一日で売買を完結するデイトレードは、株式投資を知らない人からすると不思議なことに簡単にお金を稼げるイメージが持たれています。しかし、実際にやったことがある人ならばわかりますが、デイトレードはほとんとの人が勝てずに退場していく世界。デイトレードはゼロサムゲームなので、勝つ人もいれば負ける人もいるのが当然です。
実力で負けるのは仕方ないですが、デイトレードをする上での基本的な部分で負けることは避けたいです。こちらの記事ではタイトルにある通り、デイトレードでおすすめの証券会社を紹介していきます。デイトレードでは証券会社を間違うと手数料もかかりますし、デイトレードに適したツールを使っていなければ迅速な売買ができないので、それだけで不利になってしまいます。松井証券のトレードツール、ネットストックハイスピードを使っていない人にはぜひこちらの記事を最後まで読んでほしいです。
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Contents
結論:一番おすすめは松井証券
デイトレードに向いている証券会社はふたつの理由で決めます。
- 売買手数料が無料の証券会社かどうか
- トレードツールがデイトレーダー向きで使いやすい証券会社かどうか
こちらのふたつから証券会社を決めます。そして結論を伝えている通りデイトレードで一番おすすめの証券会社は松井証券です。松井証券はデイトレードに限り売買手数料が完全無料で、トレードツールがデイトレーダーに特化したトレードツールだからです。
ただ、松井証券にはデメリットもあります。それをカバーする為に他証券会社のトレードツールを併用していくことで、更にデイトレードの環境を良くしていく必要があります。具体的には楽天証券のマーケットスピード2とSBI証券のHYPER SBI2のトレードツールもあった方がいいでしょう。理由を詳しく解説していきます。
松井証券はデイトレード以外の手数料が他証券会社と比べると数倍高いので、デイトレード以外で使用するのは向いていません。スイングトレードや中長期投資をやりたい場合は楽天証券がおすすめです。
松井証券を選ぶ一番のメリット
松井証券を選ぶ一番のメリットは板乗りの速さです。板乗りとは、注文(クリック)をしてから自分の注文が板に表示されるまでの時間です。コンマ何秒の世界ではありますが、松井証券のネットストックハイスピードが一番速いと感じています。デイトレードする時はこのコンマ何秒の差で勝敗が決まることもあります。コンマ何秒の差なんてほとんど変わりないと思う人も多いかもしれませんが、自分がやっている板読みデイトレード手法ではこの差はとても大きな違いです。
トレードツールが使いやすい
デイトレーダーに特化したトレードツールということもあって、トレードツールの使いやすさも大きなメリットです。モニター内に自由にツールを配置できますし、取扱説明書を見なくても感覚的にさまざまなトレードツールを設定することができます。
とくに使いやすいと感じる点は一つひとつの板に銘柄を10個まで登録できることと板をたくさん表示できることです。板の上に銘柄を10個まで登録できるお陰で銘柄チェックが素早くできるのでデイトレ中の銘柄選定の時短ができます。
⇒銘柄が10個まで登録できます。
他には板を複数表示することでさまざまな銘柄が同時にチェックできるので稼ぐチャンスを逃さずにすみます。板の複数表示に関しては他証券会社でもできますが、松井証券のネットストックハイスピードだと板を複数表示してもそれほど重たくならずにさくさくと動いてくれます。
⇒板を複数表示することができます。
ネットストックハイスピードの使い方に関しては別記事で詳しく書いています。
ツールが安定していることも地味に大きい
松井証券のトレードツール、ネットストックハイスピードの安定性も地味に大切なポイントです。たとえば相場がスタートする9時の寄付は注文が一番集中する時間帯です。9時になってからの数十秒はどこのトレードツールも重たくなりやすいのですが、ネットストックハイスピードは比較的サクサク動いてくれます。
一番稼ぎやすい時間帯にトレードツールが動いてくれないと収入は当然減りますし、なんなら買ったはいいけどツールが重たいことですぐに売れなくなり損切りが遅れてしまい、大きな損失になってしまうこともあります。ツールの安定性はあまり意識しない人も多いですが、大切なポイントです。
売買手数料が無料の証券会社は増えている
デイトレード向き証券会社の選定理由の一つに「売買手数料が無料の証券会社を選ぶ」がありました。デイトレード(一日信用取引)に限り売買手数料が完全無料の証券会社は今増えています。松井証券はもちろん、楽天証券やSBI証券もデイトレードの売買手数料は無料となっています。その為、売買手数料での比較だと主要証券会社ではどこも同じなので比較ができません。
当たり前ですがデイトレードの売買手数料が有料の証券会社は絶対に選ばないようにしてくださいね。デイトレードは一日に数十回・数百回と売買します。1回あたり100円の手数料でもそれが100回で1万円となります。これだけ手数料がかかってしまうと、いくらデイトレで勝とうが手数料の負担が大きいので利益を残すのは難しくなります。
金利とは…デイトレードは信用取引なので、証券会社から資金を借りて株を買った日から返済する日まで、借りた金額に対して利息がかかります。デイトレードであるならば本来一日分の金利を支払わなければいけませんが、松井証券では無料となっています。
貸株料とは…信用取引で売建をした場合に、株を借りるために支払う費用のことです。こちらも新規建の受渡日から返済の受渡日まで本来なら費用がかかりますが、松井証券のデイトレードでしたら無料です。
松井証券に足りていない部分
ではここからは松井証券のネットストックハイスピードだと物足りない部分について紹介していきます。どれもネットストックハイスピードにもあるトレードツールではありますが、他証券会社の方が優れていると思う部分です。
フル板が一つしか表示できない
松井証券ではフル板が一つしか表示できません。通常の板だと買い注文と売り注文が10個ずつしか表示されないのですが、フル板だと買い注文も売り注文もすべて表示できます。フル板を確認することで注文状況がしっかりわかるので、たとえば株価が大きく下げたとしても厚い買い板がこの価格にあるから、このあたりで一旦は下げ止まりそう…といった戦略が練れます。
デイトレードをする上でフル板が一つしか見れないというのは正直少ないです。その為、自分は楽天証券のマーケットスピード2でフル板のチェックをしています。マーケットスピード2ではPC1台あたりフル板が4つまで表示できるので、自分は相場が開いている間はPC3台を稼働することで常にフル板を12個チェックしています。
こちら↓は松井証券で見れるフル板です。フル板では板だけを表示したいのに松井証券だと歩み値があったり銘柄リストがあったりと必要のない要素が多いです。
こちら↓が楽天証券マーケットスピード2のフル板を2つ表示している状態です。純粋に板だけの表示となっておりコンパクトに表示できるので、フル板のツールでモニターを圧迫することもないですし、シンプルなので板の確認も簡単です。
ランキングの表示が見づらい
これに関しては賛否両論あると思いますが、ネットストックハイスピードのランキングが個人的に見づらいです。↓画像はネットストックハイスピードの東証グロース株式出来高急増ランキングですが、時刻が11時の時点で100位まで表示されちゃってます。
自分はデイトレードする上で出来高(売買代金)急増ランキングからデイトレ銘柄を選定しています。しかし100位まであるとチェックするだけでも大変です。
次の画像は同時刻におけるSBI証券HYPER SBI2の東証グロース売買代金急増ランキングです。画面がまずネットストックハイスピードより見やすいですし、同時刻にも関わらずランキングは54位までしか表示されていません。このくらいの個数であればチェックするのにそこまで手間はかかりません。ネットストックハイスピードのランキングは無駄に銘柄が多いので、デイトレ銘柄を探すのには少し時間がかかってしまいます。
こういった理由でランキングはネットストックハイスピードではなくHYPER SBI2を使用しています。
補足:デイトレードは信用取引で行う
大前提ではありますが、デイトレードを行う際は必ず信用取引で行ってください。現物取引だとデイトレであっても売買手数料がかかってしまうからです。デイトレード(一日信用取引)をする場合は信用取引口座の開設が必要となります。また信用取引口座は30万円ないと始められませんので、口座開設をする前に30万円の入金をしておきましょう。
まとめ
それではまとめです。
- デイトレード向きの証券会社は売買手数料とトレードツールのふたつから選ぶ
- デイトレードの売買手数料が無料の証券会社は多い
- トレードツールは松井証券のネットストックハイスピードが一番使いやすい
- ネットストックハイスピードで物足りない部分は他証券会社で補う
デイトレードを始めようと検討している方は、松井証券の口座開設をまず行ってみてください。そして足りない部分があれば、楽天証券やSBI証券の口座開設もしてみてください。
①デイトレード向き証券会社の口座開設をする
②30万円の入金をする※
③信用取引口座の開設をする(この時点でデイトレが可能)
※信用取引は30万円ないと始められません。デイトレード(一日信用取引)は信用取引を使いますので、30万円以上の入金が必須です。