日本の滝百選に選ばれた龍王の滝付近にある駐車場から梶ヶ森(高知県大豊町 標高1,400m)へと登山をしてきました。往復3時間半で帰ってこられるので登山初心者でも比較的登りやすい登山コースです。山頂付近には山荘やキャンプ場もありますし山頂まで車で行くこともできるので、登山客だけではなくさまざまな人が山頂にいたのは四国の山では珍しいことだと感じました。
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梶ヶ森のアクセスや登山道のルートについて
まずは梶ヶ森登山口への行き方や登山道のルート、危険なエリアについて解説します。
登山地図・登山コース・コースタイム
登山した日:2021年11月14日
登山口から山頂までの標高差は約500m
9時:龍王の滝登山口より出発
9時20分:龍王の滝
9時40分:定福寺奥之院
10時45分:山荘・梶ヶ森
11時30分:梶ヶ森山頂
12時10分:梶ヶ森山頂より下山
13時:定福寺奥之院
13時30分:龍王の滝登山口に到着
登山レベルとしては初心者向けの山だと思います。コースは短いので3時間半あれば帰ってこれますし、車道が山頂まで通っているのでエスケープルートとして車道も使えますし助けを呼ぶこともできるでしょう。 定福寺奥之院 から山頂までは若干滑りやすい箇所はありますが、そこさえ注意すれば大きな事故になりそうな場所はありません。
地理院地図の地図を印刷して山へ持って行っています。YAMAPアプリをスマホでインストールしておくと、登山中にマップが表示されるので道迷いのリスクをほぼゼロにできます。
地理院地図で磁北線の表示方法は↓記事で解説していますが、【ツール】⇒【その他】⇒【磁北線】とクリックすれば磁北線が引けます。
【車】高知駅から龍王の滝登山口までのアクセス
龍王の滝登山口の駐車場はGoogleマップで「P」と表示されているのでわかりやすいです。駐車場はとても広いので満車になる可能性は低いでしょう。登山口にトイレもありますし、山頂付近のキャンプ場にもトイレはあります。
山道に入ってからは道も狭いですし地面も悪いし落石も多いです。山頂にはキャンプ場や山荘もあるので車は結構通ります。実際登山に行った日も何台かとはちあわせして、どちらかがバックしなければならない場面がありました。
キャンプ場や山荘もあっていろいろ楽しめる場所
梶ヶ森登山に最低限必要な登山用品
梶ヶ森は山頂まで道路が通っていますし小屋や山荘があり何かあっても助けを呼びやすい環境なので登山初心者でも比較的登りやすい山です。しかし登山では何があるかわかりませんのでザック・登山靴・レインウェアの3つは必ず用意した上で登山をしてください。この3つはどんな山を登るにも必要で登山における三種の神器と呼ばれています。
- 登山用のザック⇒肩だけではなく体全体で背負うことで負荷が分散でき重たい荷物でも背負いやすい
- 登山靴⇒足首を守ってくれるので捻挫がしにくくなり、雨でも土や岩、木道などを歩いても滑りづらい
- レインウェア⇒雨から体が濡れるのを防ぐことで低体温症を防ぐ
危険なエリアを先に紹介
奥の院から山頂へはゴロゴロ八丁とシャクナゲの森・天狗の鼻を通る2つの登山道があります。今回は登りでゴロゴロ八丁、下山でシャクナゲの森・天狗の鼻を通るルートでした。どちらのルートも登山に慣れている人はそこまで気にならないでしょうが、登山初心者には少し危険なエリアでしょう。
- 枯葉が多く滑りやすい
- 滑った場合、場所によっては少なくても数メートル滑落する危険があるので注意が必要
- 角度が急で長い階段があるので、登りは問題なくとも下山だと少し危険(特に子ども)
エスケープルートについて
- 来た道を引き返す
- 車道に出る
山頂まで車道があるので車道を歩いていけば下山が可能ですし、電波も通るので助けを呼ぶことも可能でしょう。登りは問題ないと思いますが下山だと滑りやすい箇所が多いので、下山の際に危険だと感じたら車道まで戻って車道を歩いて下山をするのも一つです。
龍王の滝登山口から梶ヶ森山頂までの登山記録
実際に登山した日の記録です。

【日本の滝百選】登山口から龍王の滝まで
登山口にあった案内図。春夏秋冬どの季節にきても楽しめそうな山です。今回は紅葉を楽しみにしてきましたが、雪山になってからくるのもありな気がしますね。

駐車場の奥に登山道があります。

しばらく歩くと日本の滝百選の龍王の滝が見えてきます。

龍王の滝から定福寺奥之院まで
龍王の滝から定福寺奥之院は紅葉を楽しみながら登山。特別しんどい場所はありません。
定福寺奥之院に到着。もう使われていなさそうでだいぶ朽ちていました。
【岩の上に建物が】定福寺奥之院から山荘・梶ヶ森まで
定福寺奥之院から山荘・梶ヶ森まではゴロゴロ八丁を登っていきます。ここは石がたくさんあるので落石の注意が必要で、特にパーティーの前にいる人は登っている最中に石を落とさない様に登るようにしましょう。後ろの人に石が当たってしまう可能性があります。
真ん中くらいまで来た時に見上げると岩の上に建物が建っているのが見つかります。誰が何のために建てたのかはわかりませんが、登ることができるので興味のある方はぜひ。ただ、若干ミシミシいっていたので床が抜ける可能性がありますので自己責任で…。この建物から落ちたら5~10mくらい落ちるので多分死にます。
後、建物を登るとなぜか鎖場がありさらに上へと登ることができます。自分は怖くて登っていませんが鎖場からさらに岩場を少し上に登れるっぽくて、登ればとても景色が綺麗に見えるでしょう。ですが崖になっているので少しのミスで10m以上落ちて確実に死ぬのでおすすめはしません。あの鎖場は誰が何のために用意したのか不思議です。
ゴロゴロ八丁を登り切るとしばらく平坦な道が続いて山荘・梶ヶ森が見えてきます。山荘・梶ヶ森の横には非難小屋があって泊まれます。
【車道とキャンプ場を歩く】山荘・梶ヶ森から梶ヶ森山頂へ
山荘・梶ヶ森からはしばらく車道を歩いていきます。登山中に車道を歩くってなんだか不思議な感覚でした。しばらく歩くとまた登山道に入ります。登山道に入るすぐ横にボロボロの山小屋がありまして、少し寄ってみました。知り合いの方が一度泊まったみたいで、朝寝て起きたら入口あたりに動物の足跡があったとのこと。ドアがない山小屋は怖いですね…。
キャンプ場を使用する人が使うのか、登山道に入るとすぐに水汲み場があります。水汲み場から少し歩くとキャンプ場に到着。利用者は3~4組くらいでした。ここは利用料が無料でトイレや水場、炊事場もあるので結構便利なキャンプ場だと思います。トイレがもう少し綺麗であればさらに人が増えそうです…汚かったのが残念でした。無料なので仕方ありませんが。
梶ヶ森山頂に到着
キャンプ場から少し歩くと梶ヶ森山頂に到着。風も特に強くなくて11月なのに過ごしやすかったです。山頂は建物があったこととバイカーさんが何人かおられたのが印象的でした。石鎚山方面を見ると山頂付近は白くなっていて雪が積もっているのも印象に残っています。
【滑りやすい】梶ヶ森山頂から天狗の鼻経由で定福寺奥之院まで
下山はルートを変えて天狗の鼻経由で定福寺奥之院へ。こちらはゴロゴロ八丁と比べると比較的安全なルートではありますが、滑りやすい場所が多いので少し注意は必要です。後は角度が急で長い階段もありました。
このルートで下山中に3,4歳の子どもを2人連れた4人家族と遭遇したのですが、登山途中に子供がお腹を減らしたみたいで登山道でご飯を食べていました。3,4歳の子供にとって梶ヶ森は結構厳しい山だと思うので無事下山できたのか心配ですね…。ニュースになっていないので無事下山できたとは思いますが。
登りは子供もまだ張り切っているので頑張れるでしょうけど、下山の時には疲れて眠たくなっているでしょうし油断して滑落の危険もあります。自分自身いつか子どもと登山に行きたい願望はありますが、登る山はもちろんさまざまなトラブルを想定しておかないと万が一の危険があるだろうな、とその家族を見て思いました。
無事下山
何事もなく予定より早めに下山できました。本来この日は石鎚山へ登る予定だったのですが、雪が積もってしまったことで中止になり梶ヶ森に変更となりました。仕事が在宅で意識しないとまったく運動をしない生活が続くので、夏くらいからダンベルとトレーニングベンチを購入して毎日筋トレしたり、梶ヶ森登山の3週間前に鷲尾山へトレーニング山行へ行ったりしたことで体力がついたのか、割と楽に登ることができたので良かったです。
⇒山荘・梶ヶ森公式サイトへ
⇒梶ヶ森キャンプ 利用案内