日経平均は4万円を超えて歴史に残る上げ相場ですが、投資家皆が儲かっているかというとそうではありません。この上げ相場で資産を大きく増やし億トレになった人を見て焦っている人は、一度落ち着いて自分を見つめなおしてみてください。
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焦らないために
株式投資はフラットな気持ちでやることが非常に大切です。焦ったり負けを取り返そうといった気持ちで挑んだりすると、まず勝てません。株式投資はプロでも勝率は6割程度なんですから、不安定なメンタルで投資をする人が勝てるはずもありません。
株式投資は自分との戦い
SNSを見ていると急上昇した銘柄に乗れて短期間で資産を数倍にした人や、この上げ相場で億トレーダーになった人などを頻繁に見かけますよね。そんな人たちを見て競争心が芽生える人は要注意です。
そもそも株式投資は人と競争するものではありません。日々自分との戦いでして、特に短期トレーダーであれば昨日の自分より上達しているかに重きを置くべきです。格闘プロゲーマー梅原さんは1日ひとつだけ、強くなる。という書籍を書かれています。
まさに株式投資も同じで毎日1つずつ上達していくことで勝ち続けられるトレーダーへと近づいていきます。相場に上手く乗れて短期間で大金を稼ぐ人に憧れる気持ちはわかりますが、実力のある人を除いて運が良くて儲かっただけの人がほとんどです。そういう人たちは少し相場が悪くなると儲けた金額のほとんどを吐き出してしまいます。
他人の成績を見て焦ってしまう人はSNSやブログを見ないのも1つです。自分のペースで投資をしていきましょう。株式投資は一生涯できることです。目先の勝ちを目指さず長い期間勝ち続けられる投資家になることを意識してください。
短期間で資産数倍を目指すリスク
短期間で資産数倍になった人を見ると株には夢があると思わされますが、それだけのリスクを取っていると少し裏目ってしまうだけで全資産を簡単に吹き飛ばしてしまいます。1銘柄に信用フルレバ投資をしていると、株価が30%下げるだけで資産が無くなります。張り付きS安なんかをくらうと、資産が無くなるどころか借金を背負うこともあります。
2024年に入ってからは、1514住石HD、7003三井E&S、3778さくらで大勝した人たちが一時期散見されました。しかし上がり続ける銘柄というのは存在せず、どこかのタイミングで天井をつけます。急角度で上がる銘柄ほど下げるスピードも速いです。特に1514住石は短期間で株価が1/3になっており大きな下げです。
Xに流れてきて印象だったのは1514住石HDに投資をして資産1億8,000万円までいくも暴落に巻き込まれて資産が6,000万円を割った人がいること。他にも7003三井E&Sで一時資産2億到達したのに急落してしまい資産が1億円を割った人もいました。
いやいや途中で利食いすればいいんじゃない?と思う人もいそうですが、途中で利食いするような人はそもそも最高値を付ける前に利食いしちゃう人がほとんどです。ただ分割売買という手法を使えば、最高値での利食いはできませんがもう少し結果が変わっていた可能性があるのでは?とは思います。
空売りで勝とうとするな
上げ相場を買いで稼げなかったからと言って、その後にくる調整(下げ)を空売りで狙おうとしている人。これ意外と多いんですけどほとんどの人が勝てないので辞めておきましょう。
そもそも空売りは相当難易度が高いです。「買いは家まで売りは命まで」という相場格言があるように、空売りの損失は理論上は無限大です。にもかかわらず最大でも投資額分しかお金は増えないので、期待値マイナスなんですよね。なので空売りなんて本来は投資をする上でしない方がいいことです。
時価総額の低い銘柄を安易に空売りしてしまうと、張り付きS高を何度かくらうだけで桁違いの損失額になります。空売りをするのであればしっかりとリスクを把握してからやるようにしてください。
投資手法を検証する
上げ相場に乗れていないのは自分の投資手法に問題がある可能性もあります。ご自身の投資手法を一度冷静に見直してみましょう。
持っている武器を確認
自分自身が持っている武器(投資手法)はなんですか?例えば僕の場合だと、デイトレなら板読みを得意としていますし、長期投資なら株主優待・配当金や高配当、成長株投資などをやっています。他にも短期トレードの手法もあります。どれも優位性のある投資手法なので短期的に負けることはあっても長期的には負けないと思って実践しています。
一度自分の投資手法を確認してみて、優位性があるのかどうかを検証してみてください。別の言い方をすると期待値がプラスの投資手法かどうかです。優位性がなければその手法には価値がないので、今後はやらない方がいいでしょう。
手法には良い時・悪い時がある
どんな投資手法にも良い時・悪い時があります。長期的には儲かる手法でも、ごく短い期間を切り取ればマイナス収支になるのはよくあることです。
先程紹介した1514住石HDや7002三井E&S、3778さくらが良い例です。1銘柄にフルレバ投資なんて本来ほとんどのタイミングで上手くいかず資産をすべて吹き飛ばしてしまいます。でも運よくタイミングがあえば短期間で資産数倍になることもあります。
優位性のある手法を作れているのであれば、短期的に上手くいかずともそこまで気にすることはありません。焦らず続けていけばいずれはプラス収支へと変わっていくからです。ですが、儲かっていなければ地合いにによって多少の変化を加える必要はあります。
例えば僕自身の板読みデイトレード手法であれば、上げ相場の時は強気で攻めたり下げ相場の時は安易に買わず急落を狙ったりします。上手くいかない日が続いた時はロットを小さくしエントリー回数も減らし、確実に勝てると思う時だけを狙うようにして毎日少しでもプラスを積むことを意識しています。
手法と性格をマッチさせる
投資手法は自分の性格とマッチさせる必要があります。また先ほどの1514住石HDや7002三井E&S、3778さくらを例に出しますが、1銘柄信用フルレバ投資なんてメンタル壊れてなければできません。
ほとんどの人はそんな投資をすると物凄いストレスですし、株価が気になり仕事やプライベートを楽しめません。日中はずっと株価が気になり少し株価が上昇しただけで利食いしたくなるので、資産数倍になるまで持ち続けることは難しいです。
極端な例ではありますが、手法と性格をマッチさせる必要性はなんとなくでもわかっていただけたと思います。手法と性格をマッチさせるならまずさまざまな手法を知る必要があります。投資手法を知りたい人は投資本を読むのが一番手っ取り早いです。
成功者の投資手法を学び、自分に合っていそうな手法があれば取り入れてみてください。僕のブログでもいくつか手法を紹介しています。
コロナ以降に勝てていないなら
最後に。2020年のコロナショック以降で投資成績がプラスでなければ、短期投資は諦めて長期投資にシフトすべきです。コロナショック以降株価は上がり続けているわけで、この地合いで勝てないようであれば短期投資で勝つのは難しいです。短期投資は向き・不向きのある世界で誰もが勝てるわけではありません。コロナショック以降の相場で勝てないようであれば不向きの可能性が高いです。
株式投資は長期的にはプラスサムゲームなので、長期投資であれば間違ったことをしない限りは安定して資産は増やすことができると考えています。僕自身がやっている長期投資手法は別記事で公開していますが、誰もができるし調べものの時間もそれほどかかりません。
株式投資は長期投資に限定し、これまで投資に使っていた時間を仕事に充てることで仕事の収入を増やす努力をする方が効率的です。
投資で成功したい気持ちはわかりますが、投資は潰しが効きません。時間を使って結局勝てなければ、それまでに使った貴重な時間とお金は無駄になります。向いてないのであれば割り切って長期投資に限定し、貴重な時間を仕事やプライベートに充てるべきです。
まとめ
いかがだったでしょうか。上げ相場で周りは儲かっているのに自分はまったくお金が増えないと、焦ってしまう気持ちはわからないでもありません。ですが投資は人と競争するのではなく自分との戦いです。
焦っていつもより大きなリスクを取ったり、優位性のない投資をしたりしないよう気を付けてください。投資には良い時悪い時があります。我慢してやっていればいずれ自分のターンが来るはずです。焦らず自分のペースで投資と向き合ってください。
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