トレードする上で楽天証券のマーケットスピード2をメインに使用しています。専業トレーダーとして生計を立てる上でマケスピ2の使い方や立ち上げているツールを紹介していきます。
Contents
マケスピ2を選ぶ理由
マケスピ2を選ぶ理由を簡単に紹介します。
画面のモザイクにしている部分や黒い部分、後はノートパソコンやモバイルモニターもマケスピ2を表示しています。マーケットスピード2はモニターの7割くらいを占めています。
取引コストが無料
楽天証券は大口優遇になる条件が簡単で、大口優遇になると取引コストが無料になります。信用取引であれば金利や貸株料のコストはかかりますが、取引コストが無料になるのはトレードをする上で大きなコスト削減です。専業トレードをする上でコストを小さくすることは大切です。
マケスピ2が使いやすすぎる
マーケットスピード2は個人的に全証券会社で一番使いやすいトレードツールです。さまざまなカスタマイズができるので、自分だけのトレードツールを作成できます。
発注端末(いわゆる板)となるマケスピ2の”武蔵”が特に良くて、フル板表示ができたり表示設定を簡単にカスタマイズできたりします。また、限界はありますが武蔵をたくさんモニターに表示できる点も非常に嬉しいです。
初期設定と基礎知識
マーケットスピード2を始めて使う人が知っておきたいことややるべきことを紹介します。
別PCでも立ち上げOK
マーケットスピード2は複数のパソコンで同時に立ち上げられます。ツールをたくさん表示させて重たくなって困る人は、パソコンを2台用意して負荷を分散させるのは手段の1つです。
フル板は4つまで
マーケットスピード2のフル板はPC1台あたり4つまでしか表示できません。フル板とは買い板や売り板の注文数量や引けの注文状況をすべて見ることができるツールです。また、武蔵でも通常板からフル板に切り替えられる機能があるので、フル板を見ながら瞬時に注文が入れられます。
フル板をもっと表示させたい人はPCを複数使いするしかありません。僕はそれが理由でノートPCを使用しており、PC3台でフル板を12個表示させています。
左側の表示を消しておく
モニターに効率よくツールを表示させるためにも、左側にある表示は消しておきましょう。左下にある矢印ボタンをクリックすると表示を消せます。
必ず”こだわり”設定に
必ずこだわり設定にしてください。縦配列とか横配列は正直何のためにあるのかわかりません。めちゃくちゃツール配置がやりづらくなるので、こだわり設定にしてご自身でツールの位置を配置してください。
マイページの切り離し方
マイページを切り離すことで複数モニターに至るところにトレードツールを表示させられます。一先ずツール右上にある□が2個重なっている部分をクリックしてみてください。
クリックするとマイページが切り離せました。こうやって切り離すことで僕はマケスピ2のツールをモニター上にたくさん表示させています。
また、マイページではなくツールを1つだけ切り離したい場合は下画像の赤丸をクリックしてみてください。モニターに少しだけ空きがある場合に何か1つツールを表示させたい時に最適です。
マイページの保存方法
マイページを作成したら必ずPCに保存しておきましょう。マーケットスピード2上にデータは残りますが、アップデートの際やPC不具合で初期化した時にデータが消えることもあります。その際にまた1から作り直すのは面倒ですよね。保存しておけばいつでもデータが呼び出せるので、定期的に保存をし直しましょう。
ツール右上のマイページ管理をクリックして、ファイルに一括保存をクリックすればPCに保存できます。
環境設定の変更について
環境設定は人それぞれの部分もありますが、僕自身の設定をご紹介します。画面右上の歯車をクリックすると環境設定が開けます。
「注文・約定1」では口座区分と確認画面について設定しています。
- 口座区分は特定口座に限定しています。
- 確認画面はすべて表示なしにしています。
「注文・約定2」では3つの設定をいじっています。
- 取引暗証番号は省略しています。
- 全決済は絶対にしないので誤発注を防ぐためにもチェックを外しています。
- 約定したらモニター右下に通知と約定音が流れるようにしています。
発注端末である「武蔵」の設定についてです。
- 注文後のメッセージは表示なしにしています。
- 誤発注が怖いのでダブルクリックで注文をしています。
- 口座区分は特定口座にしています。
「画面サイズ」は少し小さめの”9”で統一しています。
トレードで使用するツール
ここからはマーケットスピード2で実際に使っているツールとその使い方について紹介していきます。自分がマーケットスピード2で実際に使っているツールは、
- 武蔵
- 先物OP武蔵
- フル板
- 評価額
- 約定照会
- 信用建玉一覧
- 先物OP建玉一覧
- 実現損益
- チャート(単体)
- 歩み値
です。ちなみに武蔵のツールが大半を占めています。
発注端末”武蔵”
一番設定にこだわるべきが発注端末である”武蔵”です。武蔵の設定内容次第でマーケットスピード2でのトレードのやりやすさが決まります。
僕自身がやっている武蔵の設定を完コピしたいのでしたら↓画像の2つを見てください。
- 発注数量は左右表示か右のみ表示かを選べますが、できる限り板表示を増やしたいので右のみにしてコンパクトにしています。
- フル板は1PCあたり4枚まで表示できます。
- 基本的には制度信用で発注していますが、稀に現物や一日信用も使います。
- 板の表示している出来高や売り注文などの幅を設定できます。こちらもコンパクトにしたいので可能な限り幅を狭くしています。
- SORは有効にしていません。
- 注文区分はAS(オートセレクト)にしています。ASにしておくと、ポジがなければ自動的に新規注文に、ポジがあれば自動的にポジションを売却してくれるので、誤発注が減ります。
- 信用建玉一覧でも確認できますが、板の下を建玉一覧に設定しておくことでポジションがすぐにわかるように設定しています。
右クリックで表示設定⇒列表示をすると、武蔵の板に表示する内容を選べます。極力シンプルにしたいので最低限の表示にしています。
先物OP武蔵も設定自体はほとんど同じです。
フル板
フル板は武蔵でも表示できますが、フル板専用のツールもあります。フル板専用ツールの大きな違いは引けの注文状況がわかること。上で引けるか下で引けるかが引け数量をチェックすることである程度想定できるので、僕自身だと板読みデイトレードで重宝する機能です。
それ以外には大きな違いはありませんので、引け数量をチェックする必要がない人は武蔵でフル板をチェックした方が、発注もできるので便利です。
評価額
評価額は楽天証券の資産合計や前日比、前月比などをチェックできます。お金の増減が簡単にチェックできるので必ず表示させておきたいツールです。
約定照会
その名の通り約定を照会するツールです。引け後にどんな銘柄を売買したか見返したり、席離れている間に約定していないかを確認したりするのに使用しています。
信用建玉一覧
信用建玉一覧ではポジションやポジションの金額確認をしています。よくチェックするタイミングとしては引け後に誤発注をしていないかの確認が多いです。後はポジションを作りすぎていないかのチェックも頻繁にしています。
約定紹介や実現損益などのツールでも言えますが、信用建玉一覧も枠を左右に移動できるのが地味に嬉しいです。自分がチェックしたい部分だけさっと確認できるように、左側に移動させています。
あとは建玉明細と諸費用詳細は必要ないので下に追いやっています。
先物OP建玉一覧も同じように使っています。
実現損益
実現損益はその日の収支確認で使用しています。
チャート(単体)
個別株チャートは松井証券ネットストックハイスピードで確認しています。マーケットスピード2では日経平均やグロース指数などの指数の動きをチェックしています。と言っても使用頻度はそれほどなく、一応モニターに表示させているというのが現状です。
特にこだわりもないので、初期設定のままでチャートを表示させています。
歩み値
歩み値も使用頻度は少ないのですが、たまに使用しています。
まとめ
いかがでしたか?マーケットスピード2ではさまざまなツールが表示できるので自分好みのトレードツールが作れます。自分なりに使いやすいツールを表示することでトレードの勝率が上がりますので、記事を参考にいろいろといじってみてください。
こちらの記事を拝見させていただいて、デュアルディスプレイを作成させていただきました。
すごく内容もわかりやすく、同じような設定をすることができました。
1つ質問です。
板などの設定を行った後、一度PCの電源を落としてしまうと板などの情報が消えてしまって、毎回設定をしなければならない状態で時間がかかってしまいすごく困っています…
これが私だけで、設定の保存方法などはあるのでしょうか?
大変恐縮ですが教えていただけると幸いです。
コメントありがとうございます。
参考になったようで嬉しく思います(^^)
PCを落としても僕の場合は自動保存はされるのですが、保存の方法もございます。
楽天のマケスピ2の説明書に記載されているので、こちらのページの一番下の方をご確認ください。
9.マイページ機能
⇒https://marketspeed.jp/ms2/onlinehelp/ohm_009/
ずいぶん使っていましたが自己流だったので、こちらの記事がとても参考になりました。
いろいろカスタマイズできました(とはいえ、自分の希望に叶う構成にはまだもう少し)
ひとつ質問なのですが、急落で利確・損切りしたい時、武蔵でクリックのみで成行注文ってできますか?
いろいろ調べてはみたものの結局注文ウィンドウを出してやらなければいけない結論にしかたどり着けていません。
急な値動きにいちいちウィンドウ開いてられないので、携帯を併用していますが(即成行出せるので)
もしいい方法をご存知でしたらアドバイスいただけたら助かります。
Snowさん
コメントありがとうございます。
記事が参考になったようで嬉しく思います。
質問内容は「急落した時に自動的にポジションを処分する方法が知りたい」ということでしょうか?
そういう場合には「逆指値注文」を活用されるのがよいかと思います。
逆指値注文では(逆指値売りの場合)自分で設定した価格を下回った時に注文が執行されるので、株価が急落した場合でも希望価格で処分することが可能になるでしょう。
逆に逆指値買い注文の場合は、設定した価格を上回った場合に注文が執行されます。
武蔵で逆指値注文は使ったことはありませんが、公式サイトに解説が載っていました。
⇒https://marketspeed.jp/ms2/function/musashi.html
逆指値注文を発注するトリガー条件(価格)を設定後に注文をすると、トリガー条件を満たした場合に注文が執行されます。この場合、成行での注文をしておけば、トリガー条件を満たした場合に必ずポジションを手仕舞いすることが可能です。
公式サイトは図解で解説されていますので、一度読んでみてください。
質問の意図が違っていましたら、再度質問をいただけたらお答えいたします。
お返事ありがとうございます。
うまく伝えられずにすみません。
「武蔵でワンクリックで成行注文を出せるか」という質問でした。
武蔵の逆指値注文は使ったりもしますが、それではなく「ここで切りたいな」と思った時に成行で済ませたい場合が多々あります。売値に当てていくと一瞬で下がる時についていけないので成行で決済したいのですが武蔵でのやり方が見つけられていません。
と入力しながら武蔵を見ていたら、なんと解決してしまいました…。
最上段の「成行」の枠をワンクリックしていけばいいのか…。
ご相談していながら自己解決してしまい申し訳ありません。
でもめたんさんにご相談してなければ解決していなかったと思うので、感謝です。
数ヶ月あーでもないこーでもないと悩んでたことが解決できました。ありがとうございました。お手数おかけいたしました。
Snowさん
解決したようで何よりです!
また何かありましたらいつでもコメントくださいね。
ありがとうございました。