歴史に残る上げ相場に上手く乗れて、この勢いで会社員を辞め専業トレーダーへとなろうと考えている人へ。他にも、純粋に憧れがあり専業トレーダーを目指そうとしている人へ。2015年10月より株でご飯を食べている人間から伝えたいことがあります。
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Contents
必ず期限を決めておく
専業トレーダーを目指す場合、必ず期限を決めておいてください。そしてその期限が来るまでに安定して勝ち続けられないようなら専業になることは諦めるべきです。
努力は大前提ですが、この世界は努力が直接結果に結びつくことはありません。向き・不向きもあるので、誰もが専業トレーダーとして成功することは不可能です。だらだらと挑戦して時間とお金を浪費するくらいなら、期限を決めてダメならスパッと諦めて違う仕事で成功を目指すべきです。
Xやブログを見ると専業トレーダーが多くて驚きますよね。でもあまり影響されすぎないようにしてください。あの人たちの裏には数えきれないくらいの敗者がいます。勝った負けたの世界ですから当然です。選ばれた人というと大げさかもしれませんが、専業で安定して数年・数十年と勝ち続けられる人は10人中1人もいません。だからこそ、期限を決める必要があります。
40代フリーターのリスク
期限を決めず手に職もなければ、40代フリーターのリスクが待っています。結婚に興味がなく生活する上で最低限のお金さえ稼げればいいのであれば、別に生涯フリーターでもありです。でも専業トレーダーを目指すなんて人は大金を稼ぎたいって人がほとんどです。
お金を稼ぐ手段は株だけではありません。仕事で成功して大金を稼ぐって道もあります。未経験の求人は35歳までなので、年齢的な期限を決めるのであれば35歳がおすすめです。手に職がありいつでも再就職ができるのであれば、年齢的な期限を決める必要はありません。
勝てないと金のかかる趣味
株なんて勝てなければ金のかかる趣味と同じです。正社員の給与所得をすべて株にぶち込んでは溶かしている人を見たことはありませんか?ご本人は株でお金を増やすためにやっているかもしれませんが、傍から見たらお金を溶かすために株をやっているようにしか見えません。
趣味としてやるのか、仕事として取り組みたいのか。あなたはどちらですか?趣味として株をやるのであれば、もっと面白くてお金のかからない趣味は他にあるんじゃないかな、とは個人的に思ってしまいます。
資格取得と副収入を作る
仕事を辞めてトレードに専念する方は、余った時間で資格を取得したり副収入を作ったりしておきましょう。トレードだけだと絶対に時間を持て余しますし、暇な時間があることで優位性のないトレードをしてしまうこともあります。
副収入があれば精神衛生上も良くなりますし、資格を取得しておくことで再就職もしやすくなります。何度も言うように専業トレーダーなんて挑戦してもほとんどの人が失敗します。なので失敗する可能性は絶対に考えておいてください。
僕自身の期限とリスクヘッジ
ここからは僕自身が専業トレーダーになる上で決めた期限やなれなかった時のリスクヘッジを紹介します。
3カ月で結果を出せるか
2014年4月に証券ディーラーとして成功するべく挑戦(就職)しましたが、まったく成果を残せず2015年9月にクビとなりました。そのまま別業界へと転職も検討しましたが、クビになる直前に板読みデイトレード手法が上手くいきそうだったので、もう少しだけトレードをやってみたい気持ちがありました。
当時資産が100万円くらいしかなく、そのうち50万円を松井証券に入金してデイトレードを始めました。生活費の問題があるので3か月で結果を出せなければ株の世界から足を洗い、不動産業界に転職することを決めていました。
2015年10月からの成績はすべてこのブログの年間収益の記事で公開していますが、個人投資家になってからは月間収益がマイナスになったのは1カ月だけでずっと勝ち続けることができています。
現在は35歳を期限に
先ほども書いたように、未経験の求人って大体35歳が限度です。なので35歳になるまでに株や個人事業で安定して稼ぎ続けられる見込みが立たなければ就職を考えていました。具体的には月収50万、年収600万円です。
僕自身はそれほど贅沢に興味はないので、年収600万あれば家族でお金に困ることなく生活できると考えていました。今もその金銭感覚は変わっていません。
2024年現在の年齢は34歳です。順調に利益を積んだことで資産額もそこそこになっていますし、株はもちろん中古家電せどりやブログ・YouTubeなどの副収入も安定しているので、よっぽどのことがない限りはこのまま専業トレーダー兼個人事業主って形で今後もやっていくつもりです。
副収入が精神安定剤
株の収入はチャートと同じようにどうしても波があります。2020年以降は毎年1,000万円以上稼げていますが、2018年や2019年は正直結構厳しかったです。何度も胃が痛くなりましたし、就職を考えて求人をチェックしたことも数えきれないくらいあります。
そんな時に助けられたのが副業です。中古家電せどりやブログなどの安定した副収入は今も当時も心の支えです。勝った負けたの世界で勝ち続けることは本当に厳しい世界です。でもそんな時に安定収入があれば本当に気持ちに余裕ができるので、専業トレーダーを目指す人は副収入を必ず作ってください。
ゴールは不労で400万
僕自身のゴールは不労で400万円の収入を作ることです。具体的には株主優待・配当金投資や高配当投資、バリュー株投資などに8,000万円の投資をして、毎年5%の収入を得ることです。
投資なので安定はしませんが、どれも低リスクの投資手法なので毎年5%くらいは安定的に利益を作れると考えています。今はその為に短期トレードや個人事業(副業)でお金を稼ぎ、稼いだお金をどんどん長期投資に回していっています。
専業トレーダーについて知る
最後に専業トレーダーについてご紹介します。
専業トレーダーの定義
専業トレーダーの定義って人それぞれで明確には決まっていません。個人的には投資の収入だけで生活ができる状態を専業トレーダーと定義しています。僕自身はいくつかの副収入はありますが、株の収入だけでも生活できるくらいの稼ぎはあるので専業を名乗っています。
専業の一日とは
専業トレーダーの一日と言っても定義と同じで人それぞれです。僕自身だと結婚もして子どももいるので、子どもを優先した生活を送っています。
投資は勝った負けたの世界で収入が安定しないので、株の勉強時間や調べものは極力減らして、安定収入が作れる副業の時間を確保することを意識しています。もちろん株の成績が悪くなった場合や相場が動いて忙しい時はトレード最優先です。
仕事ができる時間として現在は8時間ほど。その時間で株をやりつつ中古家電せどりやブログ・YouTubeの作業をこなしています。大金を稼ぐことより安定して生活費を稼ぎ続けることを何より優先しています。
- 朝は4時頃起床。
- 6時半までは1人の時間。ゲームか仕事。
- 6時半から8時は家事・育児。
- 8時から相場の準備しつつ、運動したり他の仕事したり。
- 9時~15時は相場。相場が暇な時間帯は他の仕事や運動。
- 15時~16時半は翌営業日の準備したり他の仕事したり。余った時間でゲームや運動することも。
- 16時半~家事・育児
- 22時には就寝
大体毎日こんな生活をしています。夜子どもと一緒に寝るので、その分朝早く起きて活動をしています。ちなみに2018~2019年頃は子供もおらずまだ仕事が安定していなかったので、毎日12時間くらい仕事していました。その時の努力があったからこそ、今は1日8時間程度でも生活に困らない程度には稼げています。
資金はいくら必要か
専業トレーダーになるために必要な資金は結論として多ければ多いほど良いです。当然ですね。ただそれだと答えにならないのでもう少し具体的に紹介します。
まず僕自身は資金たったの50万円で専業トレードをスタートしています。そこから現在まで一度も入金していません。当時は1日2万円勝ち続けることが目標でした。今現在も月50万円をノルマとしているので、目標金額はそれほど変わっていません。デイトレだけに限定することで資金50万円でも1日2万円の利益を作り続けることは可能です。もちろん簡単ではありませんが。
現実的な金額で言うと専業トレーダーを目指すのであれば最低でも1,000万円は用意しておきたいところです。1,000万円あればデイトレや短期トレードも資金に困らずある程度はできます。生活費を月25万円とすれば、税引き前利益としては約30万円、月3%の利回りを確保し続ければ生活はできるでしょう。
ただし専業トレーダーを目指すのであれば生活費+αを稼ぎ続ける必要があります。勝った負けたのリスクがある世界で仕事をするわけなので、生活費しか稼げないようであれば普通に働いた方がマシです。なので月40~50万円、資金1,000万円なら毎月の利回り4~5%は目指したいところです。
専業と相性良しの副業
何度も言うように株の知識や経験は他の仕事に活かせる場面はほとんどありません。証券会社で営業へと就職するのであれば多少は活かせるかもしれませんが、専業を目指すような人で証券会社の営業をしたいと思う人は稀でしょう。
専業トレードは潰しの効かない仕事なので、稼げなくなった時のことを考えておく必要があります。一番おすすめは副業として副収入を作りつつも仕事の経験値を貯めていくこと。お金も稼げるし、仕事の経験があれば就職の難易度も下がります。僕自身は、
- 中古家電せどり
- ブログ
- YouTube
と3つの副業をしています。この3つは完全在宅でできますし、隙間時間にコツコツできる仕事なので専業トレードと相性良しです。また、中古家電せどりは家電の知識が増えるので家電量販店やリサイクルショップの転職ができそうです。ブログだとブログの初期設定のお手伝いができますし、ライター業もできそうです。YouTubeは動画編集スキルがつくので、動画編集の副業もできるようになります。
どんな副業をするのかは人それぞれですが、どんな副業があるかそもそもわからない人はクラウドワークスに登録してみてください。ここではさまざまな在宅ワークが紹介されていまして、未経験でもOKの仕事がたくさんあります。お金を稼ぎつつ経験値を貯めるのにぴったりのサイトです。
常に不安との闘い
損している時はもちろん儲かっている時ですら常に不安との闘いです。勝ち負けの世界で勝ち続ける必要があるのですから当然です。今日まで順調に勝ち続けていたとしても、明日以降も同じように勝ち続けられる保証はありません。
しかも負けて退場する時に残るモノが何もないんですよね。貴重なお金と時間を失い、社会経験のない期間が長いと就職も簡単にできません。そんな世界を本当に目指すんですか?と僕は専業に憧れがある人にいつも話します。
これは僕自身が証券ディーラーになる時に、当時の部長に似たようなことを言われています。正社員の立場を捨てなければ安定した給与を貰い続けられるのに、わざわざ証券ディーラーなんてならない方がいいんじゃない?と。この世界で長く生き残っている人たちは勝てずに去っていく人をたくさん見てきています。専業になることを勧める専業トレーダーを僕は見たことがありません。
社会的地位は底辺に
専業は一般的に無職として扱われるので社会的地位は底辺になります。僕自身の経験だと賃貸を断られたことがありますし、銀行のローンはフラット35以外は全落ちです。仲介会社が良くても保証会社が絶対に通りませんでした。
後はまあご近所さんとのお付き合いですね。東京や大阪のように人が多いエリアだと何とも思われないでしょうけど、地方に住んでいると一日家に引きこもっていると不審者扱いされることがあります。事実僕は賃貸に住んでいる時、お子さんがいるご家庭に明らかに不審者がられていました。見た目は人並みには気にして生きている方なんですけどね。
運動不足の解消法
一日家にいるので運動を意識的にしないと太りますし健康にも悪いです。
- リングフィット
- ランニング
- 筋トレ
僕はこの3つをできるだけ毎日少しでもいいからやるようにしています。筋トレやリングフィットは相場の暇な時間にできるので相場と相性の良い運動です。
仕事部屋にはトレーニングベンチとダンベルを置いています。ここ最近はお手軽なジムが増えていますが、1~2畳くらいのスペースがあれば家でも運動できるので、家でやる方が正直コスパ良しです。
孤独との向き合い方
1人でずっと過ごすのが平気な人はいいですが、そういう人は稀です。月~金はもちろん、土日もずっと1人で過ごしていると精神的におかしくなってくるので、孤独への対策は必要です。
僕自身今は結婚して子供もいるので孤独になることはありませんが、独身かつ彼女もいない時は、2週間くらい人とかかわらないと精神的におかしくなっていました。で、どうしたかというと、単純に友達とご飯に行くか、登山サークルに入って登山を楽しんでいました。
スポーツやろうよ!というWEBサイトではさまざまなスポーツの仲間を募集しています。何か趣味がある人はもちろん、サイトを覗いてみてやってみたいスポーツがあれば、自分に合いそうなサークルを見つけて応募してみてください。僕は専業トレーダーになってからスポーツやろうよ!で出会った人と登山を始めていまして、登山は一生涯の趣味として緩くやっていけたらなと思っています。
いつか結婚したいなら
専業トレーダーにはなりたいけどいつか結婚もしたい。そう考える人は個人でやっていく以上に安定してかつ多くの金額を稼ぎ続ける必要があります。トレードは住む場所に影響しないので、家賃自体はそれほどかかりません。しかし奥さんとお子さんを養っていくのでしたらそれ相応のお金は必要です。
個人的には月50万円、年間600万円のお金があれば贅沢しなけりゃ生きていけますし、何かあった時の貯金もコツコツと貯めていくことができます。なので結婚を考えるのであれば月50万円以上を安定して稼ぐ手法+副業を身につける必要があります。
ちなみに専業トレーダーなんかと結婚したい人なんているのか?なんて疑問に思う人は多そうですけど、安定して稼げていれば気にしない人も一定数います。今の時代さまざまな仕事がありますし。とはいってもやっぱり専業トレーダーという肩書は女性から不評のことが多いのは事実です。
税金対策は必要か
税金対策についてはそれだけで1つの記事が書けるほどさまざまありますが、基本は源泉徴収ありで確定申告をしない選択が一番簡単ですしお得な場合が多いです。ただし副業をするのであれば開業届も必要ですし確定申告をしなければいけません。
個人的に最強なのは源泉徴収ありにしておいて、副業である程度の金額を稼ぐことです。源泉徴収ありにしておけば株でいくら稼ごうと国民健康保険料は上がりませんし、譲渡所得(株の利益)は税務署や役所からは見えないのでさまざまな恩恵が受けられます。児童手当とか。
そして副業である程度稼いでおけば、経費はもちろんさまざまな控除を副業に充てられるので、よっぽど稼がない限りは税金額…というか税率はそれほど高くなりません。投資に関してはどれだけ稼いでも税率は約2割ですしね。副業である程度稼いでおくことで各種控除をフル活用できるので、こういう観点からも専業トレーダーは副業をやるべきだと思うわけです。
間違ったことは言っていないはずですが、税金のことについて詳しくは税務署や市役所へお問い合わせください。すべて僕自身が税務署や市役所で聞いた経験を元に記載していますが、間違ったことを書いている可能性もあります。
まとめ
いかがだったでしょうか。専業を目指す人に少しでもイメージが伝わっていれば嬉しく思います。
専業トレーダーは世間から見るとポチポチするだけで大金稼いで相場以外の時間は自由な生活を送っていると思われています。ですがそういう人はごく稀です。僕のようにたいして稼げていない人間はいつどうなるかわからないので、副業もすることで生活費を稼いでいます。
専業トレーダーを目指す人はとにかく期限を決めて、ダメだった場合のことも考えながらトレードをするようにしてください。5年10年と安定して勝ち続けられる人なんてほとんどいない、厳しい世界です。僕自身は専業トレーダーなんて絶対に勧めませんが、それでも目指してみたい人は、ぜひ挑戦してみてください。成功することをお祈りしています。
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