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株のコツコツドカンで負ける人の特徴と改善策

 コツコツドカンは誰もが一度は経験します。今でこそ株で生計を立てていますが、株を始めて約2年間はコツコツドカンで負け続けていました。そんな経験を元に、コツコツドカンで負けなくなった理由や改善策について記事にしています。

 この記事の内容を動画で観たい方はこちらをご覧ください

コツコツドカンで負けるパターン

 コツコツドカンで負ける人の典型的負けパターンを紹介します。ほとんどの人がこの2種類のどちらかに当てはまっています。

勝率100%を狙っている人

 勝率99%は誰でも達成できますが、勝率100%は不可能です。また、勝率100%を狙う人はたった1度の負けですべてのお金を失い退場します。株価が下げてもナンピンしてリバウンドしたところで同値撤退すれば、基本負けることはありません。

 しかし、例えば上場廃止銘柄を購入してしまった場合、株価は絶対に戻りません。どれだけナンピンをしてもリバウンドをしないので損失額はどんどん増えていきます。勝率100%を狙う人はたった1度の負けで、投資資金のすべてを吹き飛ばしてしまいます。

勝率100%を狙う人へのアドバイス
  • 勝率は60%あれば安定して勝ち続けられる
  • 損切りは必要経費だと割り切る
  • ナンピンは計画的に
  • 損切りが苦手な人は半分だけでも損切りしてみる

勝ちが続いたら調子に乗る人

 連勝して実力がついたと勘違いして、ロットを上げてトレードしたら負けてしまい、1度の負けで連勝の儲けをすべて吐き出したことはありませんか?これ、連勝している要因は2つあります。

  • 単純に上昇トレンドだったから誰でも勝てる相場だった
  • ロットが小さいからこそ冷静にトレードができていた

 下手な人がロットを上げるタイミングは相場の転換点になることが多いです。そしてロットを2倍にすれば儲けも2倍になると思うかもしれませんが、そんな単純にはいきません。

 自分のレベルを超えたロットでトレードをしてしまうと冷静な判断はできなくなります。いきなり10億円の資金でトレードをしてくださいと言われても、その資金を上手に扱えませんよね。自分の力量に見合ったロットでトレードすることを徹底してください。

コツコツドカンで負けなくなった理由

 僕は2012年12月アベノミクスから株式投資を始めました。2014年4月に証券ディーラーとなり、2015年9月クビになってからは個人投資家として生きています。短期トレードは2014年1月から始めましたが、2015年9月証券ディーラーをクビになるまでは負け続けていました。

 しかし、個人投資家となった2015年10月からは勝ち続けていて、月間収支がマイナスとなったのは1か月だけです。コツコツドカンで負けなくなった理由を自分なりに分析してみました。

負け続けていた証券ディーラー時代

 上記経歴を見るとわかるように証券ディーラー時代は負け続けていました。詳しい内容については別記事、証券ディーラー入社から1年半でクビになるまでの経緯で紹介をしています。

 自分が勝てなかった理由を分析すると、

  • 必勝法を探していた
  • 勝つための勉強法がわからなかった
  • 自分にあった手法を見つけられなかった

 などがあります。

板読みデイトレードとの出会い

 コツコツドカンで負けなくなったのは板読みデイトレード手法と出会ったことが大きな要因です。個人投資家になった2015年10月から使っている手法で、2017年末までメイン手法としてお世話になっていました。今もサブ手法として使用しています。

 板読みデイトレードは自分の性格との相性が非常に良いです。

  • 手数を増やして小さな利益を積み重ねられる
  • 損大利小でも手数でカバーできる
  • 毎日数十回とデイトレができるのでデイトレ好きにあっている
  • 資金50万円でもやり方次第では1日2万円以上勝ち続けられる
  • 勝率6割キープできれば日当たりでの負けがほぼなくなる

 損大利小や手数が多い(ポジポジ病)って当然ながらデメリットです。しかし実践している板読みデイトレードではそんなデメリットがあってもそこまで問題がありません。

 今でこそ損大利小やポジポジ病はほぼ治せていますが、2016年当時に板読みデイトレードと出会っていなければ、今頃は専業トレーダーではなくどこかの会社で普通に働いていたと思います。

投資本でメンタルを鍛える

 板読みデイトレード手法だけではなく、投資本でメンタルを鍛えたことも要因の一つです。トレードで勝ち続けるためには、手法・メンタル・相場観の3つが必要です。メンタルに関しては本を読むだけで勉強ができます。

 投資本をこれまであまり読んだことがない人は一冊だけでもいいから読んでみてください。メンタルを鍛えられるおすすめの書籍3冊を紹介します。

コツコツドカンへの改善策

 ここからはコツコツドカンを治すための具体的改善策を紹介していきます。

トータルで勝つことを考える

 コツコツドカンで負ける多くの人は勝率100%を目指していますが、勝率100%を狙う人はいずれ必ず退場します。株式投資では勝率60%もあれば安定して勝ち続けられます。勝率60%キープできれば、日当たりでは負けても1か月や1年という期間だと絶対に負けません。もちろん、損益の金額が同じという前提条件はありますが。

 例えば僕がやっている板読みデイトレードは勝率60%くらいをキープしています。メイン手法としていた2016,2017年は日当たりでの勝率は95%を超えており、年間で負けた日は両手で数えられるくらいでした。今現在でも日当たりでの勝率は90%くらいをキープできています。

 目先の勝ち負けは気にしないようにしてください。1週間とか1か月というスパンでお金が増えているかどうか、ここを気にしてトレードをしてください。損切りはトータルで勝つための必要経費です。

ロットは常に一定に

 ロットは常に一定にしてください。少し勝ったからと言って調子に乗ってロットを上げると、直近で勝った金額以上のお金を一度の負けで吐き出すことになります。

 ロットを2倍にすることで利益額も2倍に…なんて思いますが、現実はそう簡単にはいきません。利益額も損失額も2倍になった時に、これまでと同じようなメンタルでトレードできる人なんてほとんどいません。損失額にビビッて早めの損切りや逆に塩漬けしたり、利益も上手く伸ばすことができずに早めに利食いをしてしまったり。経験したことはありませんか?

 どれくらいのロットを張れるかでその人のレベルがわかります。ロットを上げたことで普段通りのトレードができないのであれば、まだそのレベルには達していないということです。平常心でトレードができるロットでトレードをしないと、勝つことは難しいです。

 ただし、短期的にロットを小さくすることはOKです。嚙み合わない時や上手くいかない時はロットを小さくするのは戦略の1つです。小さなロットで試してみて、問題がなければまたいつも通りのロットに戻してください。

無駄なエントリーをゼロにする

 トレードで勝つ為には勝てる時だけエントリーをしてください。何を当たり前のことを?と思ったかもしれません。でも、トレードで負けるほとんどの人ができていません。

 暇だからという理由で優位性のない局面でトレードをしたことはありませんか?勝率は6割あればトータルで勝ち続けられると先ほどお伝えしました。勝率6割は10回中4回しか損切りができません。無駄なトレードを増やしてしまうと勝率5割なんて簡単に切ってしまいます。

 とくにデイトレードで無駄なトレードをしてしまう人は、副業を始めることがおすすめです。相場の暇な時間に無駄なトレードでお金を減らすのではなく、副業でお金を増やしてください。デイトレードで生活したいと考えている人への記事でデイトレに向いた副業を紹介しています。

損切り価格は決めておく

 損切りする価格は株の購入前に決めておきましょう。正直損切りを徹底できればコツコツドカンには絶対なりません。ほとんどの人は株を購入して、株価が値下がってから損切りするかどうかを考えます。これだと遅すぎます。

 実は株を購入した時点でトレードはほとんど終わっているんです。というのも損切り価格はもちろん、利食い価格も決めた上で株の購入をするからです。株の購入前に利食いと損切りを考えていない人は安定して勝ち続けることはできません。

損切りが苦手な人へ

 損切りがどうしても苦手な人は、半分だけ損切りをしてみてください。半分だけでも損切りすると冷静に物事が考えられます。一度冷静になってから残ったポジションを損切りするのもいいですし、半分のポジをもう少し様子見するのもありです。

 個人的には評価損も実損も同じものだと考えています。損切りが苦手な人は評価損を損失だと考えていないからです。評価損と実損を同じように考えられるようになれば、損切りは簡単にできます。

相場日誌を毎日書く

 トレードで本気で勝ちたいのであれば相場日誌を毎日書いてください。相場日誌を書くことはトレードで勝つ為の近道です。日々のトレードを振り返って、負けた理由やトレードの改善点などを書いてください。

 毎日書き続けていると同じ負け方をしていることに気付きます。同じ負け方はトレードルールを作成して潰しましょう。トレードは負けを減らすことで利益が積み上がっていきます。トレードルールを作成することは負けを減らすことに直結します。

 また、同じような勝ち方をしている場合もルール化してしまいましょう。勝ちパターンを増やすことで安定して勝ち続けられます。勝ちパターンは横展開することで1つの勝ちパターンを複数に増やすこともできます。

 負けを減らして勝ちパターンを増やしていけば、コツコツドカンは間違いなく減らせます。そのための近道として相場日誌を毎日書き続けてください。

トレード手法を本・X・ブログで学ぶ

 自分の勝ちパターンがまだ定まっていない人は本・X(旧Twitter)・ブログから学んでください。Xやブログで自分の手法を事細かに公開している人は少ないです。しかし、毎日トレードブログを書いている人のブログを読み続けることでその人の手法がうっすらと浮かび上がってきます。

 実際に僕自身はとある人のXアカウントを毎日見続けて手法を盗みました。その手法は現在のメイン手法で、2020年から4年連続で+1,000万円以上を稼ぎ続けています。さまざまなXやブログをチェックして、自分に合いそうなトレードをしている人をぜひ見つけてみてください。

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ドキドキ感がなくなれば卒業

 トレードを仕事としてやっている人は「稼いで当たり前」といった認識でやっています。期待値の高いことをやっているので、短期的に負けようが長期的には勝てるので目先の負けは気になりません。言うならば工場の単純作業をこなしているような形なのでトレードでドキドキすることはありません。

 リスクを取りすぎたり、お祈りしたりしている人はトレードでドキドキしている人がほとんどです。ここを改善できればコツコツドカンからの卒業はすぐです。

ずっと治らない人も卒業を

 こちらの記事に書いていることを実践すれば、少なくてもコツコツドカンは必ず治せます。コツコツドカンが治ったところでトレードで勝てるようになるかはまた別問題ですが。

 こちらの記事を読んだにもかかわらずコツコツドカンが治せない人は短期トレードには向いていません。長期投資であればコツコツドカンにはなりませんので、短期から長期への移行をおすすめします。

まとめ

 コツコツドカンになる人は以下の2パターンでした。

  • 勝率100%を目指している人
  • 勝ちが続くと調子に乗る人

 治すための改善点を一言でいうと、勝率60%を目指し勝ちが続いてもロットを一定にすることでした。コツコツドカンは誰もが一度は経験することですが、治し方自体は正直簡単です。

 しかし、治ったからといって勝てるかどうかはまた別問題です。記事で紹介した”コツコツドカンの改善点”はトレードで勝つ為の手段も盛り込んでいます。改善点の内容を実践していくことで、コツコツドカンを卒業し勝ち続けるトレーダーへなることをお祈りしています。

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3件のコメント

天福 より:

はじめまして、天福といいます。
いつもめたんさんのブログを見て勉強させてもらってます。
10月から専業デイトレーダーとなり、まさにコツコツドカンで負けています。
資金を減らしまくってます。今の自分にとって宝物に出会ったような記事をありがとうございます。
専業になったからにはトレーダーとして生計を立てれるようになります。
大変勉強になる記事をありがとうございます。

アバター画像 めたん より:

天副さん

はじめまして。
コメントありがとうございます!

記事が参考になったようで嬉しく思います。
(自分も3年かかったので)コツコツドカンは簡単に克服することは難しいと思いますが、少しずつ改善していけることをお祈りしています!

詳しく聞いていないので的外れなアドバイスになるかもしれませんが、安定してトレードで収益を作れていない間は、月数万円でもいいので副収入があると精神的にとても楽になると思います。
精神的に楽になるとトレードの収支も改善されることはよくありますので、もしトレード以外の収入が今まったくないのであれば、そういう選択肢も考えてみてください。
偉そうな発言になっていましたら申し訳ございません(__)

今後ともよろしくお願いいたします。

天福 より:

返信ありがとうございます。
めたんさんのブログで副収入の記事をみて検討中です。
アドバイスありがとうございます。
またコメントさせてもらう事があると思いますので、こちらこそ今後ともよろしくお願いいたします。

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めたんmethane
資金たったの50万円で専業トレーダーになった人。板読みデイトレードで資産を増やした後は短期トレードや中長期トレードもやりながら、在宅でできる中古家電せどりやブログ・Youtube等で副収入も作っている。お金の貯め方・増やし方・守り方の3点をメインに日々情報発信をしている。