過去に何度も大損をした自分に向けて、今現在の経験を元に過去の自分へアドバイスしています。
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大損した人に伝えたいこと
僕自身も大損と言いますか、負け続けた過去があります。2014年4月~2015年9月に証券ディーラーとして仕事をしている間は何をやっても勝てませんでした。心折られて株でご飯を食べることは無理だと何度も諦めかけました。
でも当時は心折れる度にデイトレードの本を読みなおし、もう一度だけ頑張ってみようと思い相場に向き合っています。特に読み返した文章がこちらです。
トレーダーとして成長するには、心底トレーディングをやめたくなるような日を耐え忍んで明日を迎える経験が不可欠である
デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術より引用
今勝ち続けている人も少なくても一度は大損した経験があります。その経験をどう活かすかが株で成功するためにはとても大切です。
まずポジションを”まる”にする
ポジションは全決済していますか?
持ち株が暴落した時、ポジションを一度損切りしないと冷静に物事は考えられません。ギャンブルの損失額の8割は熱くなってからという言葉があります。これは投資にも当てはまることで、今冷静な判断ができていないと思ったらまずはポジションをすべて切ってください。
いったんポジションをまるにしてから、損切りした株がやっぱり欲しいと思うのであればまた買いなおしたらいいだけです。
短期投資を続けるかどうか
僕自身は心折れても何度も立ち向かって短期投資でたまたま勝てるようになりました。だからと言って皆に諦めるなとは言えません。というのも短期投資は向き不向きのある世界で、誰もが勝てるようになるわけではないからです。
「10年間デイトレードで勝てるよう努力をし続けたが勝てなかった。」こんな人もたくさんいると思います。株の怖いところは潰しの効かないこと、投資の経験を他で活かせないことです。いわば努力しても勝てなければ費やした時間とお金が無駄になってしまうことです。
努力を無駄にしたくない場合は短期投資を辞めて長期投資へ移行するのも1つです。株式投資は時間軸を長くすることでプラスサムゲームとなり、誰もが長期的に勝てるようになると僕自身は考えています。しかも長期投資は難しいことをせず当たり前のことをするだけで良いので簡単です。
その分面白みはないですが、これまで投資に使っていた時間を本業や副業などの仕事に充てることで、仕事と投資のどちらでも稼ぐという好循環に持っていくことができます。僕自身は長期投資を2019年からやっていまして、その手法はすべて別記事で公開しています。
勝ちは運 負けは実力
「負けた時に運が悪かった」という人がいますよね。そういう人のトレード内容を聞くと運が悪くて負けたんじゃなくて、これまで運が良くてたまたま勝っていただけの人が多いです。
例えば持ち株が下げてもナンピンをすれば少し株価が戻しただけで同値撤退ができます。この成功体験が染みついてしまうと、同じような場面がくるとまたナンピンして同根撤退を考えます。ほとんどの場合助かりますが、稀に株価が下げ続けることもあります。極論ですが上場廃止が決まれば株価は数円~数十円まで値下がってしまいます。たった一度の負けで投資金額のすべてを失う典型的な負けパターンです。
投資の実力は下げ相場ではっきりします。上げ相場では誰もが勝てますが、下手な人は下げ相場になると上げ相場で儲けたお金を失ったり、投資金額をすべて吹き飛ばしたりしてしまいます。「勝ちは運、負けは実力」と思っておくと投資のレベルは上がりやすくなりますよ。
負けた理由を分析する
大損した時、なぜ負けたのか分析するのが非常に大切です。分析しないとまた同じように負けてしまうからです。負ける要因を1つずつ潰していけば、必然的に負けが減り勝ちが増えていきます。
有名トレーダーテスタさんの「負けなければおのずと勝ちになる」という言葉を僕もトレードに活かしています。勝つことは考えず、負けないようにトレードをするだけで、勝手に利益は増えていくんですよね。
投資で勝てない人は「勝つ為にどうすればいいか」ばかり考えている人が多いです。そうではなくて、どうすれば負けないか?負けを減らせるか?を考えて投資をしていくべきです。その為に自分自身が相場で負けた時に、なぜ負けたのかを徹底的に分析していってください。
損失は取り返そうとしない
大損した時に損失を取り返そうとする人がいます。というか結構多いです。でも損失を取り返そうとはしないでください。というのも「損失を取り返したい」なんて考えを持っている時点で冷静に相場と向き合えていないからです。
株式投資はプロでも勝率は6割程度です。6割あれば安定して勝ち続けられますし、株でご飯を食べることはできます。でもほんの少し歯車が狂えばプロでも簡単に勝率5割を切ってしまいます。
相場に対して前のめりになりすぎず、かと言って慎重になりすぎず。常にフラットな気持ちで相場に向き合ってください。抽象的な話ではありますが、投資はメンタルゲームの要素もあるのでとても大切なことです。期待値プラスの投資ができていればいずれ損失以上の金額を手に入れられます。
勝つことと勝ち続けること
株で大損した人も少なくても一度は勝った(利食いできた)ことはあるでしょうし、人によっては大勝した経験もあるかもしれません。でも株式投資はマラソンのように終わりのないゲームでずっと走り続ける必要があります。
一度の勝ちを目指すのであれば0か100かの大きなリスクを取って爆益を狙うのもありかもしれません。でもそんなトレードを10回も20回も続けるとどこかで下振れてしまい、投資資金の大半を失う負け方をします。
勝つことと勝ち続けることは似て非なるモノです。株で大損した人は目先の勝ちを目指すのではなく、1年2年と勝ち続けるためにはどうすればいいか?を考えてみてください。
株で大損をしないために
ここからはそもそも株で大損をしないための有効な対策を紹介していきます。株で大損した人はご自身の投資内容を振り返りつつ読んでみてください。
一撃死だけは防ぐ
投資は一生涯続けられるゲームです。なので長い目線で考える必要があり、一撃死をする可能性がある投資は絶対に避けるべきです。一度お金を失ってしまえばまた種銭を集めるのに時間もかかってしまいます。
- 1銘柄全力投資
- 時価総額の低い銘柄の空売り
- フルレバ投資
こんな投資はしないよう気を付けてください。もちろん一撃死の可能性があるリスクを取っている人が上手くいった場合、短期間で資金を数倍に増やせる可能性もあります。こういう成功体験や成功した人をXやブログで見たからこそ、人は大きなリスクを取ってしまいます。
でもそれはじゃんけん大会で優勝を目指すようなもので、実力ではなく運の要素がほとんどです。要するに投資ではなくギャンブルですね。ギャンブルしたい人はすればいいですが、安定して勝ち続ける投資家になりたいのであれば、一撃死の可能性がある投資だけはしないようにしてください。
最大リスクを常に考える
株を買う前に最大リスクを考える習慣をつけてください。普通に損切りする場合だと5万円で済むけど、万一決算でS安張り付きくらったら50万円くらいかも…みたいな。個別株だけではなく日経平均が急落して2,000円下落した場合とかも可能性としてはありますよね。最悪の場合を常に想定しておくことで、最大損失額を把握しておきましょう。
最悪の場合を想定しておくことでどんな相場が来ても思考停止することなく冷静に判断できます。先ほど言ったようにギャンブルの損失額の8割は熱くなってからという言葉がありますが、最大リスクを考えておけば無駄な損失のほとんどを防げます。
リスクヘッジについて
ここでリスクヘッジについて簡単に紹介します。リスクヘッジの手段として、
- 指数の売り(先物)
- インバースETFの買い
- ポジションを減らす
- デイトレのみで持ち越しリスクを無くす
といったものがあります。短期トレードの場合はデイトレに限定するか持ち越しもするかは人それぞれです。デイトレに限定するのれあれば、持ち越しリスクがなくなるのでリスクヘッジの必要はありません。
短期投資で持ち越しもするのであれば、”買いのみ”でポジションを作るのではなく時と場合によってはリスクヘッジをする必要があります。リスクヘッジの選択肢はさまざまありますが、わかりやすいのは指数をショートするかポジションを減らすかの2択です。相場の様子がおかしいと思った時どちらかの手段を取ってください。
また、ペアトレードやロングショートのように常にショートポジション(空売り)を作る手法もあります。ロングショートは上級者向けではありますが、ペアトレードは初心者でも始めやすい手法です。気になる方は別記事で手法紹介しているのでチェックしてみてください。
やばいと思ったら半分切る
これは感覚的な話ではありますが、「あ、やばい」と思った時はすぐにポジションを小さくしましょう。相場を長く経験するとこの感覚って割と当たることが多いです。そういうタイミングでポジションが多いと身動きが取れません。
”やばい”と感じた時はポジションを小さくして、相場がどう動くかを注視してください。そして問題なさそうであればまた同じポジションを作ればいいですし、相場が動けば上手く立ち回っていきましょう。
いわゆる雰囲気とか相場観といった言葉になりますが、相場で長く生き残るためにこの感覚を身につることは個人的に必須です。日々相場を見続けることで少しずつ感じ取ってください。
まとめ
いかがだったでしょうか。投資で大損は誰もが一度は経験するものです。その経験を活かせるかどうかはその人次第です。投資で勝つ為に一番大切なのは負けた理由を分析することです。
大損に立ち直れず短期投資を辞めるのも選択肢の1つですが、まだ短期投資をやっていきたいのであれば自分の負けととことん向き合ってみてください。
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