株式投資では勝ち方は人それぞれですが、負ける人には共通点があります。負ける人の共通点を学び、同じ負け方をしないだけで勝てる投資家に近づきます。こちらの記事では負ける人の共通点を紹介していきます。
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負ける人がよくやる共通点
それでは早速負ける人がよくやる共通点を紹介していきます。共通点はさまざまありますが、正直どれか1つでも当てはまっていたら黄色信号です。負ける側から勝つ側へいきたい人は当てはまっていることがあれば必ず対策をしてください。
ここで言う”勝つ”とは短期間で資金を数倍にするような投資ではなく、10年20年と安定して資産を増やし続けられるような投資家の事を指しています。
常にフルレバ投資
フルレバ投資は噛み合えば短期間で資産を2倍3倍へと増やせますが、少し裏目ってしまうだけで2,3日で資金をすべて吹き飛ばし退場してしまいます。張り付きS安なんかをくらってしまうと、資金を吹き飛ばすどころか借金する可能性すらあります。
トレードをする上で信用取引はとても便利な取引方法ではありますが、信用取引でもレバは掛けずに投資をやるべきです。株式投資ではとにかく一撃死を避けることが非常に大切です。退場さえしなければまたチャンスはやってきますが、資金をすべて吹き飛ばしてしまえば種銭を集めることからスタートなので、投資を始めるまで時間が掛かってしまいます。
1銘柄全力投資
フルレバ投資と少し似ていますが、レバを掛けずとも1銘柄全力投資は避けてください。こちらも噛み合えば短期間で資産を大きく増やすことはできますが、投資銘柄に悪材料が出てしまえば大きく資産を減らしてしまいます。
悪材料が出るかどうかは多少なりとも運・不運の世界となってしまいますので、2,3回運が悪ければ(下振れれば)資産は半減する可能性があります。短期トレードや中長期トレードをやっている方は少なくても5銘柄くらいに分散投資することをおすすめします。
ただ、少額資金で短期間で億トレになっているような人は大抵フルレバ投資をしていますし、1銘柄全力投資もやっています。個人的には絶対におすすめしませんが、相当な実力のある人であったり、じゃんけん大会で優勝できる運の持ち主であれば、フルレバかつ1銘柄全力投資をすれば資金数百万でも1年以内に億トレになることは可能です。もちろんその過程でほとんどの人が資金を失い退場してしまいますが。
煽り銘柄を触る
X(旧Twitter)でいわゆる影響力のある人が買った株が暴落した時、その人と同じ株を持っている人たちのポエム…というと言い方は悪いですが、大損した報告をよく見かけます。
これはもう当然と言えば当然で、大口投資家が大量の株を買い上げたら株価は上昇しますが、次の買い手がいないと株価はいずれ下がっていきます。なので次の買い手を作るためにSNSで報告し、投資初心者に買わせているのです(僕の感想です)。そうやって銘柄を煽ることで右も左もわからない投資初心者に高値で株を買わせて、影響力のある大口投資家は高値で簡単に利食いができるわけです。
いわゆる情報弱者が高値でいくらでも買ってくれるので、インフルエンサーからしたらとても簡単に儲けられることが少し考えたら誰でもわかりますよね。でも不思議なことにこういう煽り銘柄で損をしている人たちは自分を正当化するのか、投資は自己責任とか、売り時が悪かったとか、次は頑張ろう…みたいなことを同じような投資仲間を作って言いあっています。そしてまた同じように損をし続けていきます。
伝えたいことは1つで、SNSで煽られた銘柄は絶対に触らないことです。煽り銘柄は難易度が極端に上がります。何なら銘柄を煽るような人たちはフォローせずにブロックしておくくらいがちょうど良いと思います。
安易な空売り
空売りをすることで上げ相場だけではなく下げ相場でも利益が狙えるとよく言われますが、空売りは買いと比べると数倍難易度は上がりますしリスクも高いです。”買い”で勝てない人の99%は”空売り”でも負けるので、現在勝てていない人は今すぐ空売りを封印してください。
- 買いはプラスサムだが空売りはマイナスサムゲーム
- 空売りは損失無限大のリスク
- 空売りは投資分しか増えないが買いだと数倍・数十倍に増える可能性がある
空売りで不幸になった人をこれまでたくさん見てきていますが、やられ方が買いの比じゃないんですよね。買いであれば最大でも株価は1円で済みますが、空売りだと張り付きS高をくらうと株価が数倍になるまで損切りしたくてもできない状態となります。
買いは家まで売りは命までという相場格言がありますが正にその通りです。空売りをしない方がいい理由については別記事でさらに記載しているので、これまで何となく空売りをやってきた人はぜひ目を通してください。
人の意見を鵜呑みにする
先程の”煽り銘柄を触る”と被る部分はありますが、投資は完全自己責任の世界ですべての決断を自分で行う必要があります。人の意見を参考にする程度ならありですが、鵜呑みにしてはいけません。当たり前ですが鵜呑みにして損をしても、誰も損失補填してくれません。
これはたとえ常勝トレーダーの意見であっても同様です。その人の意見に従っていれば常に勝てる人がいたとしても、自分の頭で考えて投資をしないとその人がいなくなったらもう勝つことはできなくなります。勝った負けたの世界で勝ち続けたいのであれば、自分自身が努力し続けるしかありません。
言う必要もありませんが、常勝トレーダーなんていませんからね。勝率100%の人がいたとしたらそれは詐欺師だと思って問題ありません。
人に運用をお願いする
これこそ投資詐欺のお話ですね。投資詐欺はまあ騙されると渡したお金は全額戻ってこないでしょうし、一撃死と言っても変わりありません。毎年不思議なことに数億・数十億円単位の投資詐欺ニュースを見かけます。
ここ最近の有名な話であれば、X(旧Twitter)の有名な投資家のリプライに有名人を騙ってlineアカウントを載せている人がとても増えています。これらのほとんど…というかすべては偽物で、lineアカウントを登録すると最後には現金を騙し取られてしまいます。こんなわかりやすい詐欺に誰も騙されないでしょ、と個人的には思っていたのですが被害にあった人もいます。
⇒【速報】「桐谷さん」かたる男が投資持ちかけ 大津の61歳男性1200万円被害
騙されないためにはとにかく他人を信用しないこと・他人にお金を預けないこと、これに尽きます。お金が絡む世界で簡単に人を信じないでください。この人なら…という人に出会った場合は、金融庁に登録をした上で金融商品取引業をしているかどうかを必ず調べてください。無登録だった場合は100%詐欺だと考え、お金は絶対に渡さないようにしてください。これを徹底するだけで詐欺にあう確率は大きく減らせます。
⇒金融庁公式サイト「免許・許可・登録等を受けている業者一覧」
損切りしなくていい理由を探す
購入時に決めた投資理由が崩れていたり、既に損切り価格まで株価が下がっていたりするのに損切りができず、損切りしなくていい理由を探している人。デイトレードや短期トレードでは迅速な売買が必要で、損切りができない人はいつまで経っても勝てないので今すぐ長期投資へ移行した方がいいです。もちろん長期でも損切りしないといけない場面はありますが、デイトレや短期と比べるとまだ難易度は低いです。
人は一旦ポジションを手仕舞いすると冷静になれます。損切りしないといけないのにしたくない人におすすめしたいのは、一旦損切りしてから再度買い直すことです。持ちっぱなしとやっていることは同じですよね。
今は楽天証券やSBI証券だと売買手数料がかからないので、コスト0円で買い直しができます。一回でもポジションを手仕舞いすれば冷静になれるので、損切りした上でやっぱりその銘柄を持っていたいのか、違う銘柄に投資した方がいいのかを考えてください。思考停止して持ち株放置するのが一番駄目なことなので気を付けてください。
億トレや専業を目指そうとする
億トレや専業を目指すことが悪いわけではないんですが、人には向き・不向きというものがあり、持って生まれた才能があります。どれだけ努力をしても億トレや専業になれない人もいます。自己分析をすることで、自分自身がどんな投資家、将来どうなりたいかを考えてみてください。
億トレや専業を目指そうとしている方は、しっかり自己分析をし、周りと競わず自分なりのペースで投資と向き合ってください。評価損額や扱える資金量でその人のレベルがわかると思っていて、自分の許容範囲を超えると人は普段通りのトレードはできなくなってしまいます。また、専業は本当に不安定な世界です。専業を目指すと口では簡単に言えますが、専業になってからの生活を本当に想像できているのでしょうか。株は潰しの効かない仕事なので専業辞めて就職となった場合、手に職がなければまともな仕事を見つけることは難しいです。
熱くなってしまう
ギャンブルでの損失額の8割は熱くなってからという言葉を「賭けの考え方 勝ち組ポーカープレイヤーの思考習慣」で学びました。これは株式投資にも当てはまると思っていて、負けている人が一発逆転を狙って優位性もないギャンブルトレードをしてすべて失い退場、なんてのが正にそれです。そういうトレードをしている人はX(旧Twitter)をしている人なら一度は見かけたことがあるのではないでしょうか。
熱くなってトレードをしてしまう人はデイトレや短期トレードに向いていません。熱くなってしまうと優位性のあるトレードができなくなってしまうからです。例えば自分はデイトレの場合上手くいかず熱くなったりイライラしてきたりした時は、一旦ポジションを全決済して冷静になれるまではトレードをしないようにしています。
相場を“見ること”ができない
相場用語でいうところの”ポジポジ病”で一種のギャンブル中毒みたいな症状のことを指しています。株式投資で勝つ秘訣の1つに”余計なことをしない”があると思っていて、優位性もない時に無駄なトレードをしていては勝つことは難しいです。
トレードは上手な人でも勝率は6割前後です。10回トレードしたら4回損切りなるというのに、優位性のないトレードをやっていては簡単に勝率は5割を切ってしまいます。相場で勝つ為にはチャンスが来るまではじっと待ち、チャンスが来たらエントリー、そして利食いor損切りをする。この繰り返しです。暇に耐えられない人は、その時間を活用して副業をしたりトレード本を読んで勉強したり、YouTubeやAmazonプライムで動画を観たりするなんてのがおすすめです。
負けて心が折れそうな人へ
株式投資で負ける人がよくやる共通点を挙げました。最後に負けて心が折れそうな人や既に折れてしまった人へ伝えたいことをお伝えさせていただきます。
短期トレードは2,3年で進退決める
デイトレードや短期トレードは向き・不向きのある世界です。勝てない人はどれだけ努力をしようと時間を掛けようと勝てるようになることは難しいです。稼げる世界は他にもありますし、2,3年努力しても勝てそうになければスパッと諦めることも1つの選択肢です。時間は有限ですので、大切に使ってください。
僕自身は2014年4月に証券ディーラーとなり、2015年9月にクビになりました。2015年10月より個人投資家となって3ヶ月以内に勝てるようにならなければ株でご飯を食べることは諦めて就職することを決めていました。運良く個人投資家になってからは勝ち続けることはできていますが、株は一生涯続けることができるものです。株への向き合い方は人それぞれなので、兼業投資家として緩くやっていくのもアリだと思います。
本業頑張って長期で運用が安定
個人的に最強なのは正社員としてお仕事を頑張りつつ、給料の一部を投資資金に回して長期投資をしていくことです。長期投資だと短期的に大きく稼ぐことはできませんが、毎年平均して年利4%くらいであれば比較的達成は容易です。結婚やお子さんができても長期投資を継続していけば、老後の資金はもちろん子どもの養育費なんかにも回していけると思います。
僕自身は友人・知人に投資の相談を受けた時は必ず株主優待・配当金投資とバリュー株投資の長期投資をおすすめしています。デイトレや短期トレードは夢はありますがほとんどの人が負ける世界です。しかし長期投資はやり方さえ間違えなければ誰もが資産を増やせます。長い目線で資産を増やすのであれば、長期投資が一番だと個人的に思います。
短期は時給換算を心掛ける
デイトレードや短期トレードで勝てるようになった場合も時給換算してどうなのか?は意識してください。例えばデイトレで安定して月10万勝つって一見凄いことだと思いますが、毎日9時~15時フル稼働しての結果であれば、時給換算すると時給1,000円のお仕事です(1日5時間労働×20営業日計算)。これならリスク取ってデイトレせずにアルバイトでもしてた方がお得ですよね。
でも、寄り付き30分のデイトレで月10万稼げているのであれば、時給1万円のお仕事ができているのでとても価値があります。フレックス制の会社で働いていれば一番動きのある寄り付き30分だけデイトレして、9時半からは本業に取り掛かることもできます。
デイトレや短期トレードは勝った負けたの世界なので安定しませんし、潰しが効く仕事でもありません。そんな世界で生きていこうと思うのであれば、せめて一般的な会社員以上の時給は超えたいところです。具体的には時給4,000円以上を目指すべきです。
まとめ たった一度の負けで人生が狂う世界
いかがだったでしょうか。
負ける人の共通点にご自身も当てはまることがあったと思います。どれか1つでも当てはまっていれば投資で勝つことは難しいので、当てはまっていれば必ずやり方を見直してください。
株式投資はリスクの取り方を間違えると簡単にすべての資金を失ってしまう世界です。デイトレードや短期トレードをしている方はなんとしても一撃死だけは避けるようにしてください。こちらの記事を読んだことで、投資で負けることで人生が変わるのではなく、投資で勝つことで人生がより良い方向へと変わることをお祈りしています。
といった自己分析をしたことで、対策として
2015年10月に個人投資家となってから株だけでもご飯を食べるくらいの稼ぎはありますが、他の収入源があるからこそリラックスして相場と向き合うことができています。