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空売りはメリットもあるがリスクもたくさん
株式投資に慣れてくると現物取引だけではなく信用取引も始める方が多いと思います。
・信用取引は現物取引と比べると売買手数料が安くなる
・自分の資金の約3倍くらいまで枠を増やして投資ができる
・株を「買う」だけではなく、「空売り」でも収益を出す事ができる
信用取引を始めると株式投資の手段が広がります。僕はある程度株式投資に慣れてくると現物取引だけではなく、信用取引も始めるべきだと考えています。理由は上記の3つの理由からです。特に売買手数料が現物取引と比べると安いのが大きいです。
しかし、信用取引の空売りには大きなリスクもあります。聞いたことがある人も多いかもしれませんが、「買いは家まで売りは命まで」と言った言葉もあります。それだけ空売りは大きなリスクもあるので注意が必要です。こちらの記事では空売りのリスクについてお伝えをしていきます。
信用取引で空売りをするリスクを必ず知っておくべき
これを知っておかないと、たった一度の失敗で投資資金を全て吹き飛ばして退場するどころか借金する可能性すらあります。それは、
1銘柄だけに絞って資金全力で空売りをやらない事。
この事を説明するためには、信用取引をする上での「(信用)買い」と「空売り」の両方のリスクについてお話をしなければなりません。
信用取引の買いと空売りのリスク
信用取引で買いと空売り2つのパターンからどのようなリスクがあるか見ていきます。買いもリスクは高いのですが、空売りはそれ以上にリスクが高いのでそのことを説明していきます。
まずは信用取引で買った場合のリスクから
例えば100万円の資金を持っているとします。その100万円の資金を使って、一つの銘柄に100万円分の投資をします。100万円の資金で100万円の株を買っているわけですからこの場合はレバレッジは1倍での計算になりますね。レバレッジを掛けないのであれば、現物取引でも信用取引でもどちらでも構いません。レバレッジ1倍の最大のリスクは投資をした会社の株価が1円になるということですね。倒産や上場廃止で株価がゴミクズのような価格になるのが最大のリスクです。買った株が1000円だったとしたら、100万円の資金があるなら1000株買える計算になります。
1000円で買った株が1円になると言う事は…100万円の資金が1000円になるということです。(損切をせずにずっと持ち続けた場合の話です)銘柄選別をしっかりしておけば、株価が1円になる事は滅多にない事ですが、最悪でもやられとしては自分の投資資金金額で済みます。
信用取引でフルレバレッジを株を買う場合
しかし信用取引ではレバレッジを効かせられることができます。レバを掛けられるのは信用取引の利点の1つでした。大体3.3倍くらいのレバレッジを掛けられるので、100万円の資金であれば330万円分の株を買うことが可能です。
先程の1000円の株をフルでレバレッジを効かせて330万円分買ったとします。330万円分買ったとしても、自分の資金は100万円しか当然ありません。もし株価が(わかりやすく)0円になったとしたら、230万円は証券会社から借りているお金ですので借金となってしまいます。本来なら自分自身の投資資金100万円が失う直前に証券会社から強制決済させられてしまいますが、ストップ安が何度も続いて損切りをしたくとも出来ない状況になってしまう事もあります。そういう時に信用取引でフルレバレッジで投資をしていたら、このように自分の投資資金以上に損失を出してしまい、借金となる可能性があります。
2019年にサンバイオが連続ストップ安が続き、上記の理由で借金になってしまった人が数多くいました。
⇒サンバイオショック―脳梗塞の治験失敗、暴落、追証から借金した人々まとめ―
信用取引について詳しくはこちらで記事にしています。
信用取引で全力で「空売り」した場合のリスク
信用取引で買う場合のリスクについてお話しました。では、信用取引で空売りした場合のリスクはどうなのか?説明していきます。
先程と同じように株価が1000円の銘柄があったとします。投資資金も100万円です。この銘柄が株価1000円なんて高すぎると思い投資資金全額でフルレバレッジで空売りをしたとします。大体330万円の空売りのポジションを作ります。このまま素直に株価が下がってくれたら儲かるわけですが、株式投資では未来の事は誰にもわかりません。もしかしたら1000円どころか更に株価が上昇し、2000円3000円となる可能性があります。
株を買う場合は最悪でも株価が1円の時に損切りが出来ます。しかし空売りの場合は株価は理論的にはどこまででも上昇していくので、損失のリスクが無限大となってしまいます。なので2000円で損切りをすることになれば株価が2倍になっているので330万円の損失となり、自己資金は100万円しかないので230万円の借金となります。もし株価が3000円まで上昇すると660万円の損失となるので借金が560万円となります。
低い可能性ではありますが、先程の買う場合と同じようにストップ高が連続で続くことも株式投資ではあり得ます。空売りしたポジションを買戻ししたくとも出来ない日々が続いてしまう可能性も0ではありません。そういう時にフルレバレッジで空売りをしていると損切りをしたくてもできないですし、ほんの数営業日で投資資金は全て溶け、そして借金だけが残る状態となるかもしれません。しかも、損失は限定ではなく無限大です。
空売りもリスクヘッジとして必要な行為
空売りも収益を上げていく上では必要な行為です。僕も空売りのポジションはリスクヘッジの為にも必ず作っています。買いポジションしか持っていなければやはり暴落した時に大きな損失を計上してしまうからです。しかし、空売りのやり方を間違えると痛い目にあいます。2016年1月に空売りで痛い目にあった人がいたのでこちらでご紹介します。
空売りでリスク管理が出来ないとこうなってしまう
2016年1月に3852サイバーコムを653円で4000株空売りした方がいます。
・材料株の空売り
・ストップ高での空売り
・信用取引での資金全力(フルレバレッジ)での空売り
・小型株の空売り
空売りでやってはいけない事全てをやってしまっている様に思えました。既にブログはご本人が削除されましたが、2chで紹介されています。
⇒空売りで2日間で全財産を失い、さらに借金まで背負ってしまいそうな人が話題に。
2016/1/27にGOUNN氏は653円で4000株の空売りをされています。
1/28 寄らずストップ高⇒753円(-400,000円)
1/29 寄らずのストップ高⇒903円(-100,000円)
一度も寄らずのストップ高でしたので、すでに903円まで株価が上がっています。250円踏まれているわけですが、寄らずでストップ高なので損切りしたくてもできません。。
250円のやられ*4000株=-100万円
週明け2/1もストップ高をつければ-160万円まで損失が膨れ上がります。この方は資金150万円程度で株式投資をされている方ですので、このままいけば投資金額以上に損失が増えるので借金になります。1月から投資を始めたばかりなのに、たった1ヶ月で退場です…。空売りはリスクを見極めないと、こういった目に合うことがあります。空売りは投資で勝つ上であったら便利なやり方ではありますが、どれだけのリスクがあるかを見極めてやらないと危険です。
どれだけ今まで上手くいってようが、ほんの少しの油断で株式投資の世界では簡単に投資資金を失って退場しています。こちらの記事を読んだ方には同じようなミスをしない事をお祈りしています。
最後まで読んで頂いてありがとうございました(^^)
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