板読みデイトレードは大きく稼げませんが、安定して毎日勝ち続けやすい手法です。そんな板読みデイトレード手法ではいくつかの勝ちパターンが存在します。
実際に自分自身がYouTubeに投稿した”デイトレード実況解説”を元に、ローリスクハイリターンの勝ちパターンを5つ紹介していきます。
板読みデイトレードを知らない方はまず手法について解説した記事or動画をどうぞ。
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Contents
①アルゴの設定ミスを利用して大きく稼ぐ
- アルゴの設定ミスは頻繁にあることではない
- 狙って見つけるのではなく、偶然見つけるモノ
- リスクが低いのでロットを積むことで大きく儲けられる
- 設定ミスのアルゴが消えた時はすぐに撤退しないとこちらも痛い目にあう
勝ちパターン1つ目の紹介はアルゴの設定ミスを利用した方法です。実際には設定ミスなのかはわかりませんし人間の誤発注かもしれませんが、明らかにおかしな動きが1日で4回も同銘柄であったのでアルゴの設定ミスだと考えています。
5025の2023年6月27日のトレード内容です。1分足を見るとわかるのですが、急落後にすぐ20~40円くらいのリバウンドが4回もあることがわかります。下図は5025の1分足と日足チャートです。
急落してもすぐリバウンドがあるわけなので、急落を想定して指値買いをいれておき、約定後にすぐ売り注文をいれることで簡単に利食いができます。実際に4回の急落すべて指値買いが約定し、数秒~数分後に利食いができています。5025の一日のトレード履歴を見てください。
4回トレードをしていまして、最後の11時のトレードを例に解説します。赤丸の11:00に775,779,782,783円で100株ずつ計400株指値買いが約定し、約定後すぐ売り注文をいれたことで1分後の青丸11:01には790,802,807,809円で利食いができています。たった1分で+8,900円の利益となりました。
ちなみにこの銘柄を見つけたこと自体は偶然です。その日の監視銘柄にいれていた銘柄でして、1回目の指値買いが約定したタイミングですぐに利食いができたことで、自分なりに違和感がありました。この違和感を抱けたのは過去に同じようなことを経験できていたからです。
もしかしたら変なアルゴがいるかも?と考えて大きくリスクを取りにいったことで、後3回の急落からのリバウンドをすべて利益にすることができ、この日は5025だけで+31,000円と1日+5,000円を目標にしている自分にとっては大きな利益となりました。
こういった銘柄は狙って見つけられるわけではないんですが、知識としてこういうこともあるのか…と知っておけば、自分が偶然同じような銘柄に遭遇した時に大きく稼げる可能性が高くなるので、ぜひ覚えておいてください。
2023年6月27日のデイトレード結果です。
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⇒【板読みデイトレード実況解説動画】アルゴの設定ミスを利用して大きなプラスに!2023年6月27日【2023年91勝10敗】
②指数が弱い日は急落狙いが簡単
- マザーズ指数が弱い日は個別株も急落しやすい
- 板がスカスカな銘柄は瞬間的に大きく下げることもあるので狙い目
- 想定以上の下げは大抵すぐにリバウンドする
この日(2023年8月10日)はマザーズ指数が1%下げており全体的に新興銘柄は弱い動きでした。こういう日は急落を狙うのがおすすめです。
いろいろな銘柄のフル板を見るとわかりますが多くの投資家は現在価格の上下3~5%くらいまでしか指値売りや指値買いをいれていないことが多いです。瞬間的に買いや売りが集中した場合は、指値買いや指値売りがほとんど入っていない価格まで上げ下げすることが多く、異常値をつけやすくなります。それを狙って指数が弱い日は指値買いを下の方まで入れておくと、稀に刺さることがあります。瞬間的に異常値を付けた場合はすぐさま戻すことが多いので、100株であろうと比較的簡単に数千円の利益になることが多いです。
下図9171の5分足を見ると、800円くらいで推移していた銘柄が急落して750円までつけています。その後すぐにリバって770~780円くらいに戻しています。この急落を狙って指値買いをいれていました。
何度かトレードはしていますが、750円まで急落した時刻は赤丸の9:23です。急落したタイミングで771円、764円、762円、752円と指値買いが約定しています。その1分後の青丸9:24で766円、770円、774円、776円と利食いし、1分で+3,700円の利益となりました。急落時はどこまで下げるかわからないので、指値買いを一カ所に固めるのではなく、段階的に指値買いをいれていくのがポイントです。
結局この日は9171で+8,800円儲かっています。
⇒【板読みデイトレード実況解説動画】急落銘柄と噛み合って大きく取れた画面を解説 2023年8月10日【2023年119勝12敗】
③厚い買い板を利用した鉄板の稼ぎ方
- 厚い買い板があったらそれを壁に指値買いを少し上に入れる
- 約定後は厚い買い板が売られない限りは利食いを目指す
- 厚い買い板は見せ玉の場合もあるので要注意
- 指数が弱い日は厚い買い板があっても貫かれる(売り崩される)こともよくある
厚い買い板があればその少し上に指値買いをいれて、約定したら売り注文をいれて、利食いできたらまた厚い買い板の上に指値買いをいれて…というのが板読みデイトレードで一番鉄板の勝ちパターンです。
この勝ちパターンは昔からずっとありますが、最近は厚い買い板があっても見せ玉だったりすぐに売り崩されたりで損切りになることが多く、年々難易度は上がっています。今回は見せ玉でもなければ出来高的に売り崩される心配もなさそうな銘柄でこの鉄板勝ちパターンが上手くはまったので紹介します。
9171のフル板を見てください。754円~770円に厚い買い板があります。株価が下げてもこの厚い買い板が動きそうになかったので、見せ玉じゃないと判断し771~774円に指値買いをいれました。
しばらくしたら500株の指値買いがすべて約定しましたのですぐに売り注文を入れます。損切りは770円の買い板が売られた時です。時間としては引けの15時が近づいていましたし、大きく取るというより、何度もこのスプレッドを利益にしたいという考えがあったので、3~6円あたりのスプレッド(利益)を狙っています。
500株すべて利食いとなりました。770円の厚い買い板は残っているので、また771~773円に買い注文を入れます。約定したら同じように売り注文を入れていきます。引けを迎えるか、770円が売り崩されるまではこのループです。
厚い買い板のある銘柄は結構発見するのですが、最初にお伝えした通りここ数年の相場は見せ玉や売り崩しが多いので見極めが少し難しくなっています。コツとしては、
- 株価が下げた時に厚い買い板も指値の価格を下げていないか
- 出来高と比較して本当に厚い買い板なのか
- 指数や個別株が弱い動きをしていないか(売り崩されやすい)
などがあります。厚い買い板を見つけたらチャンスのことも多いので、しっかり見極めた上でトレードしてみてください。
9171の収益は+3,400円という結果でした。大きく稼げてはいませんが、鉄板の勝ちパターンなので高い確率で勝てる内容のトレードでした。こういう銘柄を2,3個見つけるだけで1日+5,000円くらいであれば難易度低く稼げるようになります。
⇒【板読みデイトレード実況解説動画】厚い買い板を利用した鉄板の稼ぎ方 2023年8月18日【2023年125勝12敗】
④指数が強い相場で狙うべき銘柄
- 指数が強い時は強気で攻める
- 上値が軽い銘柄だと値幅が取りやすい
- 支持線を確認しておくことで下値目途が想定できる
この日(2023/8/21)はマザーズ指数がとても強い日でした。そういう日は個別株も大抵は強い動きをする一日となるので、強気で攻める必要があります。中途半端な価格に指値買いをいれてもまったく刺さらないことが多々あるからです。
そんな時に見つけたのが4012でして、この銘柄は下図の日足チャートを見るとわかるように1,400円が抵抗線となっていたのですが、前営業日に何か材料が出たことで1,400円を上抜いて大きく上昇しています。結果的に上髭とはなっていますが、今度は1,400円が支持線として機能してきそうなチャートとなっています。そして1,400円~1,500円は前営業日に一度買われている価格なので、このあたりの価格は軽そうだなとも判断できます。
こういった戦略があったので、支持線である1,400円近辺や1,400円割れで購入し、1,400~1,450円あたりに売り注文をいれたら利食いができるのでは?と考えました。
結果的には3回トレードをしています。
1度目は青丸の1,408円、1,386円、1,377と買い下がり、1,387円、1,390円、1,430円と利食いをしています。1,408円での購入は少し早すぎたかな…と思っていたら、案の定そのあと急落をしてしまい、1,386円、1,377円が刺さっています。指数が強いことと上値が軽いこともあり、雑な買いが入ることがあったお陰で1,430円と高値で利食いができています。
2度目は黄色丸の1,395円、1,406円で買ったポジションを1,403円、1,419円で利食いができています。1,403円での利食いは少し早かったかなとは思いましたが、さらに下げそうな雰囲気があったので少しポジションを軽くしておきたかったのが理由です。1,419円での利食いはまた雑な買いが入ったことで良いところで利食いができています。
また下げてきたので3度目(緑丸)も同じように1,395円、1,410円で購入し、1,418円、1,423円で利食いができています。1度目、2度目と同じことの繰り返しですね。
3回のトレードでトータル+9,300円の利益でした。ちなみにこの日は8139ナガホリで+22,700円と大きな利益も計上しています。その銘柄については次に紹介しています。
⇒【板読みデイトレード実況解説動画】指数が強い相場で狙うべき銘柄 2023年8月21日【2023年126勝12敗】
⑤秒スキャ2回で2万儲けた勝ちパターン
- 買ってから利食いまでたった数十秒で+22,700円の利益に。
- 厚い買い板の少し上に買い指値を入れて急落を待つ
- 刺さることは少ないが刺さればローリスクハイリターン
数秒から数十秒のスキャ2回で+22,700円儲かったトレードについてです。下図8139の5分足を見ると、13:30と14:50あたりに2回の下髭があります。この下げを狙って指値買いをいれていたのがしっかり約定し、その後戻したところですぐさま利食いをし大きな利益となりました。
指値買いをいれた理由としては8139フル板を見ると、1,015円、1,040円、1,060円に厚い買い板があることがわかります。実はこの買い板1,2週間前に8139をチェックした時もあった買い板でして、たぶん見せ玉ではなくて本当に買いたい人の板なんだろうなと推測をしていました。
その為、指値買いをいれても刺さる可能性は少ないですが、もし急落して刺されば出来高的には1,060円を割れる可能性は少なそうだったので、少なくても1,060円では逃げられるし高い確率で利食いできそうだったのでローリスクハイリターンな勝負だと考えていました。ただ先程もお伝えした通り、刺されば儲けものですが基本的には刺さらないモノだと考えています。
8139のトレード履歴が下図です。
赤丸の13:31に1,078円、1,082円、1,089円、1,092円で100株ずつ指値買いが刺さり、すぐに戻したので数秒から数十秒後に1,094円~1,100円で利食いをして+4,500円儲かっています。
次の急落である青丸の14:51では1,062円~1,079円で700株刺さり、同じようにすぐ戻したので同時刻に1,088円~1,101円で利食いをして+18,200円儲かっています。
このように厚い買い板を見つけたら、刺さらないだろうなと思いつつ刺さったら美味しすぎるので、資金の余裕があれば一応指値買いをいれておくのがおすすめです。ローリスクハイリターンなトレードを増やしていくことで、楽して利益を積み上げていくことが可能です。
⇒【板読みデイトレード実況解説動画】スキャ2回で2万儲かった内容(昨日の補足) 2023年8月21日【2023年126勝12敗】
まとめ
5つの勝ちパターンを紹介しましたがいかがだったでしょうか。比較的簡単に取れる勝ちパターンは他にもありますが、板読みデイトレードは裁量の要素が大きいこともあり、AしてBしてCですよみたいな機械的なパターンと言うのはどうしても少ないですし、中々文字(ブログ)で伝えるのは難しいこともあって5つまでの紹介とさせていただきました。
細かなニュアンスや雰囲気の部分はやはり動画の方が伝えやすい部分も多いので、デイトレ実況解説動画はメンバーシップ限定にはなりますが、こちらの記事を読んでもう少し板読みデイトレードについて学んでみたい人はメンバーシップへの加入をご検討ください。
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