株式投資を始める多くの人は短期間で自分の資産を数倍・数十倍にし、いずれは億トレや専業トレーダーになることを夢見て投資に手を出します。しかし短期投資では9割近くの人が負けるので、億トレや専業トレーダーを目指すほとんどの人がその夢を達成できず退場してしまいます。
兼業投資家の強みを活かし、兼業投資家だからこそできる必勝投資手法を紹介します。短期間で大きく稼ぐことはできませんが、時間を味方につけることで誰もが堅実に資産を積み上げることができる投資手法です。
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優待・配当/バリュー株/高配当
結論として兼業投資家がやるべき投資は株主優待・配当金投資とバリュー株投資、高配当投資の3つです。どの手法であっても長期的には期待値プラスの投資手法です。
3つの投資手法は銘柄選別さえ間違えなければ値下がりリスク少なく、株主優待や配当金で安定的に毎年4%の収入を得られます。さらに割安株に投資することで値上がり益まで狙うことも可能です。
時間を味方に付ければほぼ負けない
株式投資は時間軸を長くするほどプラスサムゲームとなります。逆に短期投資やデイトレードはゼロサムゲームです。
株主優待・配当金投資やバリュー株投資、高配当投資は10年~20年は売らないスタンスで投資するのでプラスサムゲームです。一度投資したら株主優待と配当金で毎年4%の収入が得られます。株価がヨコヨコでもプラスですし、多少値下がろうとも優待廃止や配当減額されない限りは長い目線で見るとプラスになることがほとんどです。
時間を味方にすることでほぼ確実に負けない投資となります。しかも基本買ったら放置していいので、兼業投資家にこそ向いている投資手法です。仕事で忙しかったり家事や育児で忙しかったりしても、購入さえしておけば放置していても毎年4%の収入が得られるのは良くないですか?
誰でも勝てるのにやらない理由
株主優待・配当金投資やバリュー株投資、高配当投資は正しいやり方をすれば誰でも勝てる投資手法です。しかし多くの人はやりません。理由はつまらないからです。
ほとんどの投資家は短期間で億トレになることを夢見て投資の世界に入ってきます。しかし短期トレードはゼロサムゲームの世界ですし、その世界で勝ち続けられる人達の多くはプロです。勝った負けたの世界に初心者が参加してもそう簡単に勝てるわけがありません。野球や将棋を想像してみてください。
株主優待・配当金投資やバリュー株投資、高配当投資は銘柄選別に多少の作業は必要ですが、一度投資したらほとんど放置です。目指す数字は年利回り4%なのでギャンブル的な高揚感は一切ありません。言わば利回りの良い銀行預金みたいなものです。
面白味はありませんが誰もが堅実に安定して資産を増やせる投資手法なので、仕事や家事・育児で忙しい社会人にこそおすすめしたいです。時間を味方につける投資手法なので、若ければ若いほど有利です。20代や30代の人にこそやって欲しいです。
短期投資はほとんどが負ける世界
こちらのブログや僕のYouTubeではデイトレードの情報発信をメインとしています。僕自身も短期トレードで生計を立てていますが、何度も言うように短期トレードは9割が負ける世界です。努力しても向き・不向きのある世界なので誰もが勝てるようにはなりません。
でも長期投資は違います。時間軸を長くするほどプラスサムゲームとなるので、正しい努力をすれば長期的に資産は増えていきます。ギャンブルのような高揚感はありませんが、安定して資産を増やしたいと思う人に株主優待・配当金投資やバリュー株投資、高配当投資を始めてほしいです。
特に短期トレードでうまくいかず投資を辞めようと考えている人はぜひ長期投資にチャレンジしてみてください。短期と長期はゲーム性が全然違うので、短期で勝てないからと言って長期も勝てないとは限りません。
めたんの長期投資銘柄を公開
2019年末から始めた株主優待・配当金とバリュー株、高配当投資している銘柄をすべて紹介します。株主優待・配当金投資は一番利回りの良い条件で投資をしているので基本100株です。バリュー株投資と高配当投資は最近だと1銘柄あたり100万円の投資をしています。資金を偏らせることなく分散投資をすることで安定的に資産を増やすことを意識しています。
2023年は地合いが良かったので評価益が大きくなっていますが、基本は株主優待と配当金狙いなので利食いはあまり考えていません。株価が短期的に大きく上昇したり、持っている銘柄以上に良い銘柄が見つかったりした場合のみ、ポジションを処分します。
現在一番資金を入れているセクターは銀行株でして、その理由としては低金利はいつまでも続かないと考えているからです。金利が上がった時に儲かるのは銀行株だと思い、2021年に約500万円銀行株へと投資しました。2023年に銀行株が大きく買われていて、銀行株への投資は正解でした。
※2024/2/2現在の状況です。株主優待・配当金とバリュー株、高配当と成長株投資ごちゃまぜで紹介しています。成長株投資の2銘柄は非公開です。松井証券と楽天証券2社の口座となっており、投資資金は約2,200万円で、評価益込みだと資産額は約3,200万円です。
株主優待・配当金投資のやり方
ここからは投資手法のやり方を解説していきます。
まずは株主優待・配当金投資についてです。参考にしている書籍は「楽しみながらがっちり儲かる 優待バリュー株投資入門」でして、基本はこの書籍の通りにやっています。数時間もあれば読めるのでぜひ一度手に取って読んでみてください。
総合利回り4%以上が必須
株主優待・配当金投資は株主優待と配当金で総合利回り4%以上を狙う投資手法となっています。
例えば株価が1,000円の銘柄があったとします。株主優待は1単元(100株)持っていれば約2,000円の自社商品が貰えて、配当金は年間3,000円だった場合、1単元の投資であれば、
”5,000円(株主優待+配当金)÷100,000円(株価1,000円×100株)×100=5.0%(総合利回り)”
となります。総合利回りは4%を超えているので、次に紹介するミックス係数が11.25未満であれば投資してもよい銘柄となります。
ミックス係数で値上がり益も狙う
みきまるさんの書籍では「ミックス係数」といった言葉が出てきます。ミックス係数は割安銘柄を見つけるために必要で「PER×PBR」で算出します。ミックス係数を意識することで値上がり益まで狙えます。
たとえばPERが10倍でPBRが1.5倍でしたらミックス係数は10×1.5=15となります。みきまるさんはミックス係数が11.25未満かつ総合利回りが4%以上の銘柄を狙って株主優待・配当金投資をされるとのことです。
ミックス係数が11.25未満の銘柄は割安銘柄となるので、毎年4%の利回りを安定して得つつ値上がり益まで狙うことができます。株主優待と配当金で毎年4%の利益を得ていたとしても、割高銘柄を購入してしまうと株価が大きく値下がる可能性があります。ミックス係数を意識することで投資銘柄が値下がりする可能性を小さくし、安定して毎年4%以上の資産増加を狙います。
ミックス係数11.25未満だとあまり見つからない場合は、22.5未満で探してもOKとみきまるさんは書籍でも記載しています。
長期チャートもチェック
総合利回り4%を超えていてミックス係数が11.25未満であれば投資を決めてもいいと思いますが、さらに約10年のチャートもチェックしています。チャートをチェックして株価が約10年で底値圏であれば、そこから株価が下がる可能性は低いのでより投資をしやすくなります。
業績や配当金が安定しているか
他にも業績や配当金にムラがあったら現時点では割安でも来年以降は割高になる可能性があるので、四季報の情報でざっとチェックしています。楽天証券だと口座開設するだけで四季報の情報が見られるので、四季報チェックは楽天証券がおすすめです。
売上と利益額が比較的毎年同じ数字、もしくは徐々に上昇しているかと、配当金額はボラがなく同じ金額をずっと出しているかをチェックしています。
株主優待は廃止されなさそうか
地味に大切なのが株主優待が10年後も続きそうかどうか。例えば会社が作っている商品を株主優待にしている場合は廃止されなさそうですが、クオカードを株主優待にしている場合は株主優待廃止リスクは大きいです。
株主優待が廃止されると総合利回りが下がることはもちろんですが、株価が下落することが多いので損切りとなるリスクが上がります。だから僕はクオカードが株主優待の企業はあまり選ばないようにしています。気にすべきことは、株主優待の内容がその会社と関連しているかどうかです。関連していれば株主優待廃止リスクは小さいです。
ただクオカードが株主優待の会社は総合利回りが高い場合が多いので、利回り7%を超える場合は投資することもあります。
優待・配当投資銘柄を探す流れ
楽天証券の株主優待ページが見やすいので、銘柄探しには楽天証券がおすすめです。パッと見で株主優待の内容がわかるので、自分が欲しいと思える株主優待がすぐ探せます。
- 楽天証券の株主優待ページを開く
- 欲しいと思う株主優待を探す
- 総合利回りとミックス係数、長期チャートをチェックする
- 総合利回り4%あり、ミックス係数が11.25未満かつ株価が底値圏の銘柄であれば投資する。
- (補足として業績・配当金額が安定しているか四季報でチェックする)
僕が株主優待・配当金投資銘柄を探す流れです。
実際の売買例を2銘柄紹介
実際に株主優待・配当金投資をした銘柄を2つ紹介します。(情報は2024/2/6時点での内容です)
5204石塚硝子は株主優待としては100株で1,000円相当のクオカードですが、3年以上保有していると自社グループ製品として干支にちなんだガラスで作られた商品が届きます。僕としてはこれを狙って3年経つのを楽しみにしている銘柄です。
購入価格は1,461円で現在株価は3,645円と約2.5倍まで上昇していますが、ミックス係数は株価3,645円時点でも2.6765と超割安銘柄です。10年チャートを見ると底値圏で仕込めていることがわかります。配当金は1度0円となっている年はありますが、業績や売上を見ると比較的安定していることがわかります。
購入時点での総合利回りは配当金35円、優待1,000円のクオカードとすると3.08%ですが、3年保有すると5,000円相当の自社製品が届くので総合利回りは6.5%となります。また、配当金が2024年3月から50円に増額されています。
続いては6789ローランド ディー.ジー.です。株主優待はカタログでして3,000円相当の商品がいくつか紹介されておりそこから欲しい商品を選ぶといった形です。
購入価格は1,181円でコロナショック時に購入した銘柄です。株価は3倍以上に上昇していますが、ミックス係数はまだ14.18と割安銘柄です。10年チャートを見ると底値圏で仕込めていますね。配当金や業績も比較的安定しています。
2023年時点では年間配当金が155円、株主優待が3,000円相当のカタログとすると総合利回りは15.7%です。現時点で株価は3倍近くになっているので、値上がり益としても十分過ぎる利益となります。
株主優待・配当金投資銘柄選びのチェックリスト
この章のまとめです。株主優待・配当金投資をする際のチェックリストです。
- ミックス係数が11.25未満(22.5未満でもOK)かどうか
- 株主優待・配当金の利回りが4.0%を超えているか
- 株価が10年チャートを見て安値圏かどうか
- 株主優待は廃止されなさそうか
- 業績・配当金は安定しているか
これらの材料を総合的に検討した上で長期投資するかどうかを決めます。総合利回り4.0%以上は必須条件で、他の材料に関しては絶対守るわけではなくは少し曖昧にしています。5つすべて守るとなると投資銘柄は相当減ってしまうからです。
バリュー株投資のやり方
続いてバリュー株投資のやり方を紹介していきます。バリュー株投資ではかぶ1000さんというバリュー株界隈で一番と言ってもいいくらい有名な方の投資手法を参考にしています。
バリュー株は銘柄探しが大変
かぶ1000さんのバリュー株投資では決算資料をチェックしてネットネット株を見つけ出さなければなりません。一つひとつの決算資料をチェックして計算する必要があるので、これが大変な作業です。
以前はネットネット株銘柄を公開しているWEBサイトもあったのですが、現在は非公開となっています。僕自身はそのWEBサイトが非公開となってからはバリュー株投資は休業状態となっています^^;
銘柄探すのに時間がとてもかかりコスパが悪いからです。なので現在は株主優待・配当金投資と高配当投資の2つから長期投資しています。
時価総額<(現金・現金同等物+売上債権・電子記録債権+有価証券・投資有価証券-総負債)
この計算式は一見複雑に見えますが、決算資料をチェックすれば誰でも簡単に求められます。ただ上場企業すべてチェックするとなると大変時間がかかります。かぶ1000さんの書籍を読むとネットネット株の本質的な意味について理解できるので、まずは一度書籍を読んでみてください。
利回り4%以上から選びたい
ネットネット株が見つかったとしても僕自身は値上がり銘柄を見極める力がありません。かぶ1000さんの本に書かれている、いわゆるバリュートラップと呼ばれる銘柄に騙されやすいと考えています。
だから僕はネットネット株かつ配当金(+株主優待)の利回りが4%以上の銘柄に投資するようにしています。ネットネット株は割安銘柄なので値下がりリスクは小さいです。バリュートラップに騙されたとしても毎年4%の配当金が手元に入ってくれば悪くありませんので、利回り4%以上の銘柄から選んでいます。
長期チャートで底値付近の銘柄
長期チャートで底値付近の銘柄は、株主優待・配当金投資と同じですね。やっぱり値下がりリスクは小さい方がいいので、なるべく底値圏の銘柄を購入することを意識しています。
業績は10年間安定しているか
業績に関しては株主優待・配当金投資では四季報だけでよかったですが、バリュー株投資ではもう少し長い時間軸をチェックしています。投資したいと思える銘柄が見つかれば、その会社の公式サイトで約10年の決算をチェックしています。
約10年売上や利益が安定している、もしくは増加傾向にあれば業績は問題無いと判断できます。
実際に投資した銘柄を紹介
実際にバリュー株として投資中の銘柄を2つ紹介します。1銘柄目は3952中央紙器工業です。トヨタグループで東海地区地盤で自動車部品・家電製品用ダンボール主体の会社です。こちらは自信があったこともあり、NISA口座で購入しています。
平均取得価額は1,150円で、2024/2/6現在は株価1,464円と10年チャートでの高値に近づいてきています。配当金は年60円なので、取得価額の1,150円で計算すると利回りは5.2%となっています。
購入時はもちろんネットネット株でした。株価が値上がったことで現在はネットネット株ではなくなっています。10年くらいの決算を会社HPからチェックしていましたが比較的安定していたので今後も問題無いと判断しました。
続いては5658日亜鋼業です。線材の2次加工大手。付加価値が高い非市況型特殊線材製品に注力している日本製鉄系の会社です。
平均取得価額は224.1円で10年チャートを見ると底値圏で購入できていることがわかります。過去に2回株価200円近くまで下げているので、このあたりが支持線として機能しそうなことがチャートを見るとわかります。配当金は年10円なので、利回りは4.5%となっています。
10年くらいの決算を会社HPからチェックしましたが売上や利益は安定していました。
バリュー株投資のチェックリスト
バリュー株投資をする上での僕自身のチェックリストです。
- ネットネット株かどうか
- 総合利回り4%あるかどうか
- 長期チャートをチェックし底値付近かどうか
- 約10年間の決算をチェックし業績は安定しているかどうか
この4つをチェックした上で投資するかどうかを判断しています。ただ2024年になってからはネットネット株銘柄を公開していたWEBサイトが非公開となったので、バリュー株投資は休業状態です。
高配当投資のやり方
最後に紹介するのは高配当投資です。2024年からバリュー株投資が休業状態となったことで高配当投資も始めました。やり方自体は株主優待・配当金投資とほぼ同じですが、以下の書籍を参考にしています。
高配当投資とは
高配当投資はその名の通り、高配当な銘柄に投資をします。株主優待・配当金投資では優待と配当合算で利回り4%を狙う投資でした。高配当投資では配当金のみで利回り4%超えの銘柄に投資をします。
優待・配当投資との違い
株主優待・配当金投資と高配当投資の大きな違いは、1銘柄あたりに投資できる金額です。株主優待・配当金投資ではほとんどの銘柄で最低単元である100株の投資が一番高い利回りとなります。しかし高配当投資では100株であろうと10,000株であろうと利回りは変わりません。
長期投資は資金が増えてくると株主優待・配当金投資だけだと投資できる銘柄に限界が来ます。実際に僕自身は50銘柄くらいに投資をしていて、新規投資したい株主優待・配当金銘柄は少なくなっています。
そんな時に高配当投資にも目を向けることで、投資資金を有効活用することができます。また、1銘柄あたりに投資できる金額も大きくできるので、投資銘柄数を減らしたい人にもおすすめです。
実際の売買例を紹介
実際に高配当投資した銘柄を1つ紹介します。2024年1月に投資した7198SBIアルヒです。フラット35販売首位でSBI傘下の会社です。
業績も株価も下落傾向ですが、そろそろ底値圏だと判断をしました。というのも金利が上昇傾向にあるので、金利が上がるにつれて業績も良くなるのでは?との判断です。株価も高値から3倍以上下げているのでそろそろ買いが入りやすい水準でもあります。
また配当金が年間40円で平均取得価額が832.95円なので利回りは4.8%と悪くありません。ちなみにミックス係数は17.2とまずまずの数字です。
以上のことから総合的に判断して投資をしています。今後株価が上昇するのか、配当金が維持できるのかを注視しながら見守っていきたい銘柄です。
高配当投資選びのチェックリスト
高配当投資をする際のチェックリストです。
- 配当利回りが4%あるか
- 株価が底値圏かどうか
- ミックス係数は11.25(22.5未満でもOK)未満かどうか
- 業績・配当金は安定しているか
以上をチェックした上で高配当投資をするかどうかを決定しています。
長期投資をする上で知っておきたいこと
では最後に長期投資をする上で知っておくべきことをご紹介します。
特定口座の源泉徴収”あり”にしておく
長期投資をする人は会社員や主婦の方々が多いので、特定口座の源泉徴収ありで株式投資をしましょう。というのも儲かった場合に源泉徴収なしだと確定申告が必要になるので、健康保険料が上がったり保育料が上がったり児童手当が貰えなくなったりと、所得が増えることでいろいろと不都合が発生するからです。
源泉徴収をありにしておくと証券会社経由で税金を支払うので、税務署や市役所にはその所得は見えないので、1千万でも1億でも稼ごうが保険料は上がりませんし、本業の年収がそれ程高くなくお子さんがいれば児童手当は貰えます。
株でご飯を食べている自分としては有難い制度ではありますが、源泉徴収ありかなしの違いでいろいろと変わるのはおかしな仕組みだなと思っています。もちろんこの制度が続く間は恩恵は享受させて貰いますが、いずれは改善と言いますか、対策されていくと考えています。
間違ったことはお伝えしていないとは思いますが、税金関係について詳しくは税務署や市役所などで聞いてくださいね。
一度買った銘柄は”売らない”が基本
一度購入した銘柄は売らないが基本です。そうすることで毎年株主優待や配当金を貰い続けることができます。そして配当金と入金で資金が集まれば新たな銘柄に投資をしていきます。そうすればどんどん資産が増えていきます。
投資銘柄のチェックは1年に1回程度で十分です。面倒臭がりの自分は年に1度だけ業績は問題ないか?株主優待は廃止されていないか?株価はどの水準か?の3点をチェックしています。
指数が暴落すれば別ですが、長期投資は銘柄さえ間違えなければ放置していても勝手に資産は増えていくので、正直これほど簡単なことはないと思っています。
長期投資銘柄を売るべきタイミング
一生売らない前提で長期投資をしますが、売るべきタイミングもいくつかあります。
- 株主優待が廃止・改悪されたり配当金が減額されたりしたら
- 短期的に株価が値上がりし割安感がなくなったら
- 業績が悪くなったり他にもっといい銘柄が見つかったりしたら
株主優待・配当金投資は総合利回り4%以上の銘柄のみ投資をしているので、株主優待が廃止されたり配当金が減額されたりして利回りが4%を下回れば処分して違う銘柄に投資をした方がお得です。その際に多少の損失が発生する場合はありますが、投資では購入した理由が崩れた場合はすぐさま損切りすべきですし、長い目線で見れば乗り換えた方が儲かる可能性は高いです。
バリュー株投資だと短期的に値上がった場合は割安感がなくなるので一旦利食いをして他の銘柄に乗り換えた方が良いです。
短期的に株価が上昇して利食いした銘柄で印象に残っているのは6249ジョイコです。1,000円付近で500株購入した銘柄が大きく上昇したので3,000円付近で400株利食いをしました。その後株価は5,000円を超える場面もありましたが、下落して2,000円割れることもありました。
投資銘柄の株価がヨコヨコで総合利回りが4%を確保できていた場合でも、より良い銘柄が見つかった場合は乗り換えるべきです。限られた投資資金を有効活用することで資産を増やしていってください。より良い銘柄を見つけるためには欲しい株主優待を探したり、高配当銘柄を探したりと、細かな努力が大切です。
給与所得を毎月証券口座へ入金する
長期投資は上手な人であれば年間で10~20%くらいの資産を増やせますが、それでも元手が少なければたいした利益にはなりません。億り人になりたい人は、給与所得を証券口座へ入金していくのが大切です。金額は月1万でも5万でもいいので、継続を意識してください。
資産1,000万円までは株で稼ぐより入金(貯金)の方が早いし簡単です。そこから先の3,000万とか5,000万、億を目指すのであれば投資の力も必要です。入金をする為には当たり前ではありますが、無駄なお金を使わないこと。収入を増やすことも大切ですが、まずは一度支出を見直して削減できそうな部分がないか確認してみてください。
”今”の生活も楽しむ
経済的自由を目指して支出を極限まで減らして入金をされる方に多いのが、今の生活を犠牲にされる方です。人付き合いをせず趣味もやらず結婚もせず物凄くストイックに入金される方幸せの形は人それぞれなので否定するつもりはありません。
ただお金は手段でしかありません。個人の感想ではありますが、お金を目的にしてしまうと人生がとても寂しくつまらないものになってしまうので、今の生活も楽しむことを意識してください。
株価が上げても下げても嬉しい理由
長期投資は株価が上がっても下がっても美味しい投資です。と言うのも株価が上がればお金が増えますし、株価が下がれば利回りの高い銘柄が多くなり投資チャンスが増えるからです。正直投資資金の少ない間は株価が下がった方が嬉しい気分にすらなります。
…というのは言い過ぎかもしれませんが、キャピタルゲイン狙いの短期トレードとは違って長期投資はインカムゲイン狙いなので、短期的な上げ下げは気にならなくなります。持っている銘柄の株価が下がっても業績に問題なければ、買い増しチャンスでしかありません。
億り人を達成するまでの期間を計算
最後に金融庁の資産運用シミュレーションを使って、資産1億を達成するのに必要な積立額or利回りを計算してみましょう。億り人を目標とされる方は多いですが、シミュレーションをやってみると億り人になるのは想像以上に大変だとわかります。なので自分なりのペースで焦らず”今”も楽しみながら投資をしていってください。
最終積立金額⇒18,338,731円
毎月の積立金額が5万円で利回りが4%はそこそこ現実的な数字かと思います。これを20年続ければ元本が1,200万円で運用収益込みだと資産1,833万円となりますが、多いと感じるか少ないと感じるかは人それぞれです。
ただ2,000万円あれば利回り4%で年80万円の収益が見込めるので、兼業投資家として悪くない副収入です。ここから投資を30年40年と続けていけばさらに収益は増えていきますし。
最終積立金額⇒104,185,332円
1億を達成させる数字を無理矢理用意しました。毎月の積立金額20万円は現実的ではないと思うかもしれませんが、実家暮らしでほとんどお金を使わない生活をすれば、実はそれほど難しくない数字です。
利回り7%に関しても安定させるのは難しいですが、例えばこの10年は株価が上がり続けているので投資を始める時期だったり銘柄選別が良かったりすれば達成できる水準です。積立投資でたった20年で億を目指すのは簡単ではありませんが、運を味方にし努力をすれば達成はできなくもないです。
最終積立金額⇒155,482,592円
バリュー投資家であるかぶ1000さんは利回り20%を目標にしていると本かご本人のSNSで見た覚えがあります。20年間利回り20%を達成し続ければ、積立金額が合計1,200万円でも1億円を達成することができます。
利回り20%はもちろん簡単ではありませんが、ご参考までに紹介させていただきました。
まとめ
いかがだったでしょうか。株主優待・配当金投資もバリュー株投資、高配当投資も僕自身は書籍の通りやっているだけです。長期投資は難しいことをせず当たり前のことをしているだけで長期的に資産は増やせます。個人的には日経平均やTOPIXに勝てていればそれで良しと判断しています。
短期トレードと違ってギャンブルのようなドキドキ感はありませんが、老後のお金や長期的に安定して資産を増やしたい人はぜひ長期投資を始めてください。即効性はありませんが、堅実に資産を増やしていけるでしょう。
配当金とは…会社が得た利益の一部を投資家に分配することです。株主は持ち株数に応じて利益の還元を受けられます。日本では年に1~2回程度実施する企業がほとんどで、会社の利益の状況によって配当金額が決定されて、利益があるのに支払わない企業もあれば赤字でも支払う企業は存在します。年間4%を超える銘柄を高配当銘柄と一般的に言われています。
株主優待とは…企業が株主に自社商品やサービスなどの優待品を贈る制度のことです。上場企業のうち1,500社を超える企業が優待制度を導入しています。企業側としては株主に自社商品やサービスを知ってもらうことでファンになってもらいやすくなり、株の保有期間が延びることで安定株主が増える利点があります。
バリュー株とは…対象企業の株価が企業価値や経済状況と比較して割安と市場から評価されている株式銘柄のことです。そのため、割安株と呼ばれることもあります。一般的に、知名度が低かったり、注目を集めていなかったりすることで株価が低い状態にある点が特徴です。
⇒バリュー株とは、については東証マネ部より引用