける必要があります。
そして実際にデイトレードした後に自分のトレードを見直すことで、デイトレード技術は大きく上達します。一つひとつのトレードをすべて振り返り、負けた理由や失敗した理由を考えてください。そうして少しずつトレードを改善していくことで、無駄な損失が減っていき利益を残せるようになっていきます。
必ず読むべき本
デイトレードで勝ちたいなら必ず読むべき本があります。自分自身これまでに10回以上は読んだ本で、この本を読んでいない人はデイトレードをするな!と言いたいくらい大切なことが書かれています。デイトレードは手法や銘柄選びもとても大切ですが、それ以上にメンタルが大切。相場への向き合い方や心構えがこれ一冊で身に付きます。
たとえば「株式を取引するのではなく、人を取引する」という教訓。多くの初心者が、一つひとつのトレードに必ず相手がいることを認識していない。問題は「どちらが、より賢いのか」という点であり、マーケットの機微を知って、賢い側に立てるように鍛えるアドバイスをします。
デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術より引用
デイトレードの手法
デイトレードといっても手法は人それぞれです。要は稼げたらいいわけで稼ぐまでの過程に正解はありません。ただ同じ手法を使っても勝ち負けはっきりするのがデイトレードのおもしろいところ。不思議なことに億トレの真似をしても誰もが勝てるわけではありません。
デイトレードで勝つためには自分に向いている手法を見つけることがとても大切です。この章ではデイトレード手法の基本的なことを解説した後、デイトレード手法の見つけ方や実践で使える手法を紹介していきます。気になった手法があればご自身で一度使ってみてください。
板読みとテクニカル分析の2つに分かれる
デイトレード手法は大きく分けると「板読み」と「テクニカル分析(チャート分析)」の2つに分かれます。どちらかに限定せず板読みとテクニカルのどちらも使いこなしている人もいます。比率としてはテクニカル分析をメインにしている人が圧倒的に多いです。
僕自身は板読みデイトレードをメインとしていてテクニカル分析はチャートを見る程度です。どちらがいいとか悪いとかはありませんので、どちらをやってみたいか、どちらが自分に向いていそうかを考えてみてください。
現在値より高い価格に並んでいる注文を売り板といい、現在値より安い価格に並んでいる注文を買い板といいます。この買い板や売り板は人や機械がさまざまな注文を出すことで常時増えたり減ったりし、この増減の動きを分析して株価は上がりそうか下がりそうかを判断することを板読みといいます。中長期投資では板読みは必要ありませんが、デイトレードで勝つ上で板読みはとても大切な技術です。
過去の株価の推移から未来の株価を予測する為に使います。テクニカル分析の大前提として同じパターンは今後も繰り返されるといった考え方があります。過去に10回中9回「A」というパターンになった後「B」というパターンになったとします。そうすると、次にまた「A」というパターンがきたら「B」になることを見越して、株を買えば(もしくは売れば)儲かりそうですよね。移動平均線も代表的なテクニカル分析の一つです。
板読みの特徴
- 明確に〇〇すれば儲かるといった定義はなく、毎日”板”を見ることで実力が向上していく
- 新興銘柄だと板読みの技術を持っていると勝ちやすい
- 板には人間が注文した板と、機械(アルゴリズム)が注文した板の2種類がある
- 板読みの相手は人間だけではなく機械(アルゴリズム)もいる
- 機械(アルゴリズム)が注文した板は人間を混乱させてくることが多い
- 大型株だと動きが複雑すぎて板読みは使えない
- 数秒~数十秒のスキャルピングトレードをメインにする人が多い
- 一日の取引回数が100回を超える人も多い
- 試行回数(トレード回数)が多いので、検証や反省を毎日行うことで実力がついていきやすい
- 一回あたりの利益は数百円の場合も多いが、それを数十回と繰り返すことで大きな利益となる
僕自身は板読みデイトレードをメインにしており、手法については別記事で完全公開しています。一日5,000円を安定して稼ぎたい人におすすめの手法です。
テクニカル分析の特徴
- メインにする時間足によって売買の時間軸が大きく変わる
- 大型株ならテクニカル分析一択
- 1分足や5分足がメインだと株の保持時間は数秒から数分間になることが多い
- 15分足や60分足がメインだと保持時間は数十分~数時間になることが多い
- テクニカル分析に用いる指標は数十個以上あり、それらを自分で組み合わせることが必要
- ローソク足と移動平均線だけのシンプルなテクニカル分析でデイトレードをする人もいる
- テクニカル分析で優位性が見つかれば、システムを組んで自動的にトレードをさせる人もいる(システムトレード)
テクニカル分析ではついてる仙人さんの手法がおすすめです。チャートからトレンドを判断してトレードを行います。デイトレードと言っても1日に1~2回しかトレードをしないので、ゆったりトレードをしたい人向けです。日経225先物を対象に書かれた本ですが、出来高の多い大型株にも使える手法です。
自分にあったデイトレード手法の見つけ方
デイトレード手法は人それぞれやり方があって正解はありません。どれだけ変な手法であっても稼げさえすれば正解なのです。自分の性格とマッチしたデイトレード手法を見つける必要がありますが、そもそもどんなデイトレード手法があるかよくわからない、と言う方は本やブログ・Twitterから探すのが手っ取り早いです。
本から見つける
デイトレードに関する本はたくさん出ているので、その中から気になる本があれば全部読んでください。そして自分にもできそうな手法があれば実践で試してみましょう。その手法が儲かりそうならさらに研究していけばいいですし、実際にやってみて微妙だと分かればまた別の手法を探していってください。
個人的におすすめなデイトレード手法が書かれた本を3冊紹介します。とくにRょーへーさんの初心者にもできる逆張りデイトレードの極意はタイトルに書かれている通りでデイトレード初心者でも低リスクで実践できる手法なので読んだことがない方はぜひ一度読んでください。
ブログ・Twitterから見つける
ブログやTwitterからもデイトレード手法を見つけることができます。実際、僕自身の現在のメイン手法はTwitterのとあるアカウントの手法を物凄く参考にしています。”手法を盗んだ”といってもいいくらいです。
当然ですが事細かに手法をツイートするような人は少ないです。でも、毎日ツイートを追っかけることでその人の手法が少しずつ浮かび上がってくることがあります。その浮かび上がった手法を自分なりに改良することで、自分の性格にあった手法を作り出すことが可能です。
これはブログでも同じことが言えます。気になるアカウントやブログがあれば、毎日チェックしてください。デイトレードブログはブログランキングから探してみてください。
デイトレードに必勝法はない
ひとつ覚えておいてほしいことは、デイトレードに必勝法はないこと。多くのデイトレード初心者は儲かっている人を見つけると「何か自分には知らない必勝法があるのではないか?」と考えますが、デイトレードに必勝法はありません。
デイトレードで勝ち続けている人はリスク管理が上手で、相場に合わせて常に手法を改良し続ける人です。同じ手法で勝ち続けられるほどデイトレードは甘い世界ではありません。その為には日々の努力がとても大切です。
板読みデイトレードは初心者におすすめ
僕自身が2015年10月から実践している板読みデイトレード手法は低リスクでデイトレード初心者におすすめです。低リスクの理由は格上のデイトレーダーがいない銘柄でデイトレードをするからです。
多くのデイトレーダーはボラティリティと出来高の多い銘柄でデイトレードをします。しかし、そういった銘柄はプロのデイトレーダーが集結するので難易度はめちゃくちゃ上がります。逆にボラも出来高も少ない銘柄だと、格上のデイトレーダーはいないので相対的に自分が優位に立てます。
デイトレードの世界では(野球の)メジャーの世界でトップに立つ必要なんてありません。言い方は悪いかもしれませんが、プロ野球の2軍で活躍できる力があれば勝ち続けられます。その為には戦う相手(銘柄)を見極めることが大切です。
板読みデイトレード手法は別記事で完全公開しています。手法自体はとても簡単なものなのでデイトレード初心者でも実践しやすいです。
テクニカル分析の基本
テクニカル分析はローソク足と移動平均線を組み合わせて使用することが基本です。+αで他のテクニカル指標を使うかどうかが人によって分かれるポイントです。人によってはローソク足と移動平均線のみのシンプルなテクニカル分析の人もいますし、他のテクニカル指標を2つも3つも活用している人もいます。板読みと同様でテクニカル指標を活用して自分なりに勝ちやすいパターンを作っていくことが大切です。
トレンドに沿ったトレードは値幅がとれる
テクニカル分析ではトレンドに沿ったトレードが一番シンプルで値幅が取れます。上昇トレンドでは買いのみでエントリーし、下落トレンドでは空売りでエントリー、そしてトレンドレスでは売買をしません。
上昇トレンドと下落トレンド、そしてトレンドレスの判断方法はいろいろとありますが、一番わかりやすいのは移動平均線とローソク足の位置で判断することです。移動平均線の上にローソク足があれば上昇トレンド、下だと下落トレンド、それ以外はトレンドレスと判断する方法です。チャートをパッと見ただけで判断ができます。
トレンドに沿ったデイトレードをしたいならついてる仙人さんの本がおすすめです。
レンジ相場は支持線・抵抗線を活用
レンジ相場では支持線・抵抗線を活用する方法があります。支持線や抵抗線は多くのトレーダーが意識する価格帯なので、必然的に支持線では買われやすく抵抗線では売られやすくなります。先程載せたトレンドレスのチャートを見てください。
レンジ相場だとトレンドに沿った売買はできませんが、レンジ相場を活用したトレードができます。レンジ下限(支持線)で買い、レンジ上限(抵抗線)で売れば儲けやすいです。またその場合、損切りする時はレンジブレイクした時です。
レンジブレイクした場合はトレンドが出やすくなるので、迅速な損切りを心掛けてください。間違ってもナンピンだけはしないように注意してくださいね。
支持線とは、過去の株価の下値と下値を結んだ線のこと。抵抗線はその逆で、過去の株価の上値と上値を結んだ線のことです。どちらの線も斜めに引くのではなく、真っすぐの横線で引くのが特徴です。
デイトレード銘柄の探し方・選び方
続いてはデイトレードに向いた銘柄の探し方と選び方を紹介していきます。デイトレードは銘柄にこだわることで勝率は大きく変わります。
ボラティリティと流動性がある銘柄
デイトレードはボラティリティと流動性のある銘柄を選ぶのが一般的です。ボラティリティ(株価の変動)がない銘柄を売買しても値幅がとれません。流動性がなければ株を買いたい時に買えませんし、売りたい時に売れません。デイトレードは一日で完結する売買なので、この2つを兼ね揃えた銘柄を選ばなければ儲けることはできません。
初心者は格上のデイトレーダーと戦わない
ここで考えてほしいことがあります。ボラティリティと流動性のある銘柄が稼ぎやすいということはその銘柄にはデイトレーダーが集結します。あなたは専業トレーダーや億トレーダーと戦って勝てますか?
僕は専業トレーダーではありますが、トレードは下手くそだと思っています。その自覚があるからこそさまざまな工夫でトレーダーとして生き残ってきました。その一つに、「格上のデイトレーダーとは戦わない」ことがあります。
ボラと流動性のある銘柄にデイトレーダーが集結するのであれば、そのような銘柄を触らずにデイトレをすればプロとは戦わずに済むと考えました。プロがいなければ相対的に自分がその銘柄の中では上位に立てるからです。そうして作り上げた手法が板読みデイトレード手法です。板読みデイトレード手法はボラと流動性が小さい銘柄でデイトレードを行うので大きくは稼げませんが、格上のトレーダーと戦わないのでリスクも低く勝ちやすいトレード手法です。
株式投資は相手がいることを意識する
本質的な話をします。意識している人は少ないですが、株を買う時には売ってくれる人がいて、株を売る時には買ってくれる人がいます。株は上がるか下がるかの二択ですので、要はどちらかが下手くそなわけです。先程の話に繋がりますが、自分より下手な人と戦えば勝てる確率が上がるのは当然ですね。
デイトレードは麻雀やFPS、格闘ゲームと同じで対人ゲームです。FPSや格闘ゲームと違う部分は、上手な人と戦おうが下手な人と戦おうが、勝てば儲かるということ。麻雀は同じですね。ゲームの世界ではトップクラスに立たなければ金にはなりません(賞金やスポンサー獲得等)。
デイトレード銘柄もそうですし、デイトレード手法にも同じことは言えますが、勝つ為に難しいことをする必要はありません。デイトレ銘柄の選定では相手がいるので、どんな銘柄をトレードすれば勝ちやすいか?を大前提として考えてみてください。
デイトレード銘柄は新興銘柄に絞ろう
個別株式はいくつかに分けられます。トヨタやソフトバンクなどの大型株、上場したばかりのIPO銘柄、株価が300円未満の小型株、そして東証グロース市場や東証スタンダード市場に上場している新興銘柄。結論、デイトレードをするなら新興銘柄だけにしてください。
新興銘柄のメリットはまずボラティリティの大きい銘柄が多いこと。材料が出たら一気に10%~20%動くことも頻繁にあります。そして大型株とは違い板がスカスカな銘柄が多い為、大口投資家や機械(アルゴリズム)、格上のトレーダーの参入が少ないので難易度が低いのもメリットの一つです。
自分は板読みデイトレードをメインとしているので板を見ながら売買判断をしています。大型株はアルゴリズムの参入が多くとても複雑な値動きをするので板読みがまったく通用しません。新興銘柄は比較的単純な値動きをしてくれることが多く、板読みがしやすいです。
テクニカル分析に絞るのであれば大型株を触るべきですが、やはり新興銘柄に比べると難易度は高いです。小型株は急騰株に絞ればボラはとても大きいので魅力はありますが、逃げ足早くしないと大きな損失に繋がるので初心者にはおすすめしません。IPO銘柄はボラティリティこそ大きいものの、他の銘柄とは全く違った動き方をするので難易度がとても高く、絶対に触らない方がいいです。
- ボラと流動性がある銘柄を選ぶ
- 格上のトレーダーとは戦わない
- 新興銘柄に絞る
テクニカル手法なら大型株もあり
先程言ったようにチャートや移動平均線を活用したテクニカル手法をメインとする場合は大型株のデイトレードもありです。というのも大型株は出来高が大きな銘柄ばかりなので、チャートの形が汚くなりにくくテクニカル分析が機能しやすいからです。
新興銘柄であれば出来高の少ない銘柄が多いので、大きな資金を持った投資家が買うだけで株価が動いてしまいチャートの形が汚くなります。大型株では個人投資家の資金程度で株価を動かすことは簡単ではありません。その為、テクニカル分析がしやすいといったメリットがあります。
何度か紹介しているようについてる仙人さんの日経225先物トレード手法は大型株でも通用します。テクニカル分析をメインとしたい人は一度読んでみてください。
売買ランキングから探すのが手っ取り早い
ここからは具体的なデイトレード銘柄の選び方です。手っ取り早いのは売買ランキングをチェックする方法。SBI証券のツールHYPER SBI2のランキングをクリックするとさまざまなランキングを見られます。実際に僕自身は東証グロースと東証スタンダードの出来高急増ランキングをチェックしてデイトレ銘柄を探しています。
- 売買代金(出来高)急増⇒その日に動いている銘柄がわかるので、ボラの大きな銘柄が多いです。
- 売買代金(出来高)上位⇒流動性のある銘柄がわかります。ランキングの上位だと格上のトレーダーが多いので、20位~40位あたりが個人的におすすめ。
- 寄り前気配下落率(上昇率)上位⇒9時前に銘柄を探すのに重宝します。ギャップスタートしそうな銘柄がわかります。
決算や大きな材料が出た銘柄
JPX公式サイトで見られる適時開示情報をチェックして、決算や大きな材料が出ているかどうかを確認するのもひとつです。決算や材料次第では翌日大きく動きます。
夜間PTSで動いている銘柄
適時開示情報をチェックするのは面倒という方は、夜間PTSで動いている銘柄をチェックしてください。夜間に動いている銘柄は15時の引け後に開示が出ている可能性が高いです。一つひとつ開示をチェックせずとも、PTSで動いている銘柄のみ開示をチェックすることで時短となります。
最近は個人の煽りで動くことも多いです。PTSで動いている銘柄に何も材料が出ていない場合は、TwitterやYouTubeで銘柄検索をすることで動いている理由がわかることもあります。
楽天証券のスーパースクリーナーを活用
楽天証券のスーパースクリーナーは条件に合致した銘柄を抽出できます。僕自身は板読みデイトレードに適した銘柄を見つける際に使用しています。
- 東証Sと東証Gにチェックを入れる
- 株価は500円~3,000円に設定
- 売買代金は10万~100万に設定
これらの条件をいれることで180件の銘柄が抽出されました。後はここから一つずつの板とチャートを確認してデイトレード銘柄を選定していきます。条件は人によって変わりますので正解はありません。デイトレードに適した銘柄がはっきりしている人にはスーパースクリーナーはおすすめです。
デイトレブログを参考にする
デイトレードブログはたくさんのデイトレーダーが作っています。デイトレーダーがトレードする銘柄はボラティリティ、流動性を満たしていることがほとんどです。デイトレブログをチェックするだけで稼ぎやすい銘柄がわかります。
デイトレブログはブログランキングから自分にとって面白そうなのを探してみてください。毎日同じ人のブログを追いかけることでその人のデイトレ手法がうっすら見えてくることもあります。
デイトレードするならご自身でもぜひブログを作ってください。毎日ブログを書くことでデイトレードのスキルは必ず上がっていきますし、デイトレ仲間も増えていきますし、読者が増えれば収益化も狙えるのでメリットしかありません。
無料メルマガに登録する
無料メルマガに登録するのも有効です。メルマガで紹介される銘柄は旬なテーマ株が多いので、今流行っている銘柄がわかります。旬なテーマ株は1銘柄で終わる事は少ないです。流行っている銘柄がわかればその銘柄と関連した銘柄も買われることが多いので、調べておくことで次に上昇する銘柄を先回りして見つけることもできます。
テーマ株銘柄は板読みやテクニカル手法とは違い、心理ゲームのような稼ぎ方にはなりますが、デイトレはもちろん、2,3日の短期トレードでも有効に使える戦略です。
↓で紹介しているメルマガは匿名かつフリーメールで登録できるので、面倒な手続きは一切必要ありません。是非登録してみてください。
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デイトレード初心者がやりがちな失敗
この章ではデイトレードを始めたばかりの人がやりがちな失敗について紹介していきます。デイトレードは誰もが勝てる世界ではありませんが、知っているかどうかだけで勝敗が分かれることは多々あります。
聖杯を探そうとしている
デイトレードを始める誰もが一度は聖杯を探そうとします。聖杯とは必勝法のこと。デイトレードの世界で勝ち続けている人は一定数いますが、彼らは必勝法があるから勝てているわけではありません。地合いやその時の相場にあわせてトレードをすることで勝ち続けています。
投資の世界に聖杯はありません。億トレの手法を実力の無い人が真似しても勝つことはできませんし、億トレにトレードを教わったところですぐに勝てるとは限りません。囲碁や将棋の世界でプロから教わっても誰もがプロになれるとは限りません。投資の世界もそれと同じです。
デイトレードなのに手数料が有料
今は手数料無料でデイトレードができるにも関わらず、毎回の売買に手数料を支払う人が一定数います。デイトレードは一日に数十回・人によっては数百回も売買するので、一回ごとの売買に手数料がかかっているとどれだけデイトレで勝とうが利益を残すのは難しいです。売買手数料がかかっている人は、やり方を見直してください。
- 現物取引で売買している⇒一日信用取引でやってください
- 信用取引なのに手数料がかかっている⇒デイトレード(一日信用取引)に設定変更ができていない可能性があります
- デイトレの手数料が無料ではない⇒デイトレの売買手数料が無料の証券会社に変更してください
松井証券を使っていない
デイトレードをする上で一番使いやすいのが松井証券のネットストックハイスピードです。それ以外のトレードツールを使用している場合はすぐに切り替えてください。トレードツールの差でデイトレードの結果は大きく変わります。
- 板乗りが速い
- トレードツールが使いやすい
- ツールが安定している
- 売買手数料が無料
デイトレ環境が悪い
デイトレードをする上でパソコン・モニター・ネット回線の3つは必須要素です。どれだけデイトレードが上手くてもこの3つが用意できていなければ安定して勝つことは難しいです。デイトレードは負けが続けば簡単に数十万円失う世界です。お金を失う前に、モノに投資をしてデイトレ環境を整えてください。
Twitterの煽り銘柄ばかりデイトレする
デイトレーダーの多くはTwitterを情報収集の場としています。うまく使えばTwitterはとても便利なツールですが、下手な人が使うとどんどんお金を失うツールとなります。その筆頭が煽り屋をフォローしていること。デイトレード初心者の多くがやりがちです。
煽られたことで動いている銘柄は難易度が格段に上がります。デイトレ銘柄は他にもたくさんありますので、煽り銘柄は触らないようにしましょう。また銘柄を煽るようなアカウントはフォローしないようにしてください。
空売りで稼ごうとする
「買い」で勝てない人は「空売り」でも勝てません。不思議なことにデイトレード初心者は買いでも空売りでも稼ごうとするのですが、結局どちらでも負けてしまい貴重な投資資金をすごい速さで減らしてしまいます。
株価の上昇と下落の動き方は別物です。株価は上がる時はじわじわですが、下がる時は物凄い速さで下がります。〇〇ショックと呼ばれる暴落相場を思い出してみてください。買いと空売りの2通りを考えるとさまざまな相場を想定する必要があるので難易度は上がります。それより買い目線だけで見た方がシンプルですし、デイトレードも上達しやすくなります。また、デイトレードでの空売りは手数料が高いこともネックです。
デイトレードを「買い」からしかエントリーしない僕ですが、日当たりの勝率は90%を超えています。板読みデイトレード手法は下落相場や暴落相場に強いので、下げ相場で負けている人は参考にしてみてください。
負け癖がついている
勝てない人は毎日負け続けてしまうのがデイトレードの世界。かといって「負けが当たり前」になってしまうと負け癖がついてしまいずっと勝てなくなってしまいます。Twitterやブログで負けたことをネタにしている人は意外と多いですが、絶対しないようにしてください。
負けた時はなぜ負けたのか?を徹底的に考えてください。そして勝てない間は毎日±0円を目標にしてください。最初からデイトレでプラスを目指すのは難しいですが、日々の積み重ねが気付かない間に大きな成長に繋がります。
デイトレードやる上での心構え
最後はデイトレードをやる上での心構えについてお伝えしていきます。デイトレード初心者が一番興味を持ってくれない分野ですが、デイトレードで儲けるために一番大切な部分です。必ず読んでください。
期限を決めておく
悲しい話ですがデイトレードは誰もが勝てる世界ではありません。デイトレには向き不向きがあります。どれだけ努力をしても向いていない人が勝つことは難しいです。なので必ず期限を決めておいて、その日までに安定して勝てなければデイトレードは諦めた方がいいです。
自分自身は証券ディーラーをクビになり個人でデイトレードを始めた時、3ヶ月で勝てないようであれば就職することを決めていました。証券ディーラーの期間も含めれば、勝てるようになるまで2年近くかかりました。期限を決めたからこそ真剣にデイトレードに向き合えましたし、結果的に駄目だったとしても悔いなく次の道に進めていたと思います。
相場ノートを用意する
専業トレーダーで相場ノートを付けていない人はいません。毎日トレードを振り返り、相場ノートに気付いたことや勉強になったこと、その日の反省点、予習したことや復習したこと、トレードした銘柄、買った価格や利食い・損切りした価格、なぜ損切りになったのかなどなど、デイトレードで学んだことをすべて記載していってください。
そして明らかな失敗があれば、同じ失敗を繰り返さないようにトレードルールを作ってください。トレードルールを作っていくことで損失は少しずつ減っていき、結果的に利益が増えていきます。デイトレブログを始めると尚デイトレスキルは向上していきますし、デイトレ仲間も増えていくのでおすすめです。
自分で決めたトレードルールは必ず守る
自分で決めたトレードルールを守れない人は絶対に儲かりません。
- 損切り価格なのにできなかった
- 買うべき価格なのにビビッて買えなかった
- ナンピンをしてしまった
- 損切り価格や利食い価格を決めずに買ってしまった
デイトレードを実際にはじめると自分だけのトレードルールが増えていきます。そのトレードルールは儲ける為・損をしない為に作成しているはずです。トレードルールを守らずにデイトレードをするということは、優位性がないただのギャンブルトレードです。ゼロサムゲームの世界でそんなギャンブルトレードをしていては勝てるはずありません。ギャンブルが好きでしたらパチンコやパチスロの方が少額で楽しめるのでおすすめです。
デイトレードにホームランはない
「デイトレードで億を目指す」そんな夢を持ってデイトレードの世界に足を踏み入れる人は多いです。しかし、デイトレードは運・不運とは無縁で実力がすべての世界です。一発大きいのをあててホームラン…そんなことはデイトレードではありません。デイトレードで億を目指すには毎日ヒットを打ち続けることが大切です。
デイトレードは一日でトレードを完結するので、ホームランを打てたとしても20%くらいしか資産は増えません。そもそも毎日数十回・数百回とトレードをしますので、一発大きいのを当ててもそれほど意味はありません。スイングトレードのホームランでしたら株価5倍や10倍があるので、運良く2,3回ホームランを打てれば億トレになる事も可能です。
デイトレードでは毎日1%資産を増やすとか、毎日1万円勝つといった日々の積み重ねが大切です。そうやって積み上げた先に大きな成功が待っています。一発ホームランを狙って大金を稼ぎたい!なんて人はスイングトレーダーを目指してください。
期待値の高い行動を繰り返す
デイトレードで儲け続けるには期待値の高い行動を繰り返すことが大切です。
期待値とは:確率現象の結果が数値で表されている場合、1回の試行の結果期待される数値の大きさを期待値という。
コトバンクより引用
1回2回のトレードで負けたとしても、長い目線で儲かる手法を構築できているのであれば気にする必要はありません。デイトレードで損をする人の特徴はすべてのトレードで儲けようとしている人や、一回一回のトレードでどきどきしている人です。トータルで勝てる手法を構築し、淡々とトレードを繰り返していく。それが儲け続けるデイトレードです。
ちなみにこの考えを突き詰めていくとデイトレードは一般的な仕事と変わらなくなります。優位性のある場面だけ淡々とトレードを繰り返すので、工場の単純作業とそれほど変わりありません。
まとめ
いかがでしたか。
デイトレード初心者がこちらの内容を読んで、少しでも儲かるきっかけになれば嬉しく思います。最後に自分がデイトレードで儲ける上で一番参考にしている書籍から、一番印象に残った言葉をご紹介します。
トレーダーとして成長するには、心底トレーディングをやめたくなるような日を耐え忍んで明日を迎える経験が不可欠である
デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術より引用
今日はオリンピック閉会式の日です。連休を利用して動画をじっくり見させて頂きました。
真似は無理なので諦めかけましたが、利確のポイントは大変参考になりました。しかし、いくら観察してもエントリーポイントの優位性は理解出来ません。一つ考えたのは全ての銘柄が日中下落し、引けに向けて少し上昇する事を狙っているように見えました。
さて、このサイト、貴兄のツィターで初めて知りました、あと何回も閲覧させて頂きます。
目から鱗のサイトでした。有難う御座います。
タックン様
コメント、記事を読んでいただきありがとうございます。
エントリーのポイントは売買する個別銘柄の強弱(地合い)、マザーズ指数の地合いによって変わります。
強い動きをしている場合は強気で、弱い動きをしている場合は売り崩される時が多いので少し安い価格で指値を入れています。
エントリーポイントの考え方にはRょーへーさんの書籍は一つの参考になるかと思います。
⇒Rょーへーさんの書籍、初心者にもできる逆張りデイトレードの極意
こちらこそありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
めたん