株主優待・配当金投資やバリュー株投資、高配当銘柄投資などの長期投資は分散投資が基本なので、銘柄数が増えれば増えるほど管理に困ります。定期的に持ち株のチェックをしていないと、知らない間に業績が悪くなって配当減額されていたり、優待が廃止されていたりしていることがあります。
限られた投資資金を有効活用するためにも、自分が持っている銘柄は把握しておかねばなりません。楽天証券マーケットスピード2のRSSを使用すると、Excelで投資銘柄を一括管理できます。誰もが自分自身の投資状況を瞬時に把握することが可能です。
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RSSを使うまでの手順
楽天証券マーケットスピード2のRSSを使うまでの手順は、
- 楽天証券の口座開設をする
- マーケットスピード2のインストールをする
- Excelを準備する
- RSSの利用準備(アドイン登録)をする
の4つです。順番通りにやっていけば誰でもRSSは使用できるので難しくありません。
RSSの使い方について
アドイン登録が終わるとExcelにマーケットスピード2の項目ができます。後はマーケットスピード2を立ち上げたら接続されるので、RSSが使用可能となります。
使い方を詳しく知りたい人は楽天公式サイトのマケスピ2RSSのオンラインヘルプを参照してください。僕自身は上部項目にある「投資情報」しか使用していません。「注文約定」は詳しい取説が必要ですが、投資情報やチャートの項目でしたら感覚的に操作が可能です。
投資情報をクリックするとこのような表示が出てきます。空欄に銘柄コードを入力して取得項目を選んで登録をクリックすれば、知りたい情報がExcelで表示されます。また、個別銘柄だけではなく先物や為替の情報もExcelで取得できます。
RSSを使うメリット
ここでRSSのメリットを簡単にご紹介します。
- 複数証券会社のポジションを一括管理できる
- 配当金が変更されても見逃さない
- 購入時と現在の利回りが一目でわかる
- ミックス係数もわかる
こういったメリットがあります。デメリットとしては単純にポジション作る度にExcelに打ち込むのが面倒といったところでしょうか。
開示をチェックされている方であれば配当の変更を見逃すことはないですが、面倒くさがりの自分は開示をあまり見ていません。なので気付いたら優待が廃止されていた…なんてことも過去にあります。ちなみに優待に関してはRSS関数にはない項目なので自分で確認して手打ちするしかありません。
関数を打ち込んで一括管理する
それでは実際にRSS関数を打ち込んでいきましょう。最初のみ「投資情報」からRSS関数を選択して、2列目(2銘柄目)からは1つ目のRSS関数をコピペして銘柄のみ手打ちしていくのが効率良いです。
左から、購入枠・購入価格・持ち株数・優待価格・優待内容と備考については手打ちです。それ以外はすべてRSS関数か計算式を使用しています。数式に関しては自分がわかればいいので、厳密には計算式間違っている可能性もありますのでご了承ください^^;
使用しているRSS関数をすべて紹介するので、面倒な人はコピペしてください。最初の1762高松コンストラクショングループを例にしています。
- コード⇒=RssMarket(“1762.T”, “銘柄コード”)
- 銘柄名称⇒=RssMarket(“1762.T”, “銘柄名称”)
- 現在値⇒=RssMarket(“1762.T”, “現在値”)
- 投資金額⇒=F3*G3
- 配当金⇒=RssMarket(“1762.T”, “配当”)
- 受取配当金⇒=G3*I3
- 現在価格での優待配当利回り⇒=(J3+K3)/E3/100/G3*100
- 購入時の優待配当利回り⇒=(J3+K3)/F3/100/G3*100
- 評価額⇒=(E3-F3)100G3/100
- 値上がり率⇒=E3/F3*100-100
- PER⇒=RssMarket(“1762.T”, “PER”)
- PBR⇒=RssMarket(“1762.T”, “PBR”)
- ミックス係数⇒=Q3*R3
まとめ
長期投資は長期で持つのが大前提なので、定期的な管理がどうしても疎かになります。しかしExcelで一括管理をしておくことで、配当金や評価損益額、ミックス係数といった最低限必要な情報が一目でわかります。
Excelでまとめておくことで開示をチェックせずとも変化のあった銘柄がすぐにわかるので、長期投資銘柄へ迅速な対応が可能となります。マケスピ2のRSSを使用したことがない人はぜひ一度使ってみてください。
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- マーケットスピード2のインストールをする
- Excelを準備する
- RSSの利用準備(アドイン登録)をする