仕事以外で収入を作りたいとなった時に投資は誰しもが選択肢の1つに入れますよね。でも長期投資だと面白みもないしお金もたいして増えないからデイトレードでも始めてみるか、と思ったそこのあなた。
デイトレは一歩間違えると人生が狂います。大切なお金がたった1ヶ月ですべて失うこともあります。デイトレを始めようと検討している方は必ず最後まで読んでください。
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Contents
会社辞めていきなり挑戦
意外と多いのが未経験なのに会社辞めていきなりデイトレに挑戦する人。傍から見てると、
「なんでそんな馬鹿なことをしているの?」
と思ってしまうのですが、本人はいたって真剣だから驚きます。勝った負けたの世界に素人がいきなり参入して勝てるほど甘い世界ではありません。
会社員が将棋の棋士になりたいからと言って会社辞めると言い出したら止めませんか?大谷くんに憧れてプロ野球挑戦するから会社辞めるわとか言い出したら何を言ってるの?と思いません?
もちろん棋士やプロ野球選手とデイトレーダーの難易度はまったく違います。でも、そこにはトレードで生計を立てているプロが大勢いるわけです。そんな中に素人が参入するなんてカモがネギ背負って来るようなものです。
デイトレは潰しの効かない仕事なので、その経験を使って就職はできません。なので会社辞めてデイトレに挑戦する人は、その間はいわゆる無職扱いになってしまいます。そうなると再就職も難しいですよね。
なのでデイトレードを始めようと検討している人は、仕事の休日を利用してデイトレを始めてください。リモートワーカーなら一番株価が動く寄り付き9時からの30分だけデイトレをやるのもおすすめです。平日は仕事という方は有給休暇を利用するとか、どうしようもならなければ転職をするしかありません。
とにかく会社を辞めて無収入になってデイトレを始めることだけは絶対に辞めておきましょう。デイトレは1ヶ月トレードして±0円で終わることすら最初は物凄く難しいです。無収入だと生活費を稼がないと、なんてプレッシャーがかかった状態でデイトレを始めるわけですから、さらに難易度は上がります。
勝てないのにフルレバレッジ
デイトレで勝てていないのにロットだけは大きい人、結構多いんですよね。ロットという意味がわからない人は、「トレード資金」と置き換えてください。
デイトレって勝てない人が始めると、上がるか下がるかの2択なのに1日の収支で見ると毎日負けます。驚くほど勝てません。そんな人が大きなロットでやると1ヶ月も経たずにトレード資金の大半を失い退場します。これは資金100万だろうが1,000万だろうが同じです。資金が大きい人ほど物凄いスピードで資産が減り続けていきます。
なので安定して勝てるようになるまでは100株でデイトレしてください。また値嵩株と言われる株価が高い銘柄だと100株でも簡単に数万円負けるので、最初は5,000円以上の銘柄は触らないようにしましょう。
株価5,000円未満かつ100株でデイトレをすれば、よっぽど負け続けない限りは一日の負け額は1万円までに抑えられます。1万円負けるとその日は売買停止、なんてルールも作るといいかもしれません。
何度も言うようにデイトレは簡単に勝てる世界ではありません。そして向き・不向きがあるので努力が結果に結びつく世界でもありません。なので出来るだけ負け額を少なくすることを意識してください。何なら100株じゃなくてペーパートレード、相場ノートを用意して紙に売買した価格を記載するといったやり方もありです。それだと1円も負けませんから。
しばらく挑戦して勝てる見込みがなさそうであれば諦める勇気も必要です。向き不向きある世界なので、3年やっても勝てないなら諦めることをおすすめします。時間は有限なので大切に使ってください。
先物・商品・FX・暗号資産を触る
デイトレする際の選択肢って株以外にも先物・商品・FX・暗号資産などいろいろありますよね。最初はどれを触ればいいかわからないと思いますが、特別理由がなければデイトレは個別株一択です。普通に上場している会社の株でデイトレしてください。先物・金や原油などの商品・ドル円・ビットコインなんかは触る必要はありません。
というのも難易度が極端に違うからです。これは実際にやってみないとわかりませんし、難易度がわからずに先物やFXをやっている人も数多くいます。先物・商品・FXは参加者が多すぎて個人が介入できるような抜け穴がほとんどないんですよね。真っ向勝負でデイトレして勝てるならいいですが、さっきも言ったようにプロ相手に素人が参戦して勝てるほどあまり世界ではありません。暗号資産はまだまだ抜け穴の多い世界ではありますが、さまざまなリスクでお金がいきなりゼロになる可能性があるのでよくわかっていない人は触らない方がいいです。
個別株に関しては上場している会社が数千社あります。トヨタとかソフトバンクのような誰もが知っている会社でデイトレは難しいですが、グロース市場に上場しているような銘柄だと大きな資金を持っている参加者は少ないので、個人でも戦いやすいです。
僕が2016,17年にメイン手法としていた板読みデイトレードはまさに参加者が少ない銘柄を狙い撃ちしたトレード手法でした。参加者が少ないということは出来高も少ないので、大きな資金を持っている人たちはトレードがしづらいです。自分の売買で株価を動かしてしまうからです。そういった銘柄は言うならば、言い方はめちゃくちゃ悪いんですけど下手な人たちで金の奪い合いをしているようなモノです。
そんな銘柄であれば、僕みたいな下手くそでも戦えるのでは?と考えデイトレしてみると、驚くほど勝てたんですよね。資金たった50万円で2016年は+746万円、2017年は+584万円勝つことができています。ちなみにこの板読みデイトレードは今でも機能する手法です。手法を完全公開した記事を作成しているので、気になる方はチェックしてください。
1つの例として板読みデイトレードをお伝えしましたが、日本には数千社の上場銘柄があります。銘柄によってさまざまな戦い方ができるので、自分の性格にあった手法や銘柄を見つけやすいのが個別株をトレードする大きなメリットです。
トレード手法を見つける際に読んで印象に残っている書籍はイベントドリブンについて記載された書籍です。理由のある株価変動って思った以上に頻繁に起こります。「価格を動かす正体が分かっているものに対して、その現象を利用し利益を上げようとする手法」それがイベントドリブンです。株価変動の理由さえ見つけられれば必勝法に近いトレード手法だと思っています。トレード手法を探す上で非常に参考になる一冊です。
安易なナンピン
下手な人ほど安易にナンピンからの底投げをして一度の負けで大きな損失を計上してしまいます。ナンピンは平均購入単価を下げられるので少しのリバウンドで同値撤退ができるようになりますが、株価がさらに下がった場合凄い速度で評価損が増えていきます。ナンピンは戦略的にやる場合は有効な戦略なんですけど安易にやると退場への近道です。
先ほども言ったように勝てるようになるまでは100株でデイトレするか、もしくはペーパートレードをするべきなので、ナンピンはしないようにしてください。
安易な空売り
株価の上昇と下落を同じように考えている人は多いですが、まったくの別物です。
- 株価の上昇はじわじわだが、下落は一気に来る
- 買いより空売りの方が難易度は高い
- デイトレだと空売りには手数料がかかることもある
- 空売り銘柄がS高に張り付いた場合、最悪一発退場もある
- 空売りはそもそも期待値マイナスのトレード
初心者は空売りせずに”買い”だけでデイトレした方が絶対に勝率は上がります。日経平均の日足チャートを見るとわかるように、上昇はじわじわですが下落は物凄い速度で下がります。買いと空売りは別のゲームなので、買いだけで相場を見た方が結果的に上達がしやすいです。
しかもデイトレだと空売りは手数料がかかることが多いので、その点でもマイナスです。手数料を軽く考える人は多いですが、1回あたり100円でもそれが100回続くと1万円の手数料になります。1日100回デイトレするなんてそれほど珍しくありませんので、重たいコストです。ちなみに今の時代、松井証券やSBI証券など大手証券会社だと買いでの手数料は一切かかりません。
次の画像を見てください。
空売りした銘柄がS高張り付いた場合、最悪一発退場もあります。画像はどちらも3041ビューティ花壇の日足チャートです。上チャートを見ると空売りしたくなりますが、万一逃げ遅れてしまった場合、470円空売り⇒約2,200円損切ととんでもない損失額となります。これ、低ロットでも退場どころか借金できるレベルの上げ幅なんですよね。
買いは家まで売りは命までという相場格言があるように、空売りを安易に考えると大変なことになります。詳しくは空売りについての記事を書いているのでそちらも合わせてお読みください。
煽り屋推奨銘柄を触る
Xで銘柄を連呼しているアカウント、いわゆる煽り屋が推奨している銘柄は触らないようにしましょう。アカウントの具体名を出すと怒られるので伏せておきますが、自分が持っているであろう個別銘柄をよくポストするようなアカウントはフォローしないでください。
煽り屋推奨銘柄を触ってはいけない理由は、推奨後に売りが降ってくるからです。当然ですが煽り屋が推奨している銘柄は、煽り屋が既に買っている銘柄です。煽り屋の資金量にもよりますが、推奨後に株価が上昇した後はほぼ確実に売ってくるので、単純に煽られた後に購入しても勝率が下がりますよね。
Xでフォローすべきおすすめ株クラアカウントを別記事で紹介していますので、Xでフォローするアカウントの参考にしてください。
勝率100%を目指す
勝率100%を目指す人は間違いなくいつか大損をします。勝率99%なら誰しもが達成できますが、勝率100%は不可能です。勝率99%は一生ナンピンをして少しのリバで同値撤退をしていけば達成は簡単です。ですがリバウンドをしない時に大損をしてしまいます。
一日あたりの収支でほぼ毎日勝ち続けている人でも、トレード1回あたりの勝率で見ると6割前後のことが多いです。デイトレードはトータルで勝つものなので、利益と損失額が同じならば勝率は6割もあれば十分すぎます。なのでデイトレする場合は勝率6割を目指しましょう。
僕自身がデイトレをメインとしていた時の勝率は6~7割あたりでした。2016,17年の頃でしたが1日で見た場合にマイナスとなった日はどちらの年も10日未満でしたので、勝率6割もあれば十分だということがわかります。
信用取引を使っていない
デイトレードは必ず信用取引でトレードしてください。現物取引だと、
- 証券会社によっては売買手数料がかかる
- 回転売買ができない
- レバレッジを利かせられない
といった理由があるからです。ここ最近だと現物でも売買手数料が無料の証券会社は増えていますが、まだ少数です。ですがデイトレードに限り売買手数料が完全無料としている証券会社は多いです。
そして現物だと回転売買ができません。信用取引だと同じ銘柄を一日に何度でも売買ができますが、資金が少なければ現物だと一日にトレードできる回数が限られます。
レバレッジに関しては、勝てるまでは100株でのトレードをすべきだと先ほど伝えています。でもデイトレって複数銘柄を監視していることがほとんどですよね。その際に資金量が少なすぎると指値買いを入れたくても余力不足で入れられないんですよね。そういう場面で信用だとレバを利かせられるので、さまざまな銘柄に指値買いを入れられます。
デイトレードを現物でやるメリットはないので、必ず信用取引でやってください。
松井証券を使っていない
デイトレードするなら松井証券を必ず使ってください。松井証券は、
- デイトレードなら売買手数料が完全無料
- トレードツールがデイトレーダー向け
- 板乗りが速い
- 板がさくさく動いてくれる
- 好きなだけ板やツールを表示できる
と松井証券が提供しているトレードツール、ネットストックハイスピードはデイトレーダーにとって非常にメリットが多いです。他の証券会社でデイトレをしている人は松井証券に切り替えてください。
デイトレの中でもスキャルピングの様な数秒・数十秒単位でのトレードをしている人は、松井証券の良さが特に実感できます。他の証券会社と比べて板乗りが速く、板がサクサク動いてくれるからです。
この板乗りが速いこととサクサク動いてくれることは自分の体感であって、正確に計測したり各証券会社が発表したりしていることではありません。コンマ何秒とかそんなレベルではありますが、板乗りに関しては松井証券が一番優秀だと感じていますし、スキャルピングだとそのコンマ何秒で収支は大きく変わります。
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低スペPCでデイトレ
低スペックPCでデイトレは非常にやりづらいので、PCを買い替えましょう。低スペックPCだとトレードツールを立ち上げるとPCに負荷がかかり、動作がカクカクしたりフリーズしたりでまともにデイトレができません。
トレードツールの表示数を少なくすれば問題ないこともありますが、それだと情報量が少ない状態でのデイトレとなり不利なデイトレを強いられます。ハイスペックPCを使っているからと言って必ず勝てるわけではありませんが、低スペックPCを使っていると勝率は間違いなく落ちます。
ちなみに僕自身はデスクトップPC2台とノートPC1台をトレードに使っていて、3台の合計金額は約126万円です。自分で言うのもなんですがここまでお金を掛ける必要はなく、間違いなくオーバースペックです。自分の場合は他の仕事でも使っていますし、ゲームなんかの趣味の要素も強いです。
デイトレ初心者であれば30~40万円くらいでモニター3,4台と接続できるPCがおすすめです。僕は勝ち組デイトレパソコン販売と呼ばれる、トレード用に特化したBTOパソコンを販売している会社で購入しています。他メーカーと比べてお手頃価格でハイスペックなPCが購入できるのでおすすめです。レビュー記事も作成しているので、PC購入を検討している方はぜひ読んでください。
まとめ
いかがだったでしょうか。デイトレードは非常に厳しい世界で向き不向きもあるので全員が勝てるわけではありません。でも最低限のことを知っておくだけで、トレードでの不幸な事故が減りますし勝ちへの可能性が高まります。
デイトレードを始めている人はもちろん、始めようと検討中の人も記事でお伝えした11個を守った上で取り組んでください。
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