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友達に投資の相談された時にすすめる投資手法
相場で生計を立てていると知人・友人から投資について相談されることがあります。僕自身は短期投資やデイトレードをメインにしていますが、どちらもリスクが高いですし投資初心者の人には難しい世界ですのでそういった投資手法を積極的にすすめたいとは正直あまり思いません。短期的に大きな額を稼ごうと思い投資の世界に入ってくる人は多いですが、ハイリターンを求めるとハイリスクとなります。
僕が知人・友人に相談を受けた時に必ず紹介する投資手法は大きくは稼げないけれどもリスクが小さな手法で、いわゆるローリスクローリターンなやり方です。
銀行預金よりかは少しでもお金が増やせたら…株式投資でそんなことをお考えの方は、こちらの記事で手段の一つを詳しく説明していきますので是非最後まで読んでくださいね。
短期投資に興味がある方はこちらをどうぞ。
投資手法:配当金や株主優待を狙い年率1~3%を目標に
さっそく結論からです。
僕がお伝えする投資手法とは配当金や株主優待を狙った投資手法です。目標としては年率1~3%です。理想では年率5%くらいを目標としたいところですが、5%だと多少のリスクを追いかけないといけないので1~3%としています。
配当金や株主優待についてはこちらの記事で詳しく記載しています。
紹介する投資手法は自分が将来やりたい内容
配当金や株主優待を狙った投資手法は、実は自分が将来やりたいと考えている内容です。例えば投資資金が5000万円あったとすれば、配当金と株主優待で年率5%を確保出来れば年間収入は250万円です。税金で20%近く引かれますが、毎月20万弱が手元に残る計算です。リスクが小さい投資手法なので、毎月安定して20万弱の資金がほとんど不労所得として入ってくれば、他の仕事で10万くらい収入作ることができれば月に30万円くらいの収入になるので、生活するには困らなくなりそうです。
どうしても商売をやっていると安定的な収入を求めたくなります。特に僕は毎日が勝負の世界である株式投資で生計を立てているので、一般的な商売より更に不安定な仕事をしています。なので資金が溜まっていけば少しずつ長期投資に回していって、配当金や株主優待の収入を少しずつ増やしていきたいと考えています。
配当利回りと優待利回りについて説明
今回紹介する投資手法を理解する上で、”配当利回り”と”優待利回り”の意味を知っておかないと理解が難しいので説明します。
配当利回りとは
配当利回りとは、購入した株価にたいして1年間でどれだけの配当を受けることができるかを示した数値です。
配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金額/1株当たりの購入価額*100
同じ株価なら配当金が大きいほど配当利回りは上がります。同じ配当金なら株価が低いほど配当利回りは上がります。
優待利回りとは
優待利回りとは株主優待の価値を金額に換算し、優待の取得に必要な株数で割ることで示した数値です。
優待利回り(%)=優待の価値(円)/優待の取得にかかった費用*100
優待の価値が大きければ大きいほど優待利回りは大きくなり、優待の取得にかかる費用が少ない程優待利回りが大きくなります。
株主優待に関しては一度こちらの漫画を読んでもらうとどんな優待があるのかといったことや、優待での楽しみ方について知ることができます。短時間で読めますので株主優待について知りたい人は是非購入してみてください。
爆笑コミックエッセイ 株主優待だけで優雅な生活
配当利回りが5%を超えている銘柄って実は結構ある
配当利回りが5%を超えている銘柄って相場の地合にもよりますが、意外と多いもんです。4%以上となると、更に増えます。配当利回り4%の銘柄を購入して1年間持っていればそれだけで4%お金が増えるので銀行預金より金利は良さそうですよね。もちろん…株式投資には値下がりリスクがありますので、いくら4%の配当金を貰えても4%以上株価が値下がってしまうと何の意味もありませんが。
試しに楽天証券のスーパースクリーナーで配当利回りが5%以上の銘柄がどのくらいあるか調べてみると、95件(2019/1/10現在)もありました。めちゃくちゃ多いと思いませんか?
年率3%でも20年で2倍になる-継続が大切-
年率3%って株式投資を経験している人からすると小さいと思うかもしれませんが、今の銀行金利と比べるとめちゃくちゃ大きな数字です。年率3%だと大体20年くらいで2倍近くまでお金を増やすことができます。
会社員だと給与収入の一部も毎月少しずつ投資に回すことで投資額が大きくなっていくので、年率3%を維持することができれば投資額に比例して利益額も毎年少しずつですが着実に大きくなっていきます。欲を出し過ぎず、日々の小さな積み重ねを大切にしていけば、時間はかかりますがいずれ大きな利益に繋がっていきます。
配当や優待狙いは緩く長く行う株式投資手法
張り切り過ぎずに、時間を武器にして、緩く長く行っていく投資、それがこちらの記事でお伝えしている株式投資手法です。
短期投資はやはりリスクが高いし9割負ける
株式投資をしている人のほとんどは欲を出したり、短期的に大きく儲けようとしたりして、逆に大きな損失を出してしまっています。短期投資はリスク管理や資金管理をしっかりしないと大きな損失を出してしまう可能性がありますし、お金の増減が激しくなるので精神的にも不安定になりやすいです。
会社員として仕事をしている人は日中は相場の動向を見れないでしょうし、寧ろ気になって仕事中に相場の動きばかりを見ているようでは意味がありません。あくまで本業が一番なので、仕事に支障が出ない程度に株式投資をやっていくべきだと思います。
お金は減らしたくないけど銀行預金より増やしたい人向け
その点配当金や株主優待を目的とすると、短期的な動きはほとんど気にならなくなります。配当金も株主優待も年に1~3度程しかありませんので、短期的に動こうと関係が無いからです。
基本的には放置が原則。その中で何か出来事があった時にどう動いていくのか?を考えていきます。売買回数も少ないので、大きくお金を増やすことは難しいですが、上手くやれば銀行預金しているよりかはお金を増やすことが出来るでしょう。
具体的な投資手法について解説をしていく
ではここからは具体的な投資手法についてアドバイスです。
配当金や株主優待を活用した株式投資の買うタイミングと売るタイミング・銘柄の選び方について具体的にお伝えしていきます。
配当利回りが5%を超えているからといって安易に買わない
配当利回りが高いからと言って安易には買わないようにしましょう。先程もお伝えしましたが、配当利回りが5%を超える銘柄は95件(2019/01/10現在)存在します。その全ての銘柄を購入するだけで数百万、もしかしたら数千万円の資金が必要になるかもしれません。そんなにたくさんの資金を最初から用意するのは中々難しいですよね。
多分こちらの記事を読んでいる人は50~200万円くらいから株式投資をスタートしてみたい…そんな風に考えている人が多いと思います。ですので、配当利回りが高いからといって安易に株を買うのはやめましょう。
翌年以降もその配当金は続きそうか?
なぜ配当利回りが高いからといって安易にその銘柄を購入してはいけないのか、それはその配当金が来年も続く保証が無いからです。業績が悪くなっている会社は配当金を減らしたり0にしたりする可能性があります。直近大きく株価が下がっている銘柄は短期的に見ると配当利回りが高くなって魅力的に見えるかもしれませんが、もしかしたらいずれ配当金が無くなる可能性がある事を頭に入れておきましょう。
基本的には長期投資が前提なので、配当利回りの高い株でも一時的に業績が悪くて株価が下げているのか、これから先もずっと悪そうなのか、その見極めをした上で買うかどうかを決めなければなりません。
株主優待は自分が欲しいモノや好きな会社から選ぼう
ちなみに株主優待に関しても廃止される可能性は0ではありませんが、配当金と比べると可能性は低い印象があります。優待利回りが5%を超えている銘柄は配当利回りと比べると少ないので、5%を越えていれば買うことを検討してみてもいいかもしれません。もちろん優待の内容によりますが…。自分や周りの人が使わない優待銘柄を購入しても意味がありませんからね。
株主優待が届いた時にわくわくするような、テンションが上がるような、そんな優待銘柄を購入するとそれだけで人生の充実度が少し上がりそうですよね。
株主優待に関しては一度こちらの漫画を読んでもらうとどんな優待があるのかといったことや、優待での楽しみ方について知ることができます。短時間で読めますので株主優待について知りたい人は是非購入してみてください。
爆笑コミックエッセイ 株主優待だけで優雅な生活
優待利回り+配当利回りで何%になるかも考えてみる
配当金と株主優待、どちらも存在する銘柄も数多くあります。その場合は片方だけで利回りを算出するのではなく、合算して何%になるかを考えてみましょう。
まとめて買わずに少しずつ買い下がる
優待を目的とした投資だと1単元の購入が一番コスパがいいといいますか、優待利回りが高くなる事が多いのであまり何単元も購入しないでしょうが、配当を目的とした投資だと1単元でも100単元でも配当利回りは変わりありませんので、配当金が高くて良さそうな銘柄が見つかればたくさん購入したいと考えてしまうと思います。
ただし株式投資では値下がりリスクがありますので、購入のタイミングを気を付けないと損をする可能性があります。
例えばこちらのチャートを見てください。
日産自動車(7201)の1年間のチャートです。
日産自動車の配当の実績です。
【配当】 | 配当金(円) |
17.3 | 24 |
17.9 | 26.5 |
18.3 | 26.5 |
18.9 | 28.5 |
19.3予 | 28.5 |
19.9予 | 28.5~30 |
20.3予 | 28.5~30 |
年間配当は2018年で55円です。配当利回りを考えると日産自動車の株価が1000円の時点でも5.5%もあります。株価が1000円の時にチャンスだ!と思って購入した人は多いでしょうが、チャートを見るとその後も更に下がって現状(2019/1現在)の最安値は850円くらいをつけています。いくら配当利回りが良くてもこれだけ値下がってしまうと厳しいですよね。このまま日産自動車がこの配当金をずっと維持できれば持ちっぱなしでもいいのでしょうが、今後もこの配当金を維持できるかどうかは誰にもわかりません。
こういった値下がりリスクを避けるためにも、優待や配当金を目的とした投資では買い下がっていくことをおすすめします。株価が1000円の時にまとめて買うのではなく、1000円の時にまず100株購入、次に970円まで値下がったらまた100株購入、940円に下がったらまた100株購入…こんな形で買い下がり方式だと値下がりリスクの影響を受けにくくなります。
株主優待の権利を得るタイミングについてはこちらの記事で解説しています。
最初に買った価格より上昇すれば買い増すのは控える
買い下がりでやっていくとお伝えしましたが、1単元購入後に株価が値上がってしまったら、上値を買わないようにしましょう。平均購入単価を上げてしまうと、配当利回りは当然小さくなります。配当金や優待を目的とした投資にも拘わらず上昇している銘柄を購入して利回りを小さくしていては意味がありません。自分が買った価格より再び下がれば買い増していいですが、購入単価より高いところでは買わないようにしましょう。
探せば他にも利回りが良い銘柄は必ずありますので、1銘柄に固執する必要はありません。他の銘柄にも目を向けてみてください。
銘柄は何銘柄持っていてもいいが、管理できる程度にしておく
銘柄に関しては何銘柄持っていてもいいと思っています。短期投資だとあまりに持ちすぎると中々管理しにくいのですが、配当金や優待を狙った投資だと50銘柄や100銘柄持っていても売買することが基本ほとんどありませんので管理できると思います。ちなみに短期投資だと僕は10銘柄くらいしか持たないように気を付けています。
長期投資だとたくさんの銘柄を持っている方が、その中の1つが優待廃止とか配当金を0にするとかの悪材料が出たとしても傷口は小さく済みます。
1銘柄に全額投資はNG 分散投資を必ず
1銘柄に全額投資だけは絶対にしないようにしましょう。銘柄が少なすぎると、もしその銘柄に悪材料が出てしまうと株価が値下がってしまい損失が大きくなります。分散投資を必ずしましょう。
相場全体の雰囲気が上げ相場なのか下げ相場なのかを考慮しておく
相場全体の大きな動きを把握する為にも日経平均の動向は見ておきましょう。相場全体の雰囲気が上げ相場なのか下げ相場なのかでポジションの作るタイミングは変わってきます。
上げ相場なら中々買うチャンスが少ない
日経平均が上げ相場の時は、全体的に株価は上昇しています。そうすると配当利回りも優待利回りも低い銘柄が多いので株を買うチャンスは少なくなります。そういうタイミングで焦って買っても、全体が下げ基調になったら配当金や優待で得る金額以上に値下がりリスクでの損失が大きくなってしまいますので、あまり焦って買わないようにしましょう。
上げ相場の時は個別で悪材料が出た時に大きく株価が下げた銘柄なんかがあれば、配当金や優待をチェックして良さそうであれば買ってみる…そんな投資方法をおすすめします。
長期投資ですので、焦って上値を買う必要は全くありません。下がる局面がくるまでグッと我慢して、下がった時に買っていきましょう。
下げ相場なら投資額が膨らみやすいので買い方に注意
逆に下げ相場の時はどれもこれも下げているので利回りが大きな銘柄がどんどん出てきます。適当に購入しているとすぐに投資資金が枯渇してしまい、持ち株を売らない限り何も対応できなくなってしまいます。下げ相場の時は上げ相場の時以上に買うタイミングを考えなければなりません。利回りだけを見て購入するのは避けましょう。
何度もお伝えしていますが、
・長期的に見て配当金や優待は続きそうか?
・株価の下落の要因は一時的なモノか、継続しそうか
この2つを考えた上で購入することを決めてください。配当利回りや優待利回りが5%以上あるものは相場全体が下げ基調になったとしても、その配当や優待が廃止されない限りは比較的値下がりリスクは少ないです。購入する銘柄さえ間違えなければ下げ相場になったとしても、大きな評価損を抱える事は少ないでしょう。
損切りする時は配当金額変更か優待廃止か
続いては損切りするタイミングについてです。
長期投資を基本としていますので、株価が下がろうが放置することが原則です。しかし持ち株に2つの悪材料が出た場合は話が変わります。その二つとは配当金額が変更か無くなる場合、もしくは優待が廃止される場合です。
多少株価が下がっても配当金や優待がある限り放っておいてもいい
株価が大きく下がろうが正直全く気にしなくていいと思っています。一気に買うのではなく買い下がっていく手段をお伝えしているので、下がれば下がるほど利回りは大きくなるので寧ろ下がった方がお得になるくらいです。
配当金額が変更された場合や優待廃止の場合は即損切り
しかし、配当金額が変更された場合や株主優待が廃止された場合は損切りする事を考えましょう。その株を買った理由は配当利回りもしくは優待利回りが良かったから購入したはずです。その購入した理由がなくなってしまった場合は持っていても仕方ありません。いずれ購入した時の価格に戻って来るかも…と思いたい気持ちはわかりますが、そうやって持っておくよりもさっさと損切りして他の利回りの良い株を探して購入した方が資金を効率に使えます。
業績が悪い銘柄は配当金廃止の可能性を考えておく
明らかに業績が悪くなっている銘柄を持っている場合は、配当金が変更されたり優待が廃止されたりする可能性は比較的高くなります。もしそういう銘柄を持っている場合は廃止される前に損切りもしくは利食いをして現金に変えておくのも一つです。
利食いを考えるかどうかはその人次第
続いて利食いについて。
配当金や優待を目的にしているわけなので、利食いについては別に考えなくてもいいのかもしれません。しかし、ある条件が整った時に上手く利食いをすることによって配当利回りや優待利回りだけではなく、値上がり益も入手することで年率を引き上げる事も可能です。
利食いをすることで配当金や株主優待は貰えなくなる
当然ながら利食いをすると配当金や株主優待は貰えなくなります。ながーーーい目線で配当金や優待を目的とした投資をしているのに、多少株価が上昇したくらいで利食いをしているようでは正直全く意味がありません。
配当金や優待を狙うのが基本で、値上がり益を狙うのはおまけだと思っておきましょう。
20%以上、上がれば一時的に利食いをするのも手段の一つ
購入した時より20%上がれば一旦利食いをしてみるのはありだと思います。
利回りが5%であれば、利食いをすることで4年分の利益を確保できるわけです。それくらいの値上がり益を入手できるなら一旦利食いをしてまた下がるのを待つか、他に新たな銘柄を探してみるのも一つです。
買い下がっている銘柄が上昇した時、少しポジションを減らしてみる
もう一つは、利回りが良くて買い下がっている銘柄があったとして、その銘柄が大きく反発した時です。
先程の日産自動車をもう一度見てみましょう。
例えば日産自動車を1000円から買い始めたとします。
そこから買い下がって、970円、940円、910円、880円と買い下がったとします。100株ずつ購入しているとすれば500株になりました。ここから少しずつ反発して再度また1000円を付けた時、1000円で買った株だけ一旦同値撤退をしてポジションを軽くするのもありだと思います。
もしそこから大きく上昇して1050円、1100円となっていけば、残った400株をずっと持っておけばいいだけですし、再度下がって950円とか900円に値下がれば1000円で100株同値撤退しているわけですので、どこかでまた買い直してみるのも一つでしょう。チャートを見ると明らかに下落トレンドになっていますので、短期的に1000円に戻したとしても再度下がってしまう可能性の方が比較的高いと僕は思います。なのでこういうチャートになっている時は一旦最初の買値に戻した時は1枚だけ外してみるのも手段の一つとして覚えておいてください。
トレンドについてはこちらの記事で勉強してみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
細かいテクニックを色々とお伝えしましたので少しごちゃごちゃしてしまっているかもしれませんが、やる事自体は配当利回りや優待利回りが高い銘柄を購入して放置しておくだけなので物凄く単純な投資手法です。
こちらの手法を上手く使いこなすことが出来れば、銀行預金よりかは毎年少しずつお金が増やせると思いますし、相場全体が上げ相場でも下げ相場でも、年率1~3%くらいは確保できると思います。何より株主優待にはまれば年に何度か優待が家に届くわけですので、人生が楽しくなると僕は思っています。
僕自身は現在こちらの手法をやっているわけではありませんが、数年後、ある程度資金が溜まれば配当金や優待を目的とした長期投資にも手を出していきたいと考えています。その時はもちろんこちらの記事で記載した手法でやっていくつもりです。
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